2017年06月03日(土)

真夜中のX儀典 4 (完) 



著者:馬鈴薯、 山口ミコト
発売日: 2017/1/27

評価〔A-〕 なるほど。でも推理難しくない?
評価〔B+〕 なるほど。でも推理難しくない?
キーワード:サスペンス、オカルト、ホラー、

「はい・・・はい、準備できました。はい・・・覚悟もできてます」(本文より抜粋)


大詰めを迎えた2つの事件。ついに全てが明らかになります。

解決すべき事件はしっかり解決したので安心しています。「死神様」の時は、大量のヒントのみ残して終わってしまったので、急に打ち切った終わり方にならないかどうか不安だったからです。

Xの正体と霧島家殺人事件の真相は、え、それありなの?と少々戸惑ったのですが、肉体交換やX能力がありなのだから、それも可能なのでしょう。私が3巻読了時に疑問だった点も、確かに説明がつきます。まあ、祥は可愛そうだけど。

物語の発端である姉・由衣の事件も、ついに真相が暴かれます。あー、なるほど。伏線もきちんと回収しているし、こちらのほうは腑に落ちました。でも、こちらのほうは推理するのは難しいですね。♯26冒頭で浩樹が気がついたヒントが、、もう少し早くでていればピンと来た可能性も・・・・・・いえ、それでも分からなかったかも。

この原作者さんの物語は、なんか推理しようという気になります。ちょうど良い難しさなのでしょうか。面白かったです。シリーズ全体としての評価は、サスペンスが好きなのもあってA-くらいかな。もう少し長めの話でも良かったです。次回作に期待しています。


ネタばれ話は続きにて↓

【ここからネタばれ】
まず、祥が二重人格だったこと。半分の人格だけ他人に移せるなんて、ヒントなしでは分かりません。肉体交換はお互い入れ替わるのがルールだったはず。その点は考えなくていいのかな。Xと妹・愛衣が一つの体に入っている時、Xが表に出ている時は愛衣の意識がなく、愛衣の意識があるときはXの意識がない・・・・・・とすると、辻褄が合うのかな? それにしても祥ほど頭が回れば、他の解決方法もあったのではと思ってしまいました。

姉・由衣殺人事件の真犯人がほとんど登場しない父だったこと。推理やサスペンスは全然関係ない第三者が犯人であることはほぼないので、身近で意外な人物を考え姉が怪しいと思ったのですが、見事にはずれました。でも、姉が単なる被害者ではなく、X儀式の参加者であることは当たっていたので、この点では満足です。

由衣が男のほうが良いと言っていたのは、男なら父親に母親の姿を重ねられることも、何かされることもなかったのですからでした。犯人の動機は、創作作品では特に珍しくなかったので、推理できた人もおそらくいたのではないかな。由衣が引きこもった理由、あれだけ強いのになぜ、とそこに目を向ければ真相に近づけたはず。


3巻の感想で書いた推理の答え合わせをします。
1、ぬいぐるみの「残念だった」発言の真意
→自分の別人格が犯人だったから。
不正解、思い浮かびませんでした。

2、利き手問題。
→Xと由衣殺人犯は別人であることの証明。
これは合っていました。

3、シオンの見つけたハサミの意味。
→祥が左利きの可能性を示しています。ここから彼が二重人格であることが推理できます。
前半のみ正解。

4、、X儀式の参加者8人は誰?
→3巻劇中で明かされた6人と、浩樹の父と姉。
姉のみ正解。

●祥が最近になって言葉を慎むようになった理由は?
別人格が生まれたから。負の感情はXが引き受けることになりました。

●シオンが見つけた証拠の意味は?
上記の3と同じ。

●愛衣が「一番信頼している人間に突然襲われたら人はどんな顔」発言の真意は?
これは描かれなったと思います。祥もしくはXの隠された欲望なのでしょうか。

●浩樹のX能力は何?
本書で明らかになった“真夜中の守護者”。寝てもすぐに目が覚める。
やっぱり一番あやしかったじゃないですか! 明らかに主人公のX能力に触れなかったですからね。X能力と願望の関係まで推理できれば、真相に近づけたのになぁ。

【ネタばれここまで】
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[ 2017/06/03 18:12 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

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