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2018年03月17日(土)

一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常 



著者:二宮 敦人、shimano
発売日: 2015/5/13

評価〔C+〕 謎解きよりも働く姿。
キーワード:鉄道会社、日常の謎、連作短編集、現代、

「早く忘れ物を見つけてください! 本当に重要なんです! なくなったら、取り返しがつかないんです!」(一章より抜粋)


普段何気なく使っている公共交通ですが、当たり前ですけどそこで働く人たちがいるからこそ毎日運行しています。電車もその一つです。そんな鉄道会社に勤める人たちの日常を描いた鉄道員ミステリ。短編4つからなる連作短編集です。

題名を見た時に謎とあったので、電車関係の推理ものだとばかり思っていましたが、読んでみたらミステリ風鉄道員物語でした。比重が鉄道員のほうが重いです。日常の謎やトラブルを絡めながら、彼らの日常や働く姿を見せているといった感じ。引用に挙げた忘れ物や、様々な事情によるダイヤの乱れなどは大変なんだろうなーと見るたびに思っていましたが、劇中でも苦労が絶えない描写でしたので、実際も同じかそれ以上に大変なんだと思います。頭が下がります。

個性的な登場人物とやや緩い感じの雰囲気で読みやすいです。しかし、謎解きの部分が弱く、謎解きの爽快感を味わいたかった読者としては物足りなかったかな。駅長もエピローグのオチも、勘のにぶい私がなぜか途中で読めてしまいましたし。求めていたものと違っていたのが残念でした。

鉄道員の話としては温かみもあり面白いですが、推理小説としてはあまりおすすめしないかな。社会科見学のような一冊でした。



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[ 2018/03/17 21:49 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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