2010年05月19日(水)

「農業」という生き方 ど素人からの就農入門 

「農業」という生き方 ど素人からの就農入門 (アスキー新書 129)「農業」という生き方 ど素人からの就農入門 (アスキー新書 129)
著者:永峰英太郎
出版:アスキー・メディアワークス
発行:2009/11/09

評価〔B〕 農業とは生き様だ
キーワード:農業、職業、ドキュメンタリー

「農業という生き方」が興味深いのは、農業を職業として選んでいる点では、一本の線で結ばれるのにもかかわらず、一人ひとり、その生きざまはまったく異なるという点だ。(第二章より抜粋)


農業とは無縁だった人々が、新規就農者として働く生の姿を伝えている現地報告本です。マスメディアで伝えられる農業といえば、作物のブランド化や大資本の参入だったりと大きな事業が多いですけれど、本書はあくまで一般の人が最前線で努力している様子を伝えています。

経験を積み独立までの道のりや、土地や作物によって変わる農業の実態がいくつか挙げられています。新規就農者がどのような経緯で農業に興味を持ち、実践して何を学んだか、にも焦点が当てられていて、単なるハウツー本でないのが興味深いです。どの就農者も、やはりと言いますか、失敗や苦労をされていて、半端な気持ちや田舎への憧れだけでは続かないことが分かります。教えてもらうより学ぶ姿勢が欠かせません。

後半は、新規就農者から見た農業の世界、また挫折した人の意見や新しい取り組みについて書かれています。この部分、特に農業を諦めた人の例はもう少し取り上げて欲しかった。辛いと言っても、具体的に農業がどう辛いのか実感しにくいです。耕作放棄地が多いのに農地確保が難しいのはなぜかは、なるほどと思ったし、ネット通販をしていても地域との繋がりが大切なのは、意外でした。

失敗談も隠さず書かれていて、新規就農者の実態がよく分かりました。考えによって生き方が大きく変わる職業なのかも。謳い文句のとおり、農業に興味のある人にとっては、かなり助けとなると思います。



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[ 2010/05/19 22:07 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

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