2017年02月25日(土)

電話男 (ハルキ文庫) 



著者:小林 恭二
発売日: 2000/06

評価〔B〕 評価が難しいなぁ。
キーワード:電話、コミニュケーション、文庫化、

わたくしたち電話男は、もともと人の話を聞く一方の存在でして、すすんで、人に話をするような習慣は持ち合わせておりません。(本文より抜粋)


電話男は無報酬でどんな話も聞き、文句も言わず自分からは電話を切りません。ただ相手の話を聞くだけの人々は、個人にそして社会にどのような変化をもたらすのか。同じ世界をそれぞれ違う角度から見た、中編2つを収録しています。1987年に出た単行本を文庫化したものです。

2編とも人と人とのコミュニケーションを描いた物語ですが、インターネットや携帯電話が普及する前に書いたとは思えないほど、古さを感じさせません。某が個人的な考えとして知恵と感覚について語っていますが、これがなかなか興味深いです。一過性の社会問題なのか、それとももっと重大な何かなのか。

個々の具体的な物語から人類共通の抽象的な話へと移っていくので、娯楽小説のような良くある分かりやすい面白さはありません。もっと本質的なことを語っているのですが、分かったような分からないような・・・・・・もう一回読まなきゃダメかな。つまらなくはないですが、面白いかと言われると躊躇ってしまいます。抽象概念が好きな人には進めますが、人を選ぶ本だと思いました。



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[ 2017/02/25 21:35 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2017年02月25日(土)

死人の声をきくがよい 8 



著者:ひよどり祥子
発売日: 2016/7/20

評価〔B-〕 岸田君の演技が良かったです。うまい。
キーワード:ホラー、霊感、オカルト、

「チョコリンヌつってさー、今ハマってて」(本文より抜粋)


前の巻に比べて、少々インパクトに欠けてきたように感じました。内容の激しさは変わりませんが、読むほうが何でも慣れてきてしまうようで、恐ろしいことです。

中には笑える場面もありますが、不幸な結末で終わる話が印象に残りました。こうした事件が完全に解決していない終わり方は、想像の余地があって怖いですよね。

ある話で野良神と呼ばれるものが登場しますけど、あの外見はどうやって思いついたのでしょうか。かなり独創性のあるデザインで戸惑ってしまいます。怖い怖くないよりも違和感がすごい。さすが(?)です。



[ 2017/02/25 21:30 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年02月18日(土)

もしも宇宙を旅したら 地球に無事帰還するための手引き 



著者:ニール・F・カミンズ (著), 三宅 真砂子 (翻訳)
発売日: 2008/4/19

評価〔B+〕 科学的検証が現実味をもたせています。
キーワード:宇宙旅行、太陽系、惑星、無重力、

宇宙へ行くと、半数以上の人が微小重力状態に入って数日の間に、宇宙適応症候群、あるいは宇宙酔いと呼ばれるものを経験する。(第5部 医学的な危機より抜粋)


宇宙飛行士が宇宙船の中からテレビ中継する姿は、あまり珍しくなくなりました。電子機器の進歩やネットの発達によって、地球にいても鮮やかな地球の映像を見ることができます。しかし、一般の民間人が外国旅行のように宇宙へいくには、現時点では、まだまだ先の話になりそうです。

もし、この先、宇宙へ気軽に行けるようになるとしたら、どのような点に気をつけるべきなのか。未知の世界での危険について、宇宙物理学者が細かく検証したシミュレーション本です。

空気・放射能等、各項目を短く区切り、宇宙や物理学にあまり詳しくなくても理解できるよう書かれています。空気、水、重力の問題はすぐ思いつきますし、宇宙線や太陽風による放射線の影響も少しは知っていましたけど、思っていたよりも色々と問題点があり驚きました。放射線による機械の誤作動、宇宙酔い、概日リズムのずれ。変わったところですと、惑星・衛星での地震や地すべりの危険性、閉鎖空間に長期滞在する精神への影響が興味深かったです。

ぼんやり想像していた宇宙がほんの少しだけ身近なものとなる、夢のある科学読み物です。SF小説を書く人は読んでいるんでしょうね、きっと。



[ 2017/02/18 21:32 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)

2017年02月18日(土)

死人の声をきくがよい 7 



著者:ひよどり祥子
発売日: 2016/1/20

評価〔B+〕 脇役も個性豊かで面白いです。
キーワード:ホラー、霊感、オカルト、

「発端はそう・・・・・・ウサギ島の一件よ」(本文より抜粋)


多種多様な恐怖を楽しめるホラー漫画も、もう7巻です。今回も岸田君があれこれ巻き込まれます。推理漫画の名探偵役のようです。

7巻にもなると、オカルト研究会以外でも複数回登場している人も何人かいます。彼らは皆個性豊かで、物語を怖く、時には面白くしてくれます。「魔を呼ぶ書物」は、意外な展開で良かったです。あの人、準レギュラーになるのでしょうか・・・・・・。

いつもにまして早川さんのゼスチャーが表現豊かです。無表情で真面目にやるので、危機的状況でもなんか笑ってしまいます。きちんと彼女の意図を読み取っている岸田君が素晴らしい。また、某女の子も珍しい表情を見せるのでお見逃しなく。




[ 2017/02/18 21:30 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年02月09日(木)

NKJK : 2 (完) 



著者:吉沢緑時
発売日: 2016/12/12

評価〔B+〕 病気と病院生活について考えてしまう。
キーワード:病気、笑い、免疫、ギャグ、シリアス、

「私・・・何キャラ・・・でしょうか?」(本文より抜粋)


笑いに疎い西宝夏紀は、病が進む友人・富士矢舞のために笑いを披露します。失敗しても諦めない健気な姿に、彼女の友人に対する友情の厚さを感じます。この点に関しては舞は幸せ者です。それにしても不治の病だからふじやまいって凄いネーミングだ。

見舞う側の描写だけでなく、見舞いに来てくれた病人の気持ちも表現されていて良かったです。これによって、本書の重みや説得力が増しているのではないでしょうか。私は入院したことはありませんが、舞やりんの心境は分かるような気がします。

他の書評でも触れられていますが、ENDの後の一文で、著者がどのような想いで本書を描いたのかがよく分かります。読んでよかったです。



[ 2017/02/09 21:27 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年02月09日(木)

NKJK : 1 



著者:吉沢緑時
発売日: 2016/3/12

評価〔B-〕 ギャグなのかシリアスなのか。
キーワード:病気、笑い、免疫、ギャグ、シリアス、

「舞を笑わせてあげて頂けないでしょうか?」(本文より抜粋)


病気で入院した友人を、笑いによって助けようと試みる女の子の漫画なのですが、これがギャグなのか真面目なシリアスなのか、うまく説明するのが難しい漫画です。

笑いによって病人の免疫力を高めようと、笑いに疎い優等生の主人公・西宝がギャグを研究し、友人の前で実践するのは確かにギャグです。バラエティ番組すら見たことのない彼女の笑いは、どこかちぐはぐな感じで思いもよらいない結果になることもあります。西宝の用意した笑いは、個人的にはそれほど好みではないのですが、こうした予期せぬ笑いが面白いです。

笑える場面もありますが、やはりそこは病室であり、時々描かれる病人の様子に重い気分になります。アイスの話は実に現実味があって、なんとも言えず辛いですね。笑って、悲しみ、考えてしまう漫画です。

次で完結ですが、どのような結末が用意されているのでしょうか。



[ 2017/02/09 21:24 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年02月04日(土)

犯人がわかりますん。 



著者:黒沼 昇 (著), ふさたか 式部 (イラスト)
発売日: 2014/10/10

評価〔C〕 まさに軽い推理ラノベ。
キーワード:推理、超能力、コミカル、

「お母さんはある日突然いなくなってしまったの。何の前触れもなく、まるで神隠しに遭ったみたいに・・・・・・」(本文より抜粋)


元超能力者の干支川圭一と、天才女子高生推理作家である小町柚葉のコンビが、過去の不可解な事件に挑むドタバタ・コミカル・ミステリーです。

推理と呼ぶにはそれほど重くなく、気軽に読めます。探偵役があっさり真相を見破る場面は良かったですし、クライマックスでのあの突飛な解決策はなかなか楽しめました。しかし、話の流れにどこかまとまりがなかったように感じました。登場人物たちの見せ場をそれぞれ作ったら、全体的に薄まってしまったような。惜しいもしくは少々物足りない、というのが正直な感想です。

推理か恋愛か超能力か、どれか一つに絞っていればガラリと印象が変わりそうです。株価の件も少々都合が良い気がしますが、なるほどと感心したので、個人的には推理に重点を置いた作品が読んでみたいです。



[ 2017/02/04 10:57 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2017年02月04日(土)

外国人が選んだ日本百景 



著者:ステファン・シャウエッカー
発売日: 2014/3/20

評価〔B〕 田舎も魅力的な観光地みたいです。
キーワード:旅行、外国人観光客、ジャパンガイド、

あなたの故郷も、外国人から見れば、「世界遺産」の富士山と同じように貴重な場所なのです。(はじめにより抜粋)


日本に関する情報サイト『ジャパンガイド』を運営する著者が、観光客の評価と人気、そして自身の意見をもとに、観光地をランキング形式で紹介しています。サイトのユーザーは個人旅行者が多いので、団体旅行者たちで賑わっているところとは異なる結果なのが特徴です。1位から50位までは各2~3ページ、51位以降は各3行ほどで簡潔に紹介しています。

予想よりも人里離れた自然豊かな場所がいくつもランクインして、少し驚きました。日本人でも良さそうだけれども、そこまで行くのはちょっと大変そうと思ってしまうような観光地もあります。日本国内とは思えないような自然や、温泉など昔の日本を感じることができる場所が人気があるようです。温泉に入るニホンザルが好評でほほえましいです。

また、宗教関係の場所が多かったのも意外です。日本人が外国の教会を見にいくようなものでしょうか。金閣は日本を代表する建造物という印象が強いそうなので納得ですが、それ以外のもの、特に鎌倉大仏は意外でした。どうやら日本人が考えているよりも知名度は高いみたいです。

良く知らなく興味のなかった観光地も、異なる文化圏の人の目を通すと、どこか新鮮に感じます。外国旅行も良いけれど、国内旅行もまだまだ面白そうだと思わせてくれる一冊でした。



[ 2017/02/04 10:53 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2017年02月04日(土)

2017年1月の読書メモ 

生徒会役員共 14 〔B〕
京都ぎらい 〔B-〕
最後のレストラン 7〔C〕
「昔はよかった」病〔B+〕
ふしぎの国のバード 3〔B+〕

弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業〔A〕
岸辺露伴は動かない〔B+〕
六花の勇者 archive1 Don’t pray to the flower〔B+〕
アイドルのあかほん (完)〔B〕
非言語表現の威力 パフォーマンス学実践講義〔C+〕
〔B+〕


以上、10冊でした。漫画も新書もだいたい予定通りの数は読めました。欲を言えば、12冊くらい読みたかったのですが。2月は日数が少ないので、いつもあまり読めないんですよね。ですから、その分1月に読んでおきたかったのです。

ジャンルを問わず、読みたい本からどんどん読んでいくことにします。


[ 2017/02/04 10:31 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)