2009年12月08日(火)

そのケータイはXX(エクスクロス)で 

そのケータイはXX(エクスクロス)で (宝島社文庫)そのケータイはXX(エクスクロス)で (宝島社文庫)
著者:上甲 宣之
出版:宝島社
発行:2004/05/27

評価〔C-〕 勢いはあるんだけど……
キーワード:サスペンス、ホラー、現代

<つまり”生き神”にされてしまうということだ> わたしは喉元で潰れた音を出して、声を失った。(本文より抜粋)


「コスプレ幽霊 紅蓮女」の作者さんの一作目らしいので興味を持ちました。第1回「このミステリーがすごい!」大賞でインターネット読者投票2位の作品です。

失恋の痛手を癒すために山奥の温泉地に行くことになった水野しよりと、その旅行に誘った火請愛子。だが、目的地の阿鹿里村は閉鎖的でおかしな村だった。しよりは温泉から部屋に戻ると、突然見知らぬ携帯電話が鳴りだす。電話の相手は彼女に、早く村を逃げださなければ、片目・片腕・片脚を取られ”生き神”として村に幽閉されてしまうと警告する……という内容です。また、前半はしよりの視点、後半は愛子の視点、最後はたびたび視点が変わり物語が進むので、2人が別行動している時、他方がどのような状況にあったかを知ることができるのが面白いです。携帯電話ホラーサスペンスと書かれていますが、ホラー風味でアクションありのサスペンスとでも言うのでしょうか。

設定は面白いし、特に愛子編は勢いがあって盛り上がるのですが、その盛り上げる部分が少々冗長のような気がします。巻末の解説にも書かれているように、説明過多なのかも。もしくは演出過剰。また、最後に事件の全貌が、うまく説明されていないのは良くないと思います。後日談のようにあっさり書かれていたためか、事件解明の驚きや爽快感があまりありませんでした。ここまで盛り上げたのなら、きちんと綺麗にまとめて欲しかったです。

紅蓮女が良かったので読んでみたのですが、どうもイマイチな感じでした。話の構成は紅蓮女のほうが上です。「地獄のババぬき」なる続編も出ているようですが、どうしようかなぁ。






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[ 2009/12/08 21:12 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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