| 著者:齋藤 孝 発売日: 2009/10/10
|
評価〔B〕 ちょっと立ち止まって考えてみては。キーワード:違和感、経験知、観察、
違和感は、自分と対話するきっかけだ。自分がおかしいと感じている、自分のやろうとしていることに疑問を感じる。(第三章より抜粋)
何かに対して違和感を覚えた時、もやもやした気分になりますが、積極的に解決しようと行動する人は多いのでしょうか。私は自分でも理由がよく分からないので、対処が難しく放っておくことが多いです。そんな違和感を、仕事や私生活、人生に活かそうと試みたのが本書です。
まず、違和感は自分の経験知がもととなって発生しているという考えは、分かりやすいし同意です。何か土台となる知識や価値観があって、それとズレがあるものを見たり聞いたりすると、違和感を感じるのでしょう。また、違和感があったら、観察することが重要であることもうなずけます。よく観察し、自分の中に解決するヒントがないか探してみるのがよいと説いています。放っておかず突き詰めて考えてみるのが、違和感をうまく活用する方法のようです。
本書で挙げている具体例は多岐に渡りますが、違和感とはあまり関係なさそうなものもあり、牽強付会に感じるものもありました。新しいアイディアを生むために使えるとありますが、基本的には危険の兆しを発見し、危機を回避するのに役立てるほうがしっくりきます。
近頃、あまり違和感を覚えませんが、機会があったらうまく活用してみたいです。
| 著者:杉基 イクラ 発売日: 2016/8/2
|
評価〔B+〕 予選だけど盛り上がりますキーワード:クイズ研究会、学園、部活、早押し
「年長者としてそしてクイズ研として、あなたたちに教えて差し上げます」(本文より抜粋)
SQ関東第2ラウンドが始まります。
例会では出番のなかった麻ヶ丘の登場から始まり、因縁の対決、強豪同士の一戦と見どころが目白押しです。部長クラスのクイズの強さもそうですが、他の部員も単なる脇役ではなく、戦術に個性があって盛り上がります。どのチームのナンバー2も、皆強いです。
因縁の対決での最後の一問や、御来屋に出題された連想4分割問題は、いかにもクイズ研究会らしい戦いで良かったです。いやー、特に前者はなかなか真似できません。凄かったです。
恒例だけど変わった巻末クイズは10問中3問正解でした。像は誰の像か知っていたのですが、作品名を間違えてしまいました。た・・・・・・勘違いしていたようです。
もう放送終了してしまいましたけど、アニメ化おめでとうございます。結構イメージと合っていたと思いますよ。続編があればこのスクウェア編でしょうね、きっと。