2010年03月26日(金)

キーリ―死者たちは荒野に眠る 

キーリ―死者たちは荒野に眠る (電撃文庫)キーリ―死者たちは荒野に眠る (電撃文庫)
著者:壁井 ユカコ
出版:アスキー・メディアワークス
発行:2003/02

評価〔D+〕 文章は良いけれど、好みに合わなかったです。
キーワード:ファンタジー、霊感少女、不死人

伝説の不死人――自分と同じく死者の霊が見える、はじめて出会った人間。休暇のあいだだけでもついていって、もう少し話をしてみたい。(本文より抜粋)


霊感の強い少女キーリが、長期休暇初日に不死人の青年ハーヴェイと知り合い、成長していく小説です。あとがきにもある『いまいち退廃的な雰囲気の、鉄道旅行をメインの舞台とした物語』という表現がしっくりする、物憂い空気の漂う珍しいライトノベルです。第9回電撃ゲーム小説大賞“大賞”受賞作。

霊感能力者と科学によって生み出された不死人、そして幽霊の組み合わせは興味を引きますし、文章もキーリの心情を上手く表していて読みやすいと思います。しかし、話の展開に目新しいものはありません。加えて、最後のほうはどうも心を打たなかったと言いますか、面白くなかったと言いますか……。正直、自分の好みに合いませんでした。終わりに近づくにつれて、だんだん恋愛もののようになっていくのが残念でした。退廃的なままもう少しだけ人生についてあれこれ語って欲しかったなあ。第1話のルームメイトは良かったのに。ベッカはアクセントとなる良いキャラです。もう少し彼女の出番があれば、違ったものになっていたかも。

どこぞで「少女漫画的」と評されていましたけれど、確かに良くも悪くも少女漫画っぽい印象でした。なるほど、上手い言い方だ感心してしまいました。

「カスタムチャイルド罪と罰」が良かったので、処女作の本書を読んでみたのですが合いませんでした。ネットで多くの人が絶賛していたので、楽しめると思ったのですが……こういうこともありますよね。満足度と感動度を考慮して、つけたくはないけれどD+で。2巻以降はどうしようかなー。




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[ 2010/03/26 20:59 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

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