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2008年06月26日(木)

なぜ自信が持てないのか 

なぜ自信が持てないのか―自己価値感の心理学 (PHP新書 (487))なぜ自信が持てないのか―自己価値感の心理学 (PHP新書 (487))
著者:根本橘夫
出版:PHP研究所
発行:2007/10

評価〔C+〕 もう少し具体例が欲しかった。
キーワード:心理学、人生観、教育

能力への自信によって、基底的な自己無価値感を払拭することはできないのです。


自信はあったほうが良いのですが、かといってあり過ぎても駄目で、適度な自信・自己肯定感を持つのはなかなか難しいものだと思います。中には自信のなさから人生に対して息苦しさや違和感を持つ人もいます。著者は自己信頼の欠如している状態を自己無価値感と呼び、その原因と無価値感を払拭する手段を論じています。

親が思っている以上に親は子に影響を与えている、マスローの5つの欲求の話など他の本で読んだものと重なるところが多かったので、新鮮な感じがあまりしなかったのが残念です。しかし、自信の有無によって同じ行動をしていても内面は大きな違いがあること、親の愛情の示し方、社会や文化の影響などが詳しくしめされていた点はよかったと思います。根本的な問題は親と子の関係にあると主張しているので、対策は主に教育面について書かれていました。これから子育てする人にはかなりためになる内容なのではないでしょうか。

自信を持てない人はどのような問題になる可能性があるのかの具体例をもう少し多く取りあげて欲しかったです。やはり一般的に抽象的に書くよりは、身近な例を元に分かりやすく説明してもらったほうが実感できます。自己無価値感を持つ人が健全な自己価値観を取り戻す具体例も入れて欲しかったです。どうも原因追究の話ばかりだと、気分が沈みがちになってしまいますしね。

硬い内容や文章なので、興味がない人に興味を持たせるには適していませんが、冷静に心理学と教育の観点から考察していると感じました。とっつきにくいかもしれませんが、何かに行き詰った時は、このような本も必要なんじゃないのかな。考えさせられます。


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[ 2008/06/26 18:03 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

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