2010年03月11日(木)

「わたしは甘えているのでしょうか?」(27歳・OL) 

「わたしは甘えているのでしょうか?」(27歳・OL) (幻冬舎文庫)「わたしは甘えているのでしょうか?」(27歳・OL) (幻冬舎文庫)
著者:村上 龍
出版:幻冬舎
発行:2009/04

評価〔B+〕 現実論で一刀両断といった感じです。
キーワード:人生相談、トラブル、悩み

できるだけ優しく対応したつもりだが、現実と反することを言って慰めたり、不毛な精神論でごまかして叱咤激励したり、非合理な楽観論で甘やかしたりするのは徹底して避けた。(はじめにより抜粋)


20代から30代の社会人が切実な悩みを相談する、いわゆる人生相談の本です。本文には明記されていなかったと思うんですが、質問するのは皆女性のようです。裏表紙にはそう書いてあります。回答者は、小説家の村上龍が務めています。1つの相談に対してだいたい2ページぐらいの回答が用意されています。

具体的にどのような悩みを相談しているのか? 例を少し挙げると「やりがいのある仕事についた友人に嫉妬してしまう」「女友だちが安い服をバカにする」「本当に好きな人が見つかるか不安」と、このような感じです。お金・仕事・人間関係・恋愛と悩みの定番と言えるものばかりですが、深刻な悩みはもちろんバカバカしく感じる相談もあって、興味を引かれます。

上記の引用文にもあるように、村上龍は、その場限りの同情よりも現実的な対処法を重視して答えています。間違っていますとスパッと答えるのは明快で良いのですが、女性の共感重視のコミュニケーションからみると、巻末の解説の方も言っているように、少々冷たい感じもしました。だけど、甘やかさないぶん相手の身になって考えていて優しい対応ともとれます。

回答とは違う意見を持つ場合もありましたが、さすがと思える回答も多々ありました。若い女性の悩み相談ですが、男性が読んでもためになり面白いですよ。




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[ 2010/03/11 20:30 ] 随筆 | TB(0) | CM(0)

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