2010年08月11日(水)

70億の針4 

70億の針 4 (MFコミックス)70億の針 4 (MFコミックス)
著者:多田乃 伸明
出版:メディアファクトリー
発行:2010/03/23

評価〔A〕 孤独と進化の物語の終着点
キーワード:SF、現代

ほかの誰でもない、70億分の1の確率でキミに出会わなければ、起こりえなかったことだ。(本文より抜粋)


奇を衒っていない本格的なSF漫画も、残念ながら最終巻となりました。もっと続きそうな感じがしていたのに、どこか急で残念でなりません。

3巻で地球の命運を握ることとなったドームが、ついに開きます。生命の進化は、調整者の決断は、そしてテンガイとメイルシュトロームの行方はどうなるのかが描かれています。話が大きくなってしまったので、終わりにしなければ収拾がつかなかったのかもしれませんが、結末は良かったです。「少しだけ寂しくないための進化」はなかなかの名言。すごい納得しました。もう1つのテーマ、孤独や人との繋がりについてもヒカルとチカを通して1つの結論を出しています。お見逃しなく。

1巻からずっと思っていたことですが、高校生の少女が主役なのに、女性を売りにして読者の媚を売るようなことがないところが好感を抱いていました。肌の露出が多い場面も、さらりと書いていて色気を前面に押し出していない点あたりがね。

巻末にはヒカルの原型となるキャラが登場する「ヒキコモリヘッドホンガール」が収録されています。短編ながら、笑ったりしんみりしたりできる良い話です。この短編が読めて、ちょっと得した気分です。

もう少しこの孤独と進化の物語を読んでいたかったので、終わってしまうのは正直言って本当に惜しいです。SF漫画は面白い、SF漫画をもっと読みたいという気にさせてくれた、お気に入りの作品でした。ありがとう。



スポンサーサイト

[ 2010/08/11 22:33 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tonaku.blog51.fc2.com/tb.php/185-8d2461e8