2011年10月01日(土)

万能鑑定士Qの事件簿 I 

万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫)
著者:松岡 圭祐
出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
発行:2010/04/24

評価〔B+〕 圧倒的知識に驚嘆
キーワード:鑑定士、知識、雑学、

「万能鑑定士って……正規の資格じゃないよね。きみひとりで、いろんなものを鑑定するってこと?絵だけじゃなくて?」(本文より抜粋)


鑑定から連想することといえば、難しい顔をして壷を眺めている年配の方でしょうか。しかし、この小説に登場するのは、23歳と若く綺麗な女性鑑定士です。名は凛田莉子。観察力と洞察力、そしてとてつもない知識の量で、物事の真贋を見極めていきます。

彼女の特徴は、絵画をはじめとする芸術品の鑑定のみならず、持ち物から職業を当てるなど、探偵のような推理を発揮できることです。なんでも見抜けるその力は、見ていて面白く痛快です。まさに万能鑑定士。1巻では街中に貼られた「力士シール」の謎を追うとともに、どのようにして莉子が現在に至ったかが記述されています。過去編が多く、時系列が入れ替わっていて少々戸惑いますが、ところどころに散りばめられた雑多な知識が興味深く、読者を飽きさせません。

残念なのは、この巻だけでは事件は完全解決しないことです。一応ひと段落しますが、肝心のところは未解決のまま2に続きます。知っていれば2も一緒に買ったのに。サブタイトルをつけて上とでも書いてくれれば良かったのに。

莉子はその桁外れの能力に反して、性格は純粋で明るく実際にいそうな感じです。親しみやすい感じなのがいいですね。雑学が好きな方、殺人のない推理物が好きな方は、きっと気に入ると思います。次も楽しみです。




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[ 2011/10/01 22:04 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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