2010年02月11日(木)

就活のバカヤロー  

就活のバカヤロー (光文社新書)就活のバカヤロー (光文社新書)
著者:大沢 仁石渡 嶺司
出版:光文社
発行:2008/11/14

評価〔C+〕 様々な立場の生の声が興味深いです。
キーワード:就職活動、新卒、仕事、

結局、企業も学生も大学も、三者三様に不満を抱えながら行っているのが就活という茶番劇だ。それでいて焼肉と同様、誰も幸福にはならない。ああ、なんと愚かしいことか!(本文より抜粋)


記念すべき100冊目は新書でした。漫画か新書のどちらかになるだろうなと思っていたので、まぁ予想通り。

就職活動は就活と略されるようになってから久しく、好景気の頃とは変わりました。就活は現在どのようになっているのか、その実態を暴こうという本です。新卒採用の本はたいてい学生のためのものが多いのですが、本書は学生の視点だけでなく、採用担当者・大学職員・就活情報会社から生の声を集め、多数の立場から全体像を把握しようとしています。

企業による学生の青田買いや、学生のマニュアル本への依存などよく耳にする問題はもちろん、学校の就職センターの苦労や情報会社に振り回される企業など誰も得をしていない、著者たちの言葉で言うと気持ち悪い実情が赤裸々に描かれています。学生の自己分析の否定は斬新ですし、大学側の頑張りや就職説明会の裏側などがなかなか面白いです。

この一連の流れ、就活・採活に携わったことのある人にとっては、頷くことが多いでしょう。しかし、驚くような事実はなかったような気がします。「知らなかった」ではなく「やっぱりそうか」が大部分でした。以前読んだ『デジタルネイティブ』と同様、期待しすぎだったのかもね。また、1章の学生に対する文句の書き方が気に触りました。どの企業も駄目な大人なんて結構いるのに。主観的な意見が多いのもちょっと。

就職協定を廃止したのが失敗だったような気がするなあ。著者たちの改善策はそれとは違いましたが賛成です。採用活動をする担当者にはあまり役にたたなそうですが、就活を控えている学生さんたちに読んでもらいたい内容です。



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[ 2010/02/11 18:45 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

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