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2019年01月27日(日)

幽麗塔 9 〔完〕 



著者:乃木坂 太郎
発売日: 2014/12/26

評価〔B+〕 Qの個性が強過ぎ。
キーワード:サスペンス、戦後、完結、

「そうじゃない・・・。もっと短いたった一つの言葉だよ。」(本文より抜粋)


財宝探しに終止符が打たれましたけど、もう一つの大きな問題には決着がついていません。この巻では、テツオの決断とその行方について描かれています。

最終巻にふさわしく、どの登場人物もそれぞれの思惑で動き、それぞれの結末をむかえます。印象に残ったのは丸部の本心です。あの格好で口から出た「野望でも欲望とかじゃない」という言葉は、どこか説得力のあるものでした。ミステリーの部分も含めて、裏の主人公は彼だったと思います。

このシリーズの主題は時代によって評価が変わりそうです。戦後直後でしたらセンセーショナルですし、おそらく理解の進んだ近未来なら理解されないなんてなんて野蛮な、となるかもしれません。

結末については賛否両論ありそうですが、すっきり終わり読後感は悪くありません。



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[ 2019/01/27 21:30 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年01月27日(日)

神さまの怨結び 4 



著者:守月 史貴
発売日: 2017/1/20

評価〔B〕 鳥羽渚編は重かった。
キーワード:呪い、オカルト、現代、

いったいどちらが――本当の鳥羽なんだ?(本文より抜粋)


教師と生徒の関係を描いた鳥羽渚編が終わりをむかえます。

思っていたよりもややこしいことになりましたけど、最後は情念が表に噴出したかのようでした。この鳥羽渚編は扇情的な設定とよく合っていると感じました。全てが終わった後のクチナワの考察が興味深かったです。

新たに始まった姉妹、月乃と日向編ですが、今のところクチナワが出る幕はなさそうですが、これからどう怨結びに繋がっていくのか分かりません。ただ面白くなりそうです。




[ 2019/01/27 21:29 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年01月20日(日)

θ 11番ホームの妖精 アクアリウムの人魚たち 



著者:籘真 千歳
発売日: 2016/1/23

評価〔B+〕 意外と客が来てるんだな・・・・・・。
キーワード:SF、未来、駅、

貨物車輌の上には見慣れたコンテナではなく、直方体の棺のようなものが立てて並べられています。(本文より抜粋)


「θ 11番ホームの妖精」シリーズの2作目です。駅を担うコンピュータ・アリスが中心となる短編と、特殊な輸送物をめぐる様々な計略に巻き込まれる中編の2編からなる連作集です。

このシリーズはT・Bのいる場所と彼女自身が特殊なため、大きな出来事になることが多いです。短編のほうは軽めに書かれていますけど、結構大事だと思うんだけどな。

中編で登場する多々良美波が印象深いです。彼女とT・Bのやり取りは二人の事情を目に見える形で表現しているようで、分かりやすくて良かったです。彼女の本気には驚かされました。凄い。また、中編の冒頭で話題となった四種類の人間の話は興味深いです。こういうちょっとした雑談はお気に入りなので、もっと劇中に散りばめてほしいなあ。

著者のスワロウテイルシリーズと世界が繋がっているのが分かる台詞が多いです。そちらを読んでいれば分かることもありますが、未読でも影響なく十分楽しめますのでご安心ください。



[ 2019/01/20 11:58 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2019年01月20日(日)

θ 11番ホームの妖精 鏡仕掛けの乙女たち 



著者:籘真 千歳
発売日: 2014/7/10

評価〔B+〕 やはりオペレーター台詞が格好良いです。
キーワード:SF、未来、駅、

「ええ、θのおまじないです」(本文より抜粋)


鏡状門で短時間で長距離移動が可能となった世界で、地図には存在しない幻の駅で働く女性、T・Bの物語です。電撃文庫から出ている同名小説を未収録作品を加えた増補改訂版です。

地の文章はT・Bの一人称なので、読みやすく分かりやすいです。のんびりした雰囲気はライトノベルのそれですが、未来技術の説明が丁寧でしっかりしていて陳腐さは感じません。良く言えばライトノベルとSFのいいとこどりです。どれも物語の核となる部分は深刻で重いですが、読後感は良いです。また、T・Bのいる場所は限定されているので、登場人物も少なく覚えやすいのも個人的には良いです。ただでさえSFは設定が多いので。

電撃文庫版は既読でしたので新鮮さはないものの、細かい内容は忘れていたので十分楽しめました。改めて読んだらアニメで見たい気分になりました。映えそう。著者の他作品・スワロウテイルシリーズとの繋がりもありますので、そちらを読んだ方にもおすすめです。



[ 2019/01/20 11:56 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2019年01月10日(木)

幽麗塔 8 



著者:乃木坂 太郎
発売日: 2014/7/30

評価〔B+〕 財宝探しよりも・・・・・・。
キーワード:サスペンス、戦後、

「顔を隠す必要もないだろ、『死番虫』。」(本文より抜粋)


何人もの犠牲者を出してきた幽麗塔の財宝探しもようやく最終盤となりました。少し前からだけど、沙都子の役どころがお嬢さんではなくお笑いになってきているような。

丸部の推理が合っているのか?誰が一番怪しいのか?財宝はあるのか?などいくつもの謎がありましたが、それらに答えが用意されています。もっと出し惜しみするかと思っていたけれど、意外とあっさり素直に終わりました。

全て終わったからもう語るべきことはないのではと思いながら読み続けたら、あの人物の口から予期せぬ計画が語られて驚きました。いやもう何言ってるの、聞かされた某でなくても――は?ですよ。前半の驚きを忘れそうになりました。終わったと思ったらまだ山場は残されていました。どうなってしまうのでしょうか。



[ 2019/01/10 21:19 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年01月10日(木)

教えて 劉老師! 2カ国語声優の日常 



著者:劉セイラ
発売日: 2018/5/18

評価〔B〕 KOFを久々にやりたくなってきました。
キーワード:声優、中国、外国人、

兄さんって……どういうもの!?(本文より抜粋)


アニメや漫画が好きで日本に来る外国の方はたくさんいますが、それらを仕事にまでしてしまう人はなかなかいないと思います。中国に生まれ今は声優として活躍している著者は、その少数派であろう人たちのひとりです。彼女の感じた文化の違いや誤解を楽しく紹介しています。さらっと書いてあるけど、北京外国語大学卒業って凄い頭良さそう。

アニメで知っている日本と現実を比較して戸惑ったり喜んだりするのは、定番かもしれませんが面白いです。どこの国の人でもオタクはやはりオタクなのかもしれませんね。日本の文化は中国由来のものが多いですが、伝わるまでに変わってしまったのか、少しずつ違うのが興味深いです。例えば、緑の帽子の意味。例えば、ゼスチャー。後者はどういった経緯であの形になったんだろうか。中国の中でもさらに違いがあるのがややこしいし面白いです。それと、ひとりっ子政策の影響が少し出ているのは意外でした。

声優ならではのエピソードもあり、声の収録の方法に違いがあるとは知りませんでした。どちらが良いとは言えないけれど、慣れないと大変そう。あちらでは実写ドラマも声優が声を当てているそうで、なんだか不思議です。役者さんは声にあまり思い入れがないのでしょうか。

終盤のKOFの約束は良い話でした。今後のさらなる活躍を期待しています。



[ 2019/01/10 21:17 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年01月02日(水)

おとなのほうかご 4 〔完〕 



著者:イチヒ
発売日: 2018/10/22

評価〔B+〕 おとなじゃない人が表紙なのか・・・・・・。
キーワード:超短編、ギャグ、オムニバス、恋愛、

私・・・・・・ひとつだけ・・・思ったことがあるのよ――・・・(第116話より抜粋)


あとがきを読むまでまで知らなかったのですが、これが最終巻です。

この手の軽い日常ものには珍しく時間が着実に流れ、男女の関係も変化があるのが良かったです。基本的に女性のほうは最近流行りの残念美女ですが、ゆるいギャグが合っていていつもどおり面白かったです。恋愛が進展しそうでしなかった二人もいれば、急展開を迎えた二人もいて、結構意外な結末でした。ま、いっか、で決断したあの人物は器が大きい。本当に。

もう少し見ていたかったのでここで終わるのは残念ですが、このあたりで閉幕となるのが裏表紙に書かれたように、ちょうどいい感じなのでしょう。楽しませてもらいました。次の漫画も期待しています。



[ 2019/01/02 22:22 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年01月02日(水)

異世界に語彙力があるとは限らない 



著者:坂野 杏梨
発売日: 2018/6/25

評価〔C〕 瞬発力はありましたが。
キーワード:異世界、ギャグ、ファンタジー、語彙力

「何言ってるか全然わかんねェよ!!!」(本文より抜粋)


斬新な発想さえあれば語彙力や作文能力がなくても創作物はできるのか?をギャグ漫画の形で表現したのが、本書だと思います。

普通の高校生が突然異世界に飛ばされるというおなじみの展開ですが、言葉をより知っているほうが強いのは面白いです。ファンタジー世界なのにそれらしき戦いをせず、口喧嘩のみしているように見えるのはなかなか新鮮です。雰囲気も軽いし。

1話目は面白かったのですが、全体的にはそれほど・・・・・・。3人目の敵あたりからパターンが読めてしまい、意外性がなくなってしまったのが原因だと感じました。何か変わった勝負もできたのでは、と思ってしまいました。例えば、しりとり勝負とか。

何が物足りなかったのかうまく表現できません。あの世界に行ったらボコられそうでマジヤバい。



[ 2019/01/02 22:20 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)