 
| 著者:佐々 大河 発売日: 2017/11/15
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評価〔B+〕 朝顔の話は知りませんでした。キーワード:旅行記、明治、日本、
「開港地でもないのに、これほど文明開化しているとは・・・・・・」(本文より抜粋)
越後から北上し蝦夷へ。伊藤と前の雇い主マリーズとの回想、東北の近代都市の様子を描いたエピソードと続きます。
マリーズの伊藤に対する態度は、当時の西洋人としては普通だったのではないでしょうか。一方、バードはかなり友好的に接していていますけど。日本人のほうはどうかと言うと、終盤、バードは伊藤のことをふしぎな若者と評していますが、実際あの時代に彼のような価値観の人は結構いたと思います。今でも似たような人はおそらくいるよね。
Amazonで本書から絵柄が変わり、受ける印象も変わったと感想を書かれている方がいます。読み返してみると、確かに瞳が大きめに書かれ、全体的にすっきりした感じになりましたけど、私はあまり気になりませんでした。人によって意見が分かれそうです。
大きな問題が2つ発生し、旅の危機をむかえます。どう切り抜けるのか。次の巻でも古い日本の姿を興味深く描いてほしいです。
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