2016年10月29日(土)

面白いほどよくわかる! 犯罪心理学 



著者:内山絢子 (監修)
発売日: 2015/1/16

評価〔C+〕 やや硬い文章ですが、分かりやすいです。
キーワード:犯罪、加害者、被害者、心理学、

なぜ「真面目な人」「よい子」は犯罪とは無関係に見えるのでしょうか。それは、社会や私たちが犯罪を行った「真面目な人」や「よい子」に無関心であったためかもしれません。(第7章より抜粋)


犯罪を行う人に注目し、加害者はなぜ犯罪に手を染めてしまったのか?を分析し分かりやすく解説した、犯罪心理学の入門書です。

犯罪を殺人、性犯罪、詐欺と系統立てて説明していて、理解しやすいのが良いです。また、加害者の心理に興味をひかれ読んだのですが、法律ではどのように扱っているのかや、逮捕後から更生までの流れも触れられていて、犯罪全般について知識を得ることができて良かったです。また、犯罪心理学を使った捜査も簡単に説明しています。

入門書としては良いのですが、用語の大まかな説明のみで終わってしまう項目では物足りなく思うこともあり、もう少し専門的な解説があっても良かったと思います。また、読み物としてはやや硬い文章、教科書のようだったのが残念です。

普段考えることはありませんが、社会で生活していく上では知っておくべきことなのかもしれませんね。




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[ 2016/10/29 18:51 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

2016年10月29日(土)

「なるほど!」とわかる マンガはじめての恋愛心理学  



著者:ゆうきゆう
発売日: 2014/12/4

評価〔C+〕 恋愛相談のお供に。
キーワード:心理学、恋愛、カップル、夫婦、入門書、

付き合い始めの段階でカギとなるのは類似性です。恋愛に限らず、共通点を発見したことで相手との距離がぐっと縮まった経験は、誰にでもあるはずです。(Part 1より抜粋)


恋愛に関する心の動きについて易しく説いた入門書です。

表紙からも分かるように、マンガやイラスト、図解を多く用いて、できるだけ分かりやすいように書かれています。マンガで具体例が示されているので、解説が多少抽象的な場合でもすんなり理解できるのではないでしょうか。一目惚れや年の差カップルから、相手からの束縛や浮気とやっかいな問題点まで、多種多様な項目があり興味深いです。

ただ、心理学の本を初めて読む人向けに書かれているので、既に知っていることも多く、もう少しだけ深い内容も書いて欲しかったです。それと、昨今話題のLGBT、性的少数者の恋愛にも触れてほしかったかな。入門書にそこまで求めるのは贅沢でしょうか。

心理学の本を読んだことのない人に、試しに読んでもらいたいシリーズです。




[ 2016/10/29 18:49 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

2016年10月20日(木)

極黒のブリュンヒルデ 16 



著者:岡本 倫
発売日: 2016/1/19

評価〔B+〕 急加速、急展開。
キーワード:SF、現代、魔法、宇宙人

「ぼくは新しい世界でアダムになる」(本文より抜粋)


傷が癒えたマキナは、自分の目的のため動き出します。

前回の日常ラブコメとは一変し、ヴァンガルフや宇宙人の新しい事実がいくつか発覚します。核心に触れたかと思ったら、新たな謎が生まれて、全容解明まではもう少しかかりそうです。さらに戦闘もありました。ある者は倒れ、別の者は生き返り、また違う者は退場し、状況は目まぐるしく変わります。あと2巻しかないので、話のテンポを急加速したのでしょうか。最後に表れた正体不明の人物も気になります。

マキナと寧子の会話は重要なのですが、ちょこちょこギャグをはさむのがいかにもこの漫画らしくて好きです。マキナの突っ込み能力が意外と高くて笑ってしまいます。さすが他の魔女とは次元が違う化け物です。

完結まであと2冊です。全ては回収しきれなさそうですが、大筋はきっちり片を付けて終わってもらいたいです。




[ 2016/10/20 22:04 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2016年10月20日(木)

ナナマルサンバツ 11 



著者:杉基 イクラ
発売日: 2015/12/2

評価〔B〕 予選は佳境に入ります。
キーワード:クイズ研究会、学園、部活、早押し

「先輩、このクイズ、僕も絶対通過したいです」(本文より抜粋)


SQ関東予選の続きです。残りの枠をかけて参加者たちは競い合います。

この予選に出てくるクイズは、読者も楽しめるであろう難易度で面白いです。某チームに出題された活火山の問題は、結構分かりそうで分からない、難しいけれど解けそうな気もするレベルで良いですね。クイズ研究会の人たちにとっては簡単なのかもしれませんが。

仲間と参加する部活動の良さと勝負の厳しさが、、清々しく描かれています。終盤、予選第1ラウンドの残り一枠をめぐる争いが、早押しクイズとは違った運動会のようなワクワク感があり、盛り上がりました。

また、ある二人の会話から、重要なことが明らかになります。これ、ずっと先の展開まで予想できてしまいそうで、明かすのはまだ早かったんじゃないのかなとも思います。後々、大事になりそう。

いつのも巻末クイズは50問中28問正解でした。当たらないものですね。





[ 2016/10/20 22:02 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2016年10月13日(木)

ジーキル博士とハイド氏 (光文社古典新訳文庫) 



著者:ロバート・ルイス スティーヴンスン (著), Robert Louis Stevenson (原著), 村上 博基 (翻訳)
発売日: 2009/11/10

評価〔C〕 精神だけでないのが驚きです。
キーワード:イギリス、人格、医者、サスペンス、

わたしをこんなわたしにしたのは、なにかの欠陥の肥大よりは、妥協を許さぬ向上心であり、それがわたしのなかに、人間の二面性をかたちづくるあの善と悪の領域を、大多数の人におけるよりも深いみぞをもって二分したのだ。(本文より抜粋)


解説にもありましたが、有名であるけれど読んだことのある人は実は少なそうです。二重人格もしくは人の二面性を題材とした有名な作品で、本を読まない方でも本書がそれらの代名詞であることはご存知だと思います。

実際読んでみて驚いたのは、ジーキル博士の視点で展開するのではなく、彼の友人のアタスンを軸に進むことです。謎がありそれを解明していくサスペンスの構成で、単純に心理描写だけよりも面白いと思います。また、ハイドになると外見も変わってしまうことはかなり意外でした。少し現実味が薄れ、創作色が強くなった気がします。

終盤のジーキル博士の独白は苦悩が恐怖が伝わってくる文章でしたけど、どこか読みづらい印象を受けました。彼のような心境がうまく想像できないからでしょうか、それとも文学的な表現だったからでしょうか。単に読解力不足なのかも。文学的な難解な言い回しよりも、短く誌的な表現または一言に全てがつまっているような台詞のほうが分かり易くて好きです。

本書が初めて世に出て、初めてこうした人格を知った人々は驚いたに違いありません。エポックメイキング、新境地を開いた作品でした。でも、当時は衝撃的だったかもしれませんが、今では珍しくない良くあるテーマで、残念ながら新鮮さはありませんでした。



[ 2016/10/13 21:50 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2016年10月13日(木)

人格転移の殺人 



著者:西澤保彦
発売日: 2000/2/15

評価〔B+〕 ややこしいSF推理小説。
キーワード:推理、人格交換、

自分が一夜にして、まったく他人の身体に変身してしまった、なんて事態は、いったいどういうふうに理解すればいいのであろうか。(本文より抜粋)


人格が入れ替わるなんてSFみたいだなと思っていたら、比喩でもなんでもなく本当にそのとおりだったので、推理小説でこういうのもありなのかと驚きと感心が入り混じった気持ちになりました。しかし、著者は超能力が存在する推理小説も書いているので、納得と言えば納得でしょうか。

アメリカのファーストフード店で偶然居合わせた6人の男女が、ある出来事がきっかけで人格が入れ替わります。混乱の中で話し合いが始まりますが、唐突に事件が起きてしまいます。犯人は誰の人格が行ったのか?を推理するわけですが、最初はとにかく戸惑います。名前を覚えたかと思ったら、入れ替わってしまいますので。

中盤、物語が急展開します。予想外で緊張感のある場面の連続でひきこまれますが、せっかく面白いルールがあるので、一人ひとりじわりじわりと退場していく展開が見たかったです。推理をしようとしても誰が誰だっけ?となり、加えて他の人物も誰が誰かも考慮しなくてはならず、真面目に解こうとすると本当にややこしいです。

最後の最後に明かされるあの真相は、読後感を良くしてくれます。ネットの評判はかなり良いですが、期待しすぎたためか白眉というほどでは・・・・・・好みの問題なのかもしれませんね。実写化したら映えそうです。




[ 2016/10/13 21:47 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2016年10月07日(金)

「ストーカー」は何を考えているか 



著者:小早川 明子
発売日: 2014/4/17

評価〔A-〕 誰しもなりうる可能性があります。
キーワード:ストーカー、心理学、犯罪、精神医学、

『全宇宙の生命を脅かすモノ―― 災いの渦』(本文より抜粋)


相手にしつこく付きまとい最後には事件へと至ってしまう出来事をニュースでときどき見ます。彼ら彼女らはなぜストーカーになってしまったのか? 何をどのような思いでストーキングをしているのか? カウンセラーとして500人以上のストーカーに対応してきた経験から、その本質を分析しています。

序盤から何件もの事例が挙げられていて、自分が思っている以上にストーカー問題は珍しくないことなのだなと認識を改めました。加害者には加害者なりの言い分がありそれが解決への鍵であると説いています。また、ストーカーは何もしなければ事態は悪化していくのみで改善することはないそうです。被害者の新しい恋人が介入するのも危険だそうです。経験豊富なだけあって説得力があります。また、危険度の見分け方やどう対処すべきかの章は、問題が差し迫った人たちへの助けとなるでしょう。警察へどのように相談したら良いかも書いてあります。

ちょっと興味深いと感じたのは、自然相手の職業に就いているストーカーは今までいなかったことです。自然の力や理不尽さを頻繁に体験していると、相手を思惑通りにしてやろうという気が起きないのかもしれません。それと、男女でストーカーの行動に違いがあること。男性は相手の私生活を狙い、女性は相手の公的な場面を狙うそうです。また、ストーカーの半分は女性なのは知りませんでした。

著者は被害者や加害者と直接会いますが、両方に会うカウンセラーは稀だそうです。正しいかどうか断言できないと書いていますが、他の方法と比較してより効果的であると認められるなら、もっと普及してほしいですね。社会の理解が深まり、専門家が増えることで、不幸な事件が起きないことを望みます。



[ 2016/10/07 21:49 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

2016年10月07日(金)

ナナマルサンバツ 10 



著者:杉基 イクラ
発売日: 2015/7/4

評価〔B〕 知識だけでは勝てません。
キーワード:クイズ研究会、学園、部活、早押し

「まもなく第1ラウンド、開始です!!」(本文より抜粋)


大会直前の様子、そしてSQ関東予選がついに開幕します。文蔵はもちろん、例会に参加していた高校も登場し、夏の一大イベントとなりそうです。

今回はあるチームにスポットが当たります。主人公たちの文蔵クイズ研究会とは違った強みのあり、予選序盤の変わったクイズでその魅力を発揮してくれます。こうした風変わりなクイズは面白いです。参加してみたくなります。

大会がネットで生中継されているのが今風です。ネットの画面にも会場の画面にもコメントが流れ、まるで某投稿サイトのようです。もし、大きなクイズ大会がネット関連企業の主催で行われるのなら、こんな感じになりそうですね。

厳しい予選は始まったばかりです。長くなりそうですが、中だるみせずにこの勢いで続いてほしいですね。巻末クイズは50問中32問正解でした。○×クイズなのに6割くらいしか当たらなかった。




[ 2016/10/07 21:46 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2016年10月02日(日)

危ノーマル系女子 3 



著者:真田ジューイチ
発売日: 2015/8/11

評価〔B〕 新たなる事件の予感。
キーワード:アブノーマル、学園、現代

「“狐” ・・・・・・という名の男に遭った事はないか、少年」(本文より抜粋)


2巻の事件は収束し、新たなトラブルが起こりそうな中、シンヤは動き出します。

もうこれ以上は強烈な人はでないだろうと思っていたら、まだまだ普通とはかけ離れた女性たちが登場して楽しませてくれます。大家さんの熱情が大迫力でした。

シンヤが事件を引き寄せるのか、それとも彼自身が問題なのか。彼と周囲の人々の過去にも何か隠された秘密がありそうで、それらは今後明かされていくのでしょう。ただ、彼も彼女たちの友人・知人だけあって普通ではなさそう。

気がかりな点が1つあります。連載しているCOMICメテオを覗いてみたのですが、本シリーズがもう一年以上更新されていないことです。前の作品のように放り投げず続けるか、形だけでもきちんと完結させてほしいです。



[ 2016/10/02 22:04 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2016年10月02日(日)

夜行観覧車 (双葉文庫) 



著者:湊 かなえ
発売日: 2013/1/4

評価〔B+〕 家族と野次馬を描いた小説です。
キーワード:家族、家庭、子育て、近所付き合い、

いったい、あの幸せを絵に描いたような家で何が起こったのだろう。(第一章 遠藤家より抜粋)


冒頭で事件が起き真相が分からないまま進むので、推理小説かサスペンスのようですが、内容は家族一人ひとりを描いた家族小説です。2010年に刊行されたものを文庫化。テレビドラマ化もされました。

家族の物語と聞けば、何か感動的な話を連想する方もいそうですが、「告白」を書いた著者の家族小説となると、綺麗事では終わりません。一見幸せそうな家庭でも不満やストレスがあったり、親の思いと子の思いがすれ違っていたり、そういう現実をきちんと描写しています。他人を理解する難しさを教えてくれます。他の作品でも思ったのですが、人の利己的な部分、悪とまではいかないけれど改めてほしい短所を描くのが巧いです。観察眼があるのか、著者の周りの人たちが個性的なのか・・・・・・。

家庭内だけでなく、家庭同士も思い込みによる誤解があります。事件を知った無関係の人たち、野次馬たちも同じです。小説の読者として客観的な立場で見ると、いかに単なる憶測に過ぎないことであるかが分かります。もしかしたら自分もそうなのかもしれないと、思い込みがないか疑ってみることが大切なのかもしれません。

事件の終結までの展開は、さほど意外性もなくあっさりしたものでした。そこが本書の要ではないのですが、もう少しだけ捻りが欲しかったです。



ちょっとだけネタばれ話↓
[ 2016/10/02 22:02 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2016年10月02日(日)

2016年9月の読書メモ 

死人の声をきくがよい 6〔B+〕
Q.E.D.証明終了 42〔B+〕
ダンゴムシに心はあるのか〔C+〕
太陽の簒奪者〔A-〕
万能鑑定士Qの事件簿 XI〔A〕

万能鑑定士Qの事件簿 XII (完)〔A-〕
「超」集中法 成功するのは2割を制する人〔C〕
極黒のブリュンヒルデ 15〔B〕
俺の棒銀と女王の穴熊 5〔A-〕
厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)〔B+〕


以上、10冊でした。最近は漫画が多かったので、小説が多いですが活字の本が読めて良かったです。

評価に迷ったらハッキリつけようと決断したら、AとCが多くなりました。長所と短所がはっきりしていて、両方とも同じくらいだとかなり迷います。そういう時はだいたい好みかどうかでつけています。

漫画が読みたくなってきたので、10月はまた漫画が多めになりそうです。



[ 2016/10/02 21:54 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)