2017年08月12日(土)

Q.E.D.証明終了 46 



著者:加藤 元浩
発売日: 2013/10/17

評価〔B〕 どっちも殺人事件でした。
キーワード:推理、謎解き

「この問題は“問いかけ”ではなく“メッセージ”のような気がしたんです」(本文より抜粋)


とある演芸場で起きた日常の謎を解く「初恋」と、過去の事件の真相をおう「巡礼」の異なるタイプが収録されています。同じタイプよりこういうほうが好きです。

「初恋」は寄席の楽屋で何が起こったかを推理する話ですが、推理そのものよりも、落語の師匠が説く芸とは何か?のほうが印象に残りました。落語家に限らず、創作者や表現者は大変ですね。

「巡礼」は出版されなかったノンフィクションについてです。第二次世界大戦中に起きた事件と、某の不可解な行動が謎となっています。燈馬はまるで見てきたように真相を言い当てますが、難しいですよねこれ。自分が彼だったらどうするか、考えされられるエピソードでした。

また、終盤燈馬が可奈のためを思って配慮する場面は、本シリーズ初めのころの彼だったらしなさそうなことでしたので、内面も変化していることがうかがえます。46巻ですからね。



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[ 2017/08/12 18:48 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年08月12日(土)

なぜ、それを好きになるのか? 脳をその気にさせる錯覚の心理学 



著者:竹内 龍人
発売日: 2014/3/10

評価〔B+〕 無意識と誤解の産物です。
キーワード:心理学、好意、視覚、

自分の行動や認知の理由を何かのせいにすることを帰属と呼びます。人間の面白いところは、この帰属が常に正しいというわけではないところです。(第2章より抜粋)


強烈にではなく、ぼんやりとした感じで好きなものはありませんか? なんとなく好きだけど上手く説明できないのはなぜでしょうか。実験心理学の研究から、そうした好きという感情の仕組みに迫ります。

堅苦しくない文章で、脳の情報処理の仕組みから順を追って説明しています。視覚の重要さから始まり、どのように無意識として反映されるかまでを分かりやすく書かれています。単純接触効果は他の心理学の本を読んで知っていましたけど、その先の「処理の流暢性による誤帰属」は知らなくて驚きました。理由があって好きになるのではなく、好きなんだと理由づけしてしまうとは・・・・・・。

具体的な例も、色や絵画、異性の表情など様々な形で挙げています。応用編として、なんとなく好かれるために注意すべきことや、自分から苦手なものを好きになる方法も書かれていて、自己啓発書や実用書のようでもありためになります。特に、勉強(学習)に関する記述は新鮮でした。成績の良さの原因は知能指数ではなく自制心の強さ、自制心も疲弊する、はそうかもしれないと感じました。

好きを解明する読みやすい本でした。



[ 2017/08/12 18:45 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)