2010年10月16日(土)

スキエンティア 

スキエンティア (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)スキエンティア (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
著者:戸田 誠二
出版:小学館
発行:2010/01/29

評価〔A-〕 地味で上手な人間ドラマ
キーワード:人生、オムニバス、SF風、現代

頼むよ、科学の神さま。(第2話より抜粋)


あることがきっかけで人生が変わっていく人たちのヒューマンドラマ短編集です。裏表紙のあとがきにもあるように、そのきっかけは科学の力で出来た様々なもの。スキエンティア・タワーと呼ばれる高層建築がある街が舞台となり、惚れ薬やクローン等が登場するので、SF漫画のような感じですが、今までの作品同様やっぱり核となるのは人の生き方そのものです。

登場人物たちの設定は、大きな悩みを抱えていたりや生きることに疲れていたりと、なんらかの形で辛い境遇です。しかし、ふとしたことがきっかけとなって、懸命に生きようと思い生きていく、厳しくて辛いが暖かいエピソードとなっています。人生の希望を示してくれるような、そんな感じ。この作者はいつもながら人生を描くのが上手いなあと思います。読むたびに自分の人生について考えてしまいます。

失礼ながら絵が上手いわけではありませんが、話は読む人をひきつけるものがあります。派手さはないんですが、地味に光るものがあるとでも言うのかな。内容も絵と同様派手な人はいないかな。良くあると言えばそれまでですが、地道で現実味のある普通の人だと思います。でも、そこが良いんだよね。

久しぶりに読んだ戸田誠二ですが、以前と変わらず期待通りの出来で良かったです。「生きるススメ」や「説得ゲーム」等の昔の作品を読みかえしてみたくなりました。本棚を漁ってみよう。




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[ 2010/10/16 19:12 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

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