2010年04月24日(土)

白いへび眠る島 

白いへび眠る島白いへび眠る島
著者:三浦 しをん
出版:角川書店
発行:2005/05/25

評価〔D+〕 僻地の雰囲気はでていますが……
キーワード:現代、離島、青春、オカルト、ホラー風、

「奥」はすぐ背後には山を、前面には大陸へ面した広大な海を持つ集落だ。海と山とのあいだのわずかな土地に、三十戸ほどの家々が点在し、百人にも満たぬ人々がのんびりと暮らしていた。(第一章より抜粋)


夏休みを利用して故郷に帰った高校生・前田悟史が、十三年ぶりの大祭に起きる出来事に巻き込まれる物語です。ホラーのような怪奇のような青春ものです。なお、本書は平成13年に出版された単行本「白蛇島」を改題、加筆したものです。

舞台は、拝島と呼ばれる離島の集落「奥」で、村独自の掟や深すぎる近所付き合いと、田舎の雰囲気もしくは閉鎖性が良くでています。特に「持念兄弟」の風習なんかは、茂太の昔話も一役かってか、いかにもありそう。

しかし、大祭がはじまるまでの前半は、説明が冗長でだれてしまいました。細かい記述が想像力をかきたてるよりも、話のテンポを悪くしていると感じました。話の筋そのものも、目新しいとは言えませんし……。また、三浦しをんの書く男性同士の友情は、「月魚」でもありましたが、どうもピンとこないなあ。嫌いというよりは、違和感があるというか何というか。

他の人の書評を見ても、内容よりもその雰囲気を楽しむ種類の小説だと思います。残念ながら、あまり面白いとは思えず満足感は得られませんでした。



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[ 2010/04/24 22:23 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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