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2019年10月29日(火)

女騎士「姫には死んでいただきます。」 2 〔完〕 



著者:りしん、 あぶぶ
発売日: 2019/5/25

評価〔B+〕 姫の記憶力すごくない?
キーワード:ゲーム、脱出、漫画化

「そんな・・・まさかこんなことになるなんて・・・」(本文より抜粋)


この巻でも姫が嫌と言うほど失敗を重ねます。何度でも挑戦するその根性は目を見張るものがあります。姫、という言葉に似つかわしくはありませんが。

ひたすら同じことを繰り返すのかと思いきや、単なる脱出ものから転進します。結末は1つではなく、途中からゲームブック方式で簡易版マルチエンドとなっています。このあたりも原作がゲームであることを意識した結果でしょうか。変わらないと思われた彼女も最後は少しだけ成長して、ギャグなのですが読後感は良かったです。

だらだら引き伸ばすことなくテンポ良く綺麗に終わり、面白かったです。著者の他の漫画にも興味がわいてきました。



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[ 2019/10/29 21:20 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年10月29日(火)

アウト&アウト (講談社文庫) 



著者:木内 一裕
発売日: 2011/7/15

評価〔C+〕 結構ひどい話だと思います。
キーワード:探偵、ヤクザ、文庫化、

「俺に証拠は必要ない」(第一章発端より抜粋)


私立探偵・矢能は依頼人との待ち合わせ場所に行ってみたら、死体を発見し事件に巻き込まれていくといった探偵小説です。出だしだけ書くとよくありそうですが、本書が他と違うのは探偵が元ヤクザであること。これは著者の「水の中の犬」の続編です。巻末の解説で初めて知りました。

矢能は元ヤクザなのでなかなか足を洗えず探偵家業をがんばる人物なのかなと思ったら、探偵とは名ばかりのまだそちらの世界の住人で少々面喰らいました。彼の周囲の人物はまっとうな人間は少なく、彼自身まったく探偵らしくありません。推理小説や探偵小説ではなく、ハードボイルド的な何かです。

事件は上手くおさまったなと感心しましたけど、主人公の矢能は好きではないのでどうしても印象が良くないです。彼を格好良いと捉えるのか悪者と捉えるのかで評価が分かれそうです。本書が続編であることを考慮すると、好意的な人が多そうですね。また、不幸な結果で終わってしまう人が少なくないのもあまり良い気分ではありませんでした。

評価するに当たって作品の出来よりも好みが大きく影響した小説でした。


[ 2019/10/29 21:18 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2019年10月23日(水)

「時間の使い方」を科学する 思考は10時から14時、記憶は16時から20時 



著者:一川 誠
発売日: 2016/7/15

評価〔B+〕 公私ともに使えそう。
キーワード:時間、実用、サーカディアンリズム、目標勾配、

この規則性は、総合的な印象は、最も明確であった際の印象強度と最終段階での印象強度によって決定されているということで「ピーク・エンドの法則」と呼ばれています。(第9章より抜粋)


時間を科学するのではなく、使い方を科学的に考察する本です。学問というよりは実用書っぽいです。

心理学の研究によって分かってきた人の心の時間的特性が紹介されています。ひとつの項目を深く掘り下げるのではなく、いくつもの項目が列挙されていて雑学の本のようです。主観的な時間の長さ、身体変動のリズム(サーカディアンリズム)、作業効率を高める手段など様々な面から研究しているのが分かります。各章はコンパクトにまとまっていて読みやすいですし、「はじめに」でも書かれているように自分の興味がある章から読んで試してみるのも良さそうです。

印象に残ったのは上記の引用の「ピーク・エンドの法則」です。事後の印象はピークとエンドの中間になりやすく、持続時間は影響しないとのこと。確かに終わってみれば長時間嫌なことがあった時よりも、ごく短時間すごく嫌なことがあった時のほうが嫌です。楽しいときもそうかもしれません。関連して楽しい時間を長引かせる方法、すなわち細部に注意して、代謝を上げ、刺激を受けることの3つも覚えておいたほうが得しそうです。

他にも時間を作り出す技術、優先順位を決めるなどもすぐにでも使えそうな技術がいくつも書かれています。ちょくちょく読み返したい本です。



[ 2019/10/23 21:06 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

2019年10月23日(水)

ストーカーズ 1 



著者:ハナツカシオリ
発売日: 2018/12/22

評価〔B〕 するのもされるのもゴメンです。
キーワード:ストーカー、恋愛、連作短編風、

私は佐伯くんのことをなんでも知っている。(第1話前編より抜粋)


何やら不穏な題名ですが、重く怖い恋愛劇ではなく軽めのラブコメの連作短編集風です。同じ人物がずっと登場するのではなく、いくつかの物語が並行して進んでいきます。一人ではないのでストーカーズ。

基本的に遠くから見ているだけだったりネットで調べたりしているだけなので、微笑ましいといえば微笑ましいです。恋する女の子があの人はかっこいいなあーと想うのは普通の恋愛漫画のようです。しかしそこはストーカー、ポストやゴミを調べている場面になると一気に危険なかおりがします。内容紹介文の「ちょっと怖くて、ちょっと面白い、純愛サスペンス」は巧いですね。

面白いですがストーカー行為を笑えるかが評価の分かれ目です。実際に被害にあった人や周囲の人が被害にあったことがある人は素直に楽しめなさそうです。明るく軽めに書いていますが違法ですし。創作と割り切って読むことができるなら、珍しいラブコメとして楽しめると思います。

すぐアイデアに詰まりそうな題材ですが、明るく楽しく描いてほしいです。



[ 2019/10/23 21:04 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年10月15日(火)

女騎士「姫には死んでいただきます。」 1 



著者:りしん、 あぶぶ
発売日: 2018/10/25

評価〔B+〕 応援したくなる姫です。
キーワード:ゲーム、脱出、漫画化

「私は一人でも逃げるからな!!」(本文より抜粋)


敵はおろか味方からも命を狙われたお姫様が、城から脱出して生きのびようとがんばる物語です。原作ゲームがあるそうで、本書はそれの漫画化です。

ギャグのおかげか生死をかけたお話のわりに明るいです。相当悲惨な目に合っているはずなのに失礼ですが笑ってしまいます。お姫様の高貴とは言い難い庶民的な性格もその要因の一つなのは間違いないでしょう。めげずにがんばって欲しいです。投球ホームが本格的になっていくシーンが印象的。

ゲームであることを上手く漫画にしているので、なんだかこちらもそういうゲームをしている気分に少しだけなりました。テンポの良さで飽きさせずに楽しませてくれます。

次の巻で完結ですが、同じくらい笑わせてほしいです。


[ 2019/10/15 21:31 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年10月15日(火)

アイデアを盗む技術 



著者:山名 宏和
発売日: 2010/03

評価〔C+〕 盗むというより真似るかな。
キーワード:アイデア、真似、応用、実用、

疑問もまた細部に宿っています。それはすなわち、「おもしろい」ことやアイデアの手がかりも、細部に宿っているということなのです。(第二章より抜粋)


良いアイデアを思いつく方法は小説家や漫画家に限らず意味あることです。仕事で役立つかもしれませんし、遊びがさらに面白くなる可能性もあります。おもしろいアイデアを日々考えている放送作家の著者が、このアイデアを発想する方法について書いています。

もはや独自の発想はなく、物の見る角度を変えたり他人の視点を利用することと説いています。新しいものに出会うのは稀なので、今までとは違った見方で物事を見てみる、ということなのでしょう。ただ、印象に残ったこと、疑問に思った事、不便に感じた時などがチャンスなのは他の本で知っていたので目新しさはありませんでした。それに立場が違う人の意見を聞くことも特別な方法とは感じませんでしたし、どこかで聞いたような技術が多かった点が残念でした。

電車などで耳にする他人の話が好奇心を刺激して面白いというのは共感しました。疑問を作る時は細部を観察することは、面白かったしすぐ実践できそうで良かったと思います。

最後の章ではテレビ番組は発想の宝庫と様々な番組の技術を紹介しています。放送作家らしい発想ですが、挙げられている技術は見慣れてしまって飽きているものばかりでした。同じようなテーマの同じようなつくりの番組が多いのも、なんだか納得しました。



[ 2019/10/15 21:29 ] 実用 | TB(0) | CM(0)

2019年10月06日(日)

俺は絶対探偵に向いてない 



著者:さくら 剛、あき
発売日: 2015/11/12

評価〔B〕 イラストだとたけし格好良いね。
キーワード:探偵、探偵事務所、連作短編集、

「私の見たところ、伊藤くんにはどうも探偵の素養があるように感じるんでね」(本文より抜粋)


自立を強要され探偵会社で働くことになった伊藤たけしの探偵小説です。推理小説ではありません。連作短編集のような探偵ものです。

表紙の雰囲気から分かるようにコメディ調で読みやすいです。主人公であるたけしが有能でないのが親しみやすくて良かったのかもしれません。彼以外の登場人物たちも個性があって漫画っぽい印象を受けました。探偵事務所の仕事内容はありそうなものばかりでそれほど現実離れしていません。時々出てくる探偵のちょっとしたテクニックが面白いです。

しかし、他と一線を画すような特徴があるとは言えません。大きなどんでん返しや意外な事件があるのかなと思いながら読んでいたのですが、そうしたものは残念ながらありませんでした。

探偵ものを読んだことがなく、気軽に読んでみたい人にはおすすめです。


[ 2019/10/06 18:46 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2019年10月06日(日)

無能なナナ 5 



著者:るーすぼーい、古屋庵
発売日: 2019/7/12

評価〔A-〕 橘も強いよね。
キーワード:能力者、学園、サスペンス、アクション

「いや、恐ろしい男だね」(本文より抜粋)


心が揺れるナナの前に上司が登場します。ナナを教育した人間みたいだからどのような人物なのかなとあれこれ想像していたのですが、彼の言動を見てナナがあのようなのも納得しました。概ね橘と同意見です。彼の上にもさらに上司がいるのでしょうか?

今までは変化があったとはいえナナと人類の敵との戦いが主軸でした。今もそれは続いていますが、いくつもの事件を経て物語は大きく動き始めました。次の巻から新章らしいのでまったく違った戦いになる可能性もあります。表紙の彼もどう動くのか。読んでいて最初の頃と同じくらいのめり込みました。

本編とは関係ありませんが、本がどんどん厚くなるのが気になります。区切りが良いところで切りたいのかもしれませんが、個人的には早めに区切って刊行ペースが早いほうが嬉しいですね。



[ 2019/10/06 18:45 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年10月06日(日)

2019年9月の読書メモ 

敗者復活戦! 2〔C〕
夫婦という病〔A〕
山の遭難―あなたの山登りは大丈夫か〔B+〕
桐谷さん ちょっそれ食うんすか!? 7〔B〕
子どもの脳を傷つける親たち〔B〕

アイドランク 2〔B+〕
なぜ「それ」が買われるのか?〔B〕
世界で一番わかりやすい おいしいお酒の選び方〔B〕


以上、8冊でした。意識して活字の本を読みましたけど、5冊がやっとでした。なかなか1ヶ月10冊に届きません。

『おいしいお酒の選び方』は白熱日本酒教室を先に読んでいたので、日本酒に関しては目新しいことが少なかったのが残念でした。でも、読んでいなかったら勉強になったと思うのでアルコール初心者にはおすすめできます。それにしてもお酒の本や漫画が多い気がします。


[ 2019/10/06 18:43 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)