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2011年04月05日(火)

リア王(新潮文庫) 

リア王 (新潮文庫)リア王 (新潮文庫)
著者:ウィリアム シェイクスピア
出版:新潮社
発行:1967/11

評価〔C+〕 信頼と真実の姿の大悲劇
キーワード:戯曲、シェイクスピア、イギリス文学、四大悲劇、

リア「お前達のうち、誰が一番この父の事を思うておるか、それが知りたい、最大の贈物はその者に与えられよう、情においても義においても、それこそ当然の権利と言うべきだ。」(第一幕より抜粋)


シェイクスピアの四大悲劇の1つです。老王リアは、三人の娘たちに権力と富を分け与えるため、どれほど自分のことを思っているのかを尋ねた。姉二人とは違って、末娘コーディーリアは本心を口にします。戯曲のため、芝居の台本の形式で書かれています。

裏表紙のあらすじのとおり、中心にあるのは親子関係です。肉親なので愛情や誠意を示す者がいる一方、建前を口にし打算や欲望を内に秘めている者もいます。このあたりのズレが見どころ。本書に限らず、古典読むたびに人は変わらないものだなと感じます。ちなみに、母親としての役割を果たす者は登場せず、父親のみを扱っています。時代と当時の社会の影響でしょうか。

もう1つのテーマは、地位も財産も別とした人間本来の姿です。巻末の解題では「虚飾の抛棄(ほうき)」と表現しています。後半、リアの嘆きのには、はっとする台詞もあって目を引きます。台詞回しは仰々しいのですが、マクベス同様はまっていて格好良いです。さすが戯曲。

しかし、どうも筋が好きではないというか不満というか。また、誠意や信頼を見せた人物たちの結末が不満ですし、終わり方もどこかすっきりしない幕引きに感じました。マクベスの悲劇は受け入れられるのだけれど、なんかなあ……。

解題と解説を読んで、まだまだ読解力がないのが分かりました。難しいね。また後でもう1度読み返してみます。



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[ 2011/04/05 21:40 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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