2010年04月10日(土)

シュレディンガーのチョコパフェ  

シュレディンガーのチョコパフェ (ハヤカワ文庫JA)シュレディンガーのチョコパフェ (ハヤカワ文庫JA)
著者:山本 弘
出版:早川書房
発行:2008/01

評価〔A〕 色々なタイプのSFが楽しめます。
キーワード:SF、短編集、

なぜ彼らは詩人を呼べと言ったのか。それも誰にも分からなかった。やはりタブーなのか、インチワームは理由を言おうとしないのだ。(「メデューサの呪文」より抜粋)


様々な題材を幅広く扱ったSF短編集です。この本は、2006年に出版された「まだ見ぬ冬の悲しみも」の文庫版です。7つの短編が収録されていますが、定番である時間移動をはじめ異星人との交流や未来の高度な技術、そして人の意識と、SFにも色々あるのだなと感心していまいました。

表題も好きだけれど、新たに加えられた「七パーセントのテンムー」も好きです。そして何よりSFマガジン読者賞を受賞した「メデューサの呪文」が素晴らしいです。「メデューサ」だけで評価するならSです。著者があとがきで、SFとは筋の通ったバカ話と語っていますが、まさにそのとおりでした。臨場感というか説得力のある面白さです。

少し気になったのは、SF用語または物理学用語が詳しい説明なしに出てくるので、その方面の知識がないと戸惑うかもしれません。知らなくても話は分かりますが、知っていればより楽しむことができるでしょう。

他の著者の作品同様、少し説教くさいところもありますが、楽しく読めました。SFマニアよりSFを読んだことがない人に薦めたい本です。



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[ 2010/04/10 21:41 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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