2011年03月17日(木)

少女ノイズ(光文社文庫) 

少女ノイズ (光文社文庫)少女ノイズ (光文社文庫)
著者:三雲 岳斗
出版:光文社
発行:2010/04/08

評価〔B〕 乙一のGOTHのようなミステリ
キーワード:推理、ミステリ、青春、ボーイミーツガール、進学塾、

死体のように倒れたままの斎宮瞑に、その銀色の機械はひどく馴染んでいた。まるで壊れて洩れ出した彼女の内臓みたいだと僕は思った。(1 Crumbling Skyより抜粋)


大学教員の皆瀬梨夏からアルバイトを紹介された大学生・高須賀克志は、進学塾で斎宮瞑(いつきのみや・めい)の専任講師となります。彼女と言葉を交わすうちに、瞑の行動の理由、周囲で起きる事件、そして彼自身の不可思議な記憶の謎が明らかになっていく連作短編集。殺人現場の写真に執着する青年と、大人びて無気力な少女のコンビが事件を解決していく推理ものです。

各短篇は独立していてそれほど長くありません。すぐ解決しますが、どれも推理しようとするとかなり難しいです。普段から推理小説を読んでいる人は解けるのでしょうか……。あれこれ推理するより、探偵役の洞察力に驚嘆しつつ楽しむほうが良いと思います。

解説では恋愛小説として評価されています。著者がライトノベル出身であり、印象的なキャラクターや表紙の絵などが影響して、ライトノベルと見なしている人もいるようです。しかし、ミステリの部分もなかなかです。事件の背景が見えてくるにつれ、関係者の言動の真意が明らかになり、なるほどと感心してしまいます。僕としてはミステリのほうが印象強いです。好きなのは「四番目の色が散る前に」。

主役2人の様子が、乙一のGOTHを彷彿させますが、ミステリとしてはこちらのほうが上です。久しぶりに推理ものを読みましたが、キャラ小説としてもミステリとしても楽しめました。




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[ 2011/03/17 23:03 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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