2011年10月20日(木)

空ろの箱と零のマリア3 

空ろの箱と零のマリア〈3〉 (電撃文庫)空ろの箱と零のマリア〈3〉 (電撃文庫)
著者:御影 瑛路
出版:アスキーメディアワークス
発行:2010/01/10

評価〔B+〕 はこマリ版人狼の前編
キーワード:サスペンス、学園、殺人ゲーム

これから何をすればいいのかすら分からない。ただ【謀殺】【暗殺】という物騒な単語が、【王降ろしの国】が殺し合いのゲームであることを証明していることだけは分かる。(本文より抜粋)


何の前触れもなく見知らぬ部屋で目が覚めた一輝。彼は移動した先の大部屋で、麻理亜を含む同じ高校の生徒たちと会い、強制的にあるゲームに参加させられます。そのゲームは【王降ろしの国】。本書は「王降ろしの国」前編です。

「王降ろしの国」は参加者に役職が割り振られ、それぞれ敵対する役職の人物を殺すことで勝利することができる殺し合いのゲームです。こんなことができるのは箱の仕業だと確信する一輝と麻理亜。箱の所有者は誰なのか、どうしたらこの箱を打ち破れるのか、彼らは苦闘します。

誰を信用していいのか分からない駆け引きは、まるで人狼のよう。緊迫感があって、疑心暗鬼になりやすいです。参加者たちの性格がかなり違うために、友好的な者、冷静な者、非情な者など行動がはっきり分かれて、それぞれの個性が出ていて興味深いです。誰がどの役職か推理しながら読むと面白いと思います。

土橋真二郎の「殺戮ゲームの館」を思い出しました。似ているのですが、あちらのほうが心理描写が多く現実的ですね。こちらはそれよりも誰と誰が密談でどうなったという人物の駆け引きが凝っている感じがします。

この巻だけでもかなり面白く、また一つの区切りまで話は進みますが、真の山場は次の巻へ持ち越しです。終盤の一輝の決意が、どのような結末を迎えるのか楽しみです。




スポンサーサイト

[ 2011/10/20 21:46 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tonaku.blog51.fc2.com/tb.php/317-b3f70825