2011年03月24日(木)

雷撃☆SSガール  

雷撃☆SSガール (講談社BOX)雷撃☆SSガール (講談社BOX)
著者:至道 流星
出版:講談社
発行:2009/08/04

評価〔A〕 疾走感溢れる経済ライトノベル
キーワード:経済、経営、ライトノベル、社会、

「ねぇ、まさか、この世界が真っ当だなんて思ってるの?」(第一章より抜粋)


西尾維新だったと思うのですが、「経済小説はライトノベルではありえない」という文章を目にしたことがあります。しかし、本書は経済・経営もの、見せ方を変えればビジネス書になりそうな内容なのに、極端な性格や能力のキャラがいたり、様々なタイプの可愛い女性キャラがいたりして、確かにライトノベルなのです。「狼と香辛料」、未読だけど、以外では初めて見ました。驚いた。

零細企業を経営する冴えない青年・ジンは、不幸な出来事があった日の夜、キャバクラで絶世の美女・リンと会う。彼女は世界征服を志す変わった娘で、翌日、なぜか彼の会社に姿を現す。彼女は何者で何を考えているのか? 戸惑う彼をよそに彼女の計画は動き出します。冒頭は穏やかな感じで始まりますが、動き出してからが凄いです。どんどん話は大きく展開は加速し、読みながらどこまで行ってしまうんだろう?とワクワクしながら読みました。

リンの言葉は極端ではありますが、簡単に否定できず、ジンならずとも魅了されてしまいます。あとがきによると著者の本業は会社経営だそうです。体験から来る言葉は現実味があります。盲点をつく斬新なビジネスモデル、『作らないで、売ってみる』販売手法、投資による株価の操りなど興味深いものが多いです。

残念だったのは、最後が中途半端に終わった点です。あと2章くらいあるのかと思ってページをめくったら、終わりでした。いや、まあ、切りが良いといえば良いのですが、もう少し大きな区切りをつけて欲しかったですね。

ラノベでよく見る典型的なキャラが多いとはいえ、それを気にさせないくらい面白く、疾走感溢れる経済エンターテイメント小説です。おそらく学生よりは社会人、サラリーマンよりは自営業・経営者のほうが楽しく読むことができるでしょう。一風変わったライトノベルはいかがでしょうか?





スポンサーサイト

[ 2011/03/24 23:01 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tonaku.blog51.fc2.com/tb.php/245-3aa422f2