FC2ブログ







2020年03月21日(土)

家守 (角川文庫) 



著者:歌野 晶午
発売日: 2014/7/25

評価〔B+〕 物語の構成が良いです。
キーワード:推理、短編集、家、サスペンス、

「とにかく視線を感じるのよ。痛いくらいに感じるの」(転居先不明より抜粋)


家をテーマにしたミステリ短編集です。光文社文庫のものを再文庫化しています。

ミステリですが読んでいてサスペンスよりだと感じました。単純に事件のトリックを考える短編よりも、何か不可思議なことが起きていて物語がどう流れていくのか不明瞭なまま進んでいくものが複数あって印象に残ったせいでしょう。どれも家が関係していますが、この家とは建物のことだったり血を分けた家族のことだったり様々です。読み終わってみると確かに家の話だったと少々感心してしまいました。

雰囲気も手法も違うので甲乙つけがたいですが、好みなのは最後の「転居先不明」です。サスペンス風に始まり殺人事件へ進んでいきます。これだけだとよくありそうですが、終盤が捻られていてなんとも言えない余韻が残ります。トリックの部分だけでいうなら4作目の「鄙」も良いのですが、総合的にみると転居先不明のほうが面白かったです。

少々暗めで派手さはありませんが物語としてみると興味深いものが多かったです。


スポンサーサイト




[ 2020/03/21 22:07 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tonaku.blog51.fc2.com/tb.php/1344-74b26e76