2011年04月03日(日)

超常現象をなぜ信じるのか 

超常現象をなぜ信じるのか (ブルーバックス)超常現象をなぜ信じるのか (ブルーバックス)
著者:菊池 聡
出版:講談社
発行:1998/09/18

評価〔A-〕 体験からくる信じる心を考察
キーワード:超常現象、認知心理学、確証バイアス、

「自分の目で見たこと」という表現は、しばしば「たしかなこと」「間違いのないこと」の代名詞のように使われます。しかし自分の目で見たことは、それほど確実なことなのでしょうか?(第2章より抜粋)


UFOや霊は見るまで信じなかったけれど、1度体験すると頑なに信じてしまうと言います。実際見たから、過去に体験したから、滅多にないことが起きたから……信じるに足る理由のようですが、本当に疑いの余地のないことでしょうか? これらに疑問も投げかけ、認知心理学の面から分かりやすく検証していきます。ちなみに、この本は「疑似科学入門」で触れていたので興味を持ちました。

いかにも信じてしまいそうな例を挙げ、その後にどこか間違いか解説するスタイルで進んでいきます。個々の事象はあまり長く書かず、心理学の本を読んだことがない人にも理解しやすく解説しています。人間が生きていくうえで持っている心や考え方の偏りのため、いかに誤った判断をしやすいかが分かります。記憶の曖昧さ、直感の当てにならなさは頭の片隅に留めておくべき知識だと思います。

しかし、すでに認知心理学の知識がある方や、超常現象について読みたい方には物足りない内容です。主題はオカルト自体ではなく、どのようにして物事を信じるようになるかの仕組みなのですから。

10年以上前の本ですが、他の本に引用されるだけあって興味深い読み物です。既知のこともあって新鮮味は少ないですが、改めて分かりやすい説明を読むと、復習ではないですが知識が整理され良かったです。



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[ 2011/04/03 10:17 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

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