2017年05月27日(土)

真夜中のX儀典 3 



著者:馬鈴薯、 山口ミコト
発売日: 2016/2/26

評価〔B+〕 役者はそろったようですが・・・・・・。
キーワード:サスペンス、オカルト、ホラー、

「その中に“真犯人”がいる・・・?」(本文より抜粋)


来月ゆっくり読もうかと思っていたけれど、2巻終盤の答えが早く知りたくて読んでしまいました。

Xの可能性が高い人物を特定しましたが、事件解決には至りませんでした。しかし、新たな関係者が発覚し、その人を追うことになります。ようやく役者がそろってきたといった感じでしょうか。少しずつではありますが情報が増え、次の展開が気になります。

登場人物たちが持つX能力はどれも便利で、能力がなかったとしたらすぐ行き詰ってしまう展開でも、すんなり打破できてしまいます。便利過ぎて物語が破たんしないようにするのが難しそうですが、うまくできていると思います。

浩樹の事件も霧島家の事件も一気に解決へと近づきつつあります。あとがきに、本書を読み終わった時点で推理可能と書かれているので、最終巻を読む前に一度じっくり考えてみませんか? 私も考えてみます。




ネタばれ推理ごっこは続きにて↓

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[ 2017/05/27 21:42 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年05月27日(土)

キミとは致命的なズレがある 



著者:赤月 カケヤ、 晩杯あきら
発売日: 2011/5/18

評価〔A-〕 後半の急展開が良かったです。
キーワード:サスペンス、学園、記憶、

「最近、何か変わったことは起こっていないか?」(三章より抜粋)


ここ数年の記憶しかない高校生・海里克也が、不可思議な現象を体験するようになり、非日常の世界へと迷い込んでいくサスペンスです。第5回小学館ライトノベル大賞・優秀賞。

まあ記憶がないってところからしてかなり怪しげです。序盤から伏線を見逃さないよう警戒し、主人公の断片的な記憶や周囲の人間の言動から真相を推量しながら読んでいたのですが、うまく騙されてしまいました。著者のミスリードに見事にひっかかったようです。どの場面もつじつまがあうのは巧妙でした。これは強引かなと思うところもありましたが。推理するのも可能・・・・・・かもしれませんが、サスペンスと表現したほうがしっくりきます。

序盤から中盤にかけてじわじわ怖くなってくるのは良いのですが、テンポが良いとは言えず少々退屈でした。しかし、途中から少しずつ真実が明らかになり、驚きつつもどんどん引き込まれ最後まで一気に読みました。特に、遠崎家の場面で隠されていた秘密が暴露されるのは、その場面の結末とともに衝撃的でした。

ライトノベルっぽさはあまり感じられず、一般書籍として出しても違和感なさそうです。



ネタばれ話は続きにて↓
[ 2017/05/27 21:30 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2017年05月23日(火)

真夜中のX儀典 2 



著者:馬鈴薯、 山口ミコト
発売日: 2015/6/26

評価〔B+〕 今度は知恵比べ。
キーワード:サスペンス、オカルト、ホラー、

「ぜひあなたがたの知恵と能力をすべて使って、“X”を見つけ出してください」(本文より抜粋)


事件の真相を知るために、霧島祥を探す浩樹たち。彼を追ううちに、予想外の出来事が起きます。

体を交換しているため誰が誰か混乱しそうですが、すぐ脇に人格の顔を描いてくれるので分かりやすくて読みやすいです。サスペンスらしく、謎が一つ解けたかと思ったらまた新たな謎が現れ、読者を飽きさせません。本書の前半で、ようやく目標ができたといったところかな。

この漫画の題名にもなっている「真夜中のX儀典」とは何かが明かされます。そして、ある場所で数人を相手に知恵比べをするのですが、ここでも肉体交換が絡んできてややこしいのですが、あれこれ考えるのが面白いです。

本書の最後に、一つ問題が提示されます。3巻の冒頭で答えが明らかになると思うので、推理してみたので正解だと嬉しいです。



↓ネタばれ推理は続きにて。


[ 2017/05/23 21:49 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年05月23日(火)

完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫) 



著者:若林 正恭
発売日: 2015/12/25

評価〔B+〕 少しずつ変わっているのが興味深いです。
キーワード:エッセイ、芸能、お笑い、テレビ、文庫化、

誰もぼくのことなんて見ていない。それはわかっているのだ。だがしかし、だ。ぼくなのだ。ぼくが!見ているのだ!(「自意識過剰」より抜粋)


お笑いコンビ・オードリーのピンク男じゃないほう、スーツ姿の常識人っぽいほうの若林さんが雑誌で連載していたエッセイをまとめた本です。完全版ということで100ページ以上加筆されています。

どうやら人見知りかつ自意識過剰で有名らしく、その内面を飾ることなく明かしています。内向的な人なら結構共感できる点も多いのではないでしょうか。個人的には、「テレビのお仕事をしていくうちに感じてたのが、世の中の人は食べ物にすごい興味があるんだな」、あたりがかなり頷けます。芸能人でもそう思っている人がいて、なんか安心しました。

一つひとつのエッセイが数ページと短いためか、序盤は物足りなさを感じていたのですが、中盤以降は彼の行動に変化が出始めて面白いです。最初は無趣味だった彼が、面白いものを見つけて変わっていくのは良いですね。

「ネガティブモンスター」では考えすぎない方法を考え、ネガティブを潰すのはポジティブではないと結論付けます。また、「書籍化します」では、物事を楽しむためにはどうするのかを悩み、彼なりに答えを出します。こうした内向的な人なら身に覚えがありそうなことに対し、あやふやにせずきっちり言葉で説明しているのが良いですね。抽象概念を言葉にする能力が高そう。

短いものより長い文章のほうが面白かったので、次があるなら少し長めのエッセイを出して欲しいです。



[ 2017/05/23 21:40 ] 随筆 | TB(0) | CM(0)

2017年05月19日(金)

神さまの怨結び 2 



著者:守月 史貴
発売日: 2015/11/20

評価〔B〕 雰囲気そのままに。
キーワード:呪い、オカルト、現代

「『他人のため』という動機ほど危ういものはない」(本文より抜粋)


一度完結した後、掲載誌を変えて続編が出ました。前と変わらず基本的に一話完結形式のエロティック+サスペンスです。

1巻では蛇とクビツリが話の中心だったせいか、呪い人たちの物語が少なく物足りない感じもしました。しかし、今回は二人は主役となることなく呪い人のほうに重点が置かれ、様々なケースが描かれています。少しずつ違う話を見せていくのではなく、結構大きく異なります。終盤の男が嫌いな女子高生・知霧の話は、もっと後の巻で登場するような特殊な出来事で驚かされました。どうなっちゃうんだ、あれ。

可愛いもしくは可愛らしい表情だけでなく、攻撃的になっている憎悪の顔も迫力があります。表情を大きく変えることで、それぞれの表情が引き立てているのだと思います。ホラー風なので、あれぐらいちょうど良いのかもね。




[ 2017/05/19 21:37 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年05月19日(金)

フリーランチの時代 



著者:小川 一水
発売日: 2008/07

評価〔B〕 軽かったり重かったり色々。
キーワード:SF、短編集、

回復の見込みはゼロだった。でもこのとき世界には、Vフィールドが作られつつあった。(Live me Me.より抜粋)


表題作を含む5つの物語からなるSF短編集です。著者は名前はよく見かけるけど読んだことがなかったので、読みやすそうな短編集を試しに読んでみました。

軽い雰囲気で新時代を描いた「フリーランチの時代」があったかと思えば、現代から地続きで説得力のあるシリアスな人生の「Live me Me.」と、意外にも時代も雰囲気もバラバラな短編集です。よくある宇宙船で宇宙を旅する話もあり、これだけあればどれかは気に入った物語がありそう。印象深かったのは上で引用した「Live me Me.」と「千歳の坂も」かな。変わりゆく社会に翻弄されながらも、流されず自分の人生を生き切る意志が描かれていて目を引きます。

どれも落ち着いていて、登場人物が新たな一歩を踏み出す、というのが全体に共通する印象です。上手く表現できませんが。お腹を抱えるような笑いや、派手な展開とは縁遠いです。インパクトを求める人には、そこが弱いかもしれません。

著者の他作品「時砂の王」の外伝も収録されています。私は本編を未読だったので、そういった楽しみ方はできなかったのですが、読まなくても支障はありません。単体でも楽しめます。



[ 2017/05/19 21:35 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2017年05月10日(水)

真夜中のX儀典 1 



著者:馬鈴薯、 山口ミコト
発売日: 2014/12/19

評価〔B+〕 事件発覚の仕方が強烈。
キーワード:サスペンス、オカルト、ホラー、

「犯人は俺以外の儀式に参加した7人の中にいる」(本文より抜粋)


女性が嫌いだけど女性になりたい高校生・浩樹は、ネットで知った他人になれる儀式に参加し、突拍子もない事件に巻き込まれるサスペンスです。原作者さんの他作品「死神様に最期のお願いを」が面白かったので、こちらの漫画を手に取りました。完結してから読みたいと思っていたのでしばらく待っていましたが、最近になって完結したみたいなので。

絵はすっきりしていて見やすく、登場人物も少ないので読みやすいです。超常現象や超能力のようなものが出てきますが、今のところ推理要素を壊すことなく、物語を盛り上げてくれます。個性のある推理ものとして面白いです。期待通りでした。

事件は目下調査中ですが、まだまだ謎が多く読みごたえがあります。終盤は少し本筋から離れ始めていますが、次も先の読めない展開で読者を楽しませてほしいです。



[ 2017/05/10 21:28 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年05月10日(水)

神さまの怨結び 



著者:守月 史貴
発売日: 2014/11/20

評価〔B〕 この巻だけでもまとまっています。
キーワード:呪い、オカルト、現代

「ねぇ・・・知ってる? 怨結びって呪いの・・・話」(本文より抜粋)


消えてほしい人を消してくれるという蛇(くちなわ)の呪い。ただし、願いを叶えるためには相手と“怨”を結び、代償として誰とも結ばれなくなるという――。なにやら恐ろしげですが、絵柄のせいかそれほどおどろおどろしい感じはしません。基本的に一話完結形式です。

大きな特徴はやはり怨結びでしょうか。ぼかして終わりではなく、かなり扇情的に描かれています。Amazonの書評で『Hな地獄少女』と書かれていて、ぴったりかもと感心してしまいました。恐怖と性的表現が苦手な人には向かなさそうですね。

誰がどのような理由で願うのか、呪いを成就させるのかどうかが見どころなのですが、呪う呪われる人たちのみならず、呪いを叶える側も描かれていて興味深いです。全体的には物悲しく色っぽいです。

続くような完結するような雰囲気で終わるのですが、続巻が出ているから続くんですよね? でも完の文字もあるし・・・・・・と思って少し調べてみたら、掲載誌の休刊により完結となってしまったらしいです。その後、再開したのでしょう。



[ 2017/05/10 21:25 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年05月07日(日)

快楽の脳科学 「いい気持ち」はどこから生まれるか 



著者:廣中 直行
発売日: 2003/8/30

評価〔B〕 脳の一部だけでは決まらない。
キーワード:脳、快楽、不快、低次脳、高次脳、

私の想像ではあるが、人間は世界を制御できたと思ったときにもっとも強烈な快感を感じるのではないだろうか。(第二章5より抜粋)


気持ち良いという感情を、心理学ではなく脳科学の見地から分析した本です。題名の「快楽」とついていますが、快を知るためには不快・辛さを知る必要として、問題行動が多く取り上げられています。楽しそうだなと思って読むと、なんか違うと思ってしまうかもしれません。

脳を原始的な低次脳と人間らしい高次脳の2つに大まかに分けて、何がどのように作用しているのか細かく説明しています。私は生物には疎いので、化学物質などの専門用語を羅列されると分かりにくいのですが、詳しい人には丁寧に書かれていて分かりやすいでしょう。

他の動物も同じようにある食欲や睡眠欲から、本来避けるべきものに接近する「怖いもの見たさ」まで幅広く取り扱っています。項目により分量に差があり、もっと快の部分を多く書いてほしかったです。また、読んでいるときはあまり感じませんでしたが、全体的にまとまりに欠けるような印象を受けました。各項目では研究が進んでいるけど、それらの軸となる分かりやすい共通点がない、のかな?

正直、理解できているかどうか怪しいです。後でまた読もうかな。本書はもう十年以上前のものなので、著者が新しい本を書く時は進展がありそうなので、気長に待つのも良さそうです。




[ 2017/05/07 17:42 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

2017年05月07日(日)

結婚と家族のこれから ~共働き社会の限界~ 



著者:筒井 淳也
発売日: 2016/6/16

評価〔A-〕 余裕を持って暮らしたい。
キーワード:結婚、家族、共働き、専業主婦、

家族をセイフティ・ネットとせざるをえないような社会とは、同時に家族がリスクになる社会でもあります。(本文より抜粋)


現代の日本の家族は晩婚化、未婚化、少子化と、数世代前とはまったく異なる特徴や問題を抱えています。このまま進むと家族は一体どう変化していくのでしょうか。本書では歴史や社会学の知見から、現代の家族について分析しています。

意外だったのは、古代では男性優位の社会ではなかったことです。個人よりも子孫を残すことが最も重要であり、家族ではなく村のような小さな共同体が構成員を守っていて、男女関係も厳格ではなくかなり自由だったみたいで興味深いです。歴史の流れで男性優位となり、専業主婦が誕生し、共働きへと変遷していく様子が分かりやすく説明されています。

家事や介護の問題は、他の本でも読んだのでそれほど衝撃的ではなかったのですが、共働きがもたらす格差は知らなかったので少々驚きました。恋愛や結婚を個人的な体験談ではなく、収入の面に注目して考察しているのがいかにも学者の本らしいです。同類婚や異類婚の概念はなんとなく分かっていましたが、きちんと専門用語があったんですね。家族・税・格差の関係が簡潔に示されているので、これから政治を志す人たちには知っていてもらいたいです。

著者の主張するように、家族に縛られることがない社会となるのか、それとも、今までにない新しい形となるのかまだ分かりません。しかし、過去や外国の現状を踏まえて、家族のありかたや問題を包括的に学べる良い本だと感じました。




[ 2017/05/07 17:37 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2017年05月07日(日)

2017年4月の読書メモ 

その「つぶやき」は犯罪です 知らないとマズいネットの法律知識〔A〕
重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る〔A〕
ふわふわの泉〔A-〕
盤上の詰みと罰 1〔B+〕
あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)〔A〕

盤上の詰みと罰 2 (完)〔B〕
体育館の殺人 (創元推理文庫)〔B+〕


以上7冊です。漫画が少なく活字の本の割合が多いです。しかし、総数が少ないので、漫画を除けばいつもと同じくらいでした。

もう少し読めると思ったのですが、下旬は他のことに時間を使っていてあまり本は読めませんでした。上旬あたりは本を借りて読んでいたので、本を読まなかったという感じではありません。



[ 2017/05/07 17:21 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)