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2018年02月26日(月)

誰も調べなかった日本文化史 土下座・先生・牛・全裸 



著者:パオロ マッツァリーノ
発売日: 2014/9/10

評価〔B+〕 ちょっとした文化の変化が興味深いです。
キーワード:文化人類学、民俗学、日本、

いま日本人が土下座と呼んでいる所作は、本来、平伏といわれていたものです。平伏までいかない、しゃがんだり片膝立てたりする所作を蹲踞(そんきょ)、あるいは、うずくまりなどといいました。(第一章より抜粋)


日本の文化に興味を持つイタリア生まれの著者が、日本人だったら身近過ぎて疑問に持たなさそうなものに対して、深く掘り下げていく読み物です。エッセイ風の歴史文化史、と言えばよいのでしょうか。題名ほど堅苦しくはありません。むしろざっくばらんです。

それにしても、土下座や先生、新聞広告と多種多様なものが挙げられています。謝罪は日本のエンターテインメントと評し、そこから土下座の本来の意味まで話を繋げていて、読ませるなあと感心してしまいました。時が経つにつれ言葉の使い方が変わるように、動作や仕種の意味も変わっていくとは少々驚きです。また、「疑惑のニオイ」ではある飲み物のにおいについて書かれていて、読んでいて非常に興味深かったです。外国に行ってそれを飲んだときに、薄いような物足りないような感じがしたのは、気のせいではなく理由があったのか。色々勉強になりました。機会があったら、におわないほうを買って飲んでみよう。

外国人の視点を活かして書かれた本はたくさんありますが、本書は単に思うだけ批判するだけでなく、裏付けを取るために色々と調べているのが珍しいです。新聞社の昔の記事、昔の書物や研究者の論文を当たり、論理的に結論を導いているのがエッセイとは大きく異なります。言いっぱなし書きっぱなしで責任を取らない専門家が少なくないですが、著者のようにきちんと調査して発表してくれればいいのにと思うばかりです。そのあたりは「諸説あります」に詳しく書かれていますので、興味のある方は是非ご一読を。



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[ 2018/02/26 21:29 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2018年02月26日(月)

世界は素数でできている 



著者:小島 寛之
発売日: 2017/8/10

評価〔B〕 著者の素数愛にあふれる一冊。
キーワード:素数、数学、リーマン予想、ゴールドバッハ予想、フェルマーの小定理、

オイラーは1737年に、素数の個数に関する驚くべき発見をしました。(第3章より抜粋)


1と自分自身以外では割り切れない2以上の整数――素数について定義から最新の研究まで網羅した、素数の包括的解説書です。

面白さは読む人の数学的知識に依存しそうです。新書は専門的知識がない人のための分野別入門書だと思っていたのですが、本書は素人が読むには難し過ぎます。確かに基礎も書かれていますが、進むテンポが速すぎて気がついたら専門家レベルになっていることが多々あります。なるべく易しく解説を心がけているのが文章から読み取れますが、私のようにゼータ関数をちょっと知っているレベルでは、途中からは難しくて読むだけで一苦労です。

素数の面白さを知ってもらおうと数式以外のことも紹介しています。グロタンディーク素数が取り上げられていて、なんかホッとしました。この話は知っていましたけど、こういうエピソードが入っているのは良いですね。どちらかというと、このような素数に関する逸話が多いのかと思っていました。

途中で科学の記者にしては詳し過ぎると疑問に思い、経歴を見てみたら数学科を卒業していました。納得です。

興味深くはあるが難しかったの一言です。大学の数学科の学生くらいの知識があれば、楽しめそうですね。後で時間がある時に、ゆっくり再挑戦してみます。




[ 2018/02/26 21:24 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)

2018年02月14日(水)

本が好き子さん 



著者:なるあすく
発売日: 2015/11/4

評価〔C〕 本から目が離せない人の話。
キーワード:コミカル、読書、

プールに入って本を読む。好き子さんはいま最高の気分でした。(P27本文より抜粋)


本が好き過ぎて何をするにも読書しながらの好き子さん。彼女の日常をコミカルに描いた読書生活物語です。1ページ4コマが基本なので4コマ漫画とも言えるかも。「メディアファクトリー文庫J公式キャラクター原案コンテスト」特別賞受賞。

表紙の雰囲気そのままです。変わった人のほのぼの日常系。彼女のように常に読書は無理ですが、本を携帯し少しでも余裕があれば読書する人はいますよね。一端読み始めたら止まらない人は、間違いなく共感できます。家族も個性的なのはマル。

しかし、良くも悪くも意外性はなかったと思います。もう少し突拍子もないほうが好みでした。のんびりした日常系を期待している人には良いかもしれません。




[ 2018/02/14 21:06 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2018年02月14日(水)

じょしよん 



著者:なるあすく
発売日: 2015/2/9

評価〔C+〕 味がある絵と内容。
キーワード:ギャグ、女子高生、4コマ、現代

「い・・・一番人気のものを・・・」(本文より抜粋)


個性的な女子高生たちの日常を緩い絵で面白く描いた4コマ漫画です。

日常系だと思うのですが、平凡な人はあまり登場しません。百合っ娘や漫画家あたりはまだ良いほうで、くのいちやスーパーヒーローが登場します。それでも雰囲気を壊すことなく馴染んでいるのは、うまいと思います。個人的には天使と悪魔、ぱりんこ☆が好み。

絵柄は表紙の通り、デフォルメしまくった絵です。様々なタイプの女の子たちが登場しますが、萌えよりも笑いを取っています。そのせいか、挿絵として描かれる普通の頭身の彼女たちが可愛くみえます。

クスッと笑えて面白いのですが、何か物足りないと思うこともありました。普通の人のあるあるネタは、あまり印象に残らなかったからかも。残念ながらまだ2巻は出版されていません。




[ 2018/02/14 21:04 ] 4コマ漫画 | TB(0) | CM(0)

2018年02月04日(日)

Q.E.D.証明終了 50 〔完〕 



著者:加藤 元浩
発売日: 2015/2/17

評価〔B+〕 ひとまず終了で、まだまだ続きます。
キーワード:推理、謎解き

「ソウ、私が困ったときはまた助けてね」(本文より抜粋)


ついに50巻、最終巻です。本書も49巻と同様、2話描き下ろしです。

「観測」は燈馬が大学の友人を助ける話で、宇宙物理学の暗黒物質がテーマとなっています。この暗黒物質と問題となった事件をうまく繋なげているのが巧みです。LHC内部の消えた犯人のトリックは、答えを聞けば簡単ですが感心してしまいました。また、真犯人の動機が印象に残ります。ただの推理もので終わらないのが良いですね。最終巻で最先端の科学がテーマとなった話が収録されているのはよかったです。

「脱出」は、過去の事件になぞらえた脱出ゲームが登場します。この脱出ゲームというイベントは、内容は違うと思いますが最近実際に開催されているようで楽しそうです。機会があったら参加してみたい。本シリーズの最後の問題が密室なのは、著者は密室が推理ものの基本と考えているのかな?

初期に比べて推理の部分が弱まり、物語性が少し強くなっていた気がします。そのせいかどうかは分かりませんが、Q.E.Dもひとまずこれで終了し、『Q.E.D iff』と題名を改め新章に突入します。突入して既に始まっています。同じくらいの面白さを期待しています。



[ 2018/02/04 18:17 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2018年02月04日(日)

日本酒BAR「四季」春夏冬中 さくら薫る折々の酒 



著者:つるみ犬丸
発売日: 2016/4/23

評価〔B〕 ためしに飲んでみたくなりました。
キーワード:日本酒バー、唎酒師(ききさけし)、

「日本酒に詳しい人と一緒に、ずっとやりたいことがあったの!」(一章より抜粋)


最近漫画ではグルメものが流行っていますけど、本書は小説で、しかも扱うものは日本酒です。珍しいと思います。

家出した酒蔵の息子・北条冴蔵(さくら)は食べるものも住むところもない中、四季という店・赤橋楓の主人に助けれます。彼女は冴蔵の知識と能力を知り、彼女の夢を実現させるため動き出します。

本書の特徴は、なんと言っても実在する日本酒が登場する点です。私が知らないものが多かったのですが、飲んだことのあるお酒も出てきて嬉しいというか共感しました。日本酒版ソムリエである唎酒師の資格を持つ冴蔵(さくら)が、お客の境遇や気持ちに合ったお酒を提供するのが見所です。どの人の人生も異なるように、どの銘柄にも異なる物語があるのだなと知らさせます。

予想外の事件や奇想天外な人は出てきません。もう少し刺激的でも良かったかなとも思いますが、グルメものはこうした落ち着いた雰囲気のほうが似合っているのかもしれませんね。



[ 2018/02/04 18:15 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2018年02月04日(日)

2018年1月の読書メモ 

へんなねえさん〔B+〕
エンバンメイズ 6 (完)〔A〕
誰も僕を裁けない〔B+〕
性と法律〔A-〕
脳が壊れた〔B+〕

おとなのほうかご 2〔B+〕
下流老人 一億総老後崩壊の衝撃〔B-〕
Q.E.D.証明終了 49〔B〕


以上、8冊でした。漫画と小説と新書と、思っていたよりはバランスよく読書できていたようです。漫画を読み返してばかりいたので、そういう気がしていたのですが。記録をつけるのは役に立ちます。

2月は1月より時間に余裕がある予定ですが、日数が少ないのでまあ8冊ぐらい読めればいいかな。



[ 2018/02/04 18:13 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)