2010年03月24日(水)

ミミズクと夜の王 

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)ミミズクと夜の王 (電撃文庫)
著者:紅玉 いづき
出版:メディアワークス
発行:2007/02

評価〔A+〕 平易な文章だけど、心に響きます。
キーワード:ファンタジー、童話風、御伽噺風

「よるのおー?」「夜の王、だ。月の瞳を持つこの森絶対の支配者だ。」(本文より抜粋)


久しぶりに読んだ気がするファンタジー作品です。ミミズクと名乗るひとりの少女が、魔物がはびこる夜の森で、夜の王と呼ばれる魔物の王に出会います。読むまでずっと鳥のミミズクが主役の童話かと思っていました。早とちり。第13回電撃小説大賞「大賞」受賞作。

ネットで数多くの人が「童話のようだ。御伽噺みたいだ」と評していますが、僕も同じような印象を受けました。淡々とした平易な文章。過激な表現は控えてあり、説明や描写は多くはありません。しかし、それだからこそ、心を打つと言いますか訴えるものがあります。ストーリー自体は奇をてらったものではなく、王道です。「とある飛空士への追憶 」のように、こう話が進むんだろうなーと予想することは難しくありません。でも、感動しました。なんでだろう。

クローディアスがミミズクと出会って得たもの、オリエッタがアン・デュークの妻になった理由を話すシーン、そしてミミズクが終盤に下した決断。それぞれ不遇と自由と幸福について重要な場面。見方によっては説教っぽくなりそうだけれど、この物語の雰囲気のおかげかそんな風には感じませんでした。

やんわり生き方と幸せを考えさせてくれる本。ふと読み返したくなる本です。ライトノベルという枠を超えて、色々な人に読んでもらいたいです。評価をA+にしようかS-にしようか非常に迷いましたが、A++くらいのA+で。




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[ 2010/03/24 21:19 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

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