2016年06月29日(水)

○○○○○○○○殺人事件 



著者:早坂 吝
発売日: 2014/9/4

評価〔A-〕 題材も犯人当てもユニークでした。
キーワード:推理、孤島、殺人事件、仮面、密室、

再従兄弟島は「楽園」と恥ずかしげもなく言えるくらい素晴らしいところだった。そこでの暮らしに満足した僕たちは、毎年夏にそこでオフ会を行うことにした。今回で四回目になる。(本文より抜粋)


変な題名だなーと思いながら読み始めたら、最初のページに読者にはタイトル当てをしてもらいたいと書いてありました。ちょこちょこ推理小説を読んではいますが、本のタイトルを推理する推理小説は初めてです。ヒントもありますが、分かるのだろうかと疑問を抱きながら読みました。第50回メフィスト賞受賞作。

タイトル当てと書いてあるものの、犯人は普通の推理小説同様明かされないまま、解決編へと進んでいきます。こう書くとあまり特徴のないものに見えますが、とてもユニークな作品です。テーマもトリック崩しも今まで見たことがなかった類のもので、凄い!頭良い!というよりは、なんだこれ!と衝撃的でした。その点だけでも読んでよかったです。

南海の孤島で密室が登場して、ミステリファンならば飽き飽きしてはいるけど好きそうな内容なのですが、ミステリファンが気に入るかと問われれば、おそらくそうはならないと思います。文章・内容ともライトノベルっぽく、トリックも緻密とは言い難いからです。

高評価をつけましたが、人を選ぶ本です。低く評価したり嫌う人がいるのも理解できます。おすすめも・・・・・・迷いますね。ですが、本格に拘らず風変わりな推理小説が読みたい方は、読んでみるのもいいかもしれません。



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[ 2016/06/29 21:40 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2016年06月29日(水)

面白いほどよくわかる! 見ため・口ぐせの心理学 



著者:渋谷昌三
発売日: 2014/6/9

評価〔B〕 他人だけでなく自分にも当てはめてみよう。
キーワード:見ため、口ぐせ、心理学、対人関係、

特定の人を指しているのではなく、漠然と「みんな」と言うことで、自分の意見をほかの誰かに責任転嫁していると思われます。(「みんなが言ってるよ」より抜粋)


相手がどのような人か判断する時、何を基準にしますか? 人間の個性は様々なものに表れますが、見た目は非常に分かりやすく、口癖は性格や考え方が色濃く出るものです。後者に特に興味を持ったので読みました。

こうした口癖の人はこのような性格や欲求を持っていると、知りたいことがまさに書かれた章があるのが良かったです。「実は」「要するに」「かわいい」「忙しい」といったよく耳にする口癖から、抽象的な「難語やカタカナ語が多い」「噂話が多い」など会話の癖まで扱っていて実用的です。他人に当てはめて推し量ることができますが、自分に当てはめて自己分析をすると面白いと思います。私だったら「なんか」かな。

見ためのほうが分量が多く、口癖の分量が少なめだったのが惜しいです。しかし、表情の左側に本音が出やすい、セクシーな服装を好む心理、嘘についてのあれこれなど興味深いものもありました。

心理学に明るい方には易しい内容だと思いますが、ちょっと心理学に興味があって触れてみたいという人には、題材も身近で分かりやすく使える本なのではないでしょうか。




[ 2016/06/29 21:11 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

2016年06月24日(金)

ふしぎの国のバード 2 



著者:佐々 大河
発売日: 2016/5/14

評価〔B+〕 旅はますます冒険らしくなります。
キーワード:旅行記、明治、日本、

「誰も選ばない道だからこそ、進む価値があるんだわ」(本文より抜粋)


1巻に続き、明治の日本は現代人が見たら、まるで別の国のような世界です。百数十年前ですっかり変わってしまうものですね。特に、後半訪れる西洋人未踏の地は、日光とさほど離れていないにも関わらず違いが際立っていて、かなり驚きました。

迷った時、決断した時のバードの台詞が格好良いです。言葉が実行力を伴っているから、説得力があります。

前から思っていたのですが、バードには日本語が分からないように書かれているので、彼女と同じ視点に立てるのが良いです。これ、何を言っているのか分かるように書いてしまったら、読者の緊張感が激減してしまうと思います。

さて、本シリーズのバードは結構驚くことが多いのですが、実際の彼女は世界を旅してきた冒険家なので、本当はそれほど驚くことはなかったのではないでしょうか。日本を旅した時は、すでに中年だったそうですし、多少のことでは動じない女性だったと想像しています。しかし、あまり細かいことは気にしないほうが良さそうですね。本書のバードも魅力的だし、十分面白いのですから。



[ 2016/06/24 22:05 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2016年06月24日(金)

ストレッチ 4 (完) 



著者:アキリ
発売日: 2015/12/11

評価〔B〕 名残惜しいですが、完結です。
キーワード:ストレッチ、日常、現代、二人暮らし

「なあ。昨日あった話なんだけどな。」(本文より抜粋)


今しばらく続くかと思われた二人暮らしでしたが、ある出来事をきっかけに終わりをむかえます。少しではありますが登場人物も増えてきて、話がふくらんできたかなーと思っていたら、突如お別れです。名残惜しいですが、引き伸ばしてもだれてしまいそうですし、この楽しげな雰囲気を維持したまま終わったのは良かったです。

プールやら銭湯やらで、二人の肌の露出度が高かったように感じました。しかし、一番の見どころはそこではなく、最後の最後、慧子が蘭に言った『お風呂の幽霊』の話です。印象に残った名場面。

詳しく語られなかったことがいくつかありますが、それは二人のストレッチ生活とは直接関係ないので、あえて書かなかったのだと解釈しています。おそらく明るい感じで終わらせたかったんじゃないのかな。次の作品も期待しています。




[ 2016/06/24 21:40 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2016年06月15日(水)

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの 



著者:松尾 豊
発売日:2015/3/10

評価〔A-〕 超えるのはもうしばらく先になりそうだけど・・・・・・。
キーワード:人工知能、科学、コンピュータ、IT、

ディープラーニングによって、これまで人間が介在しなければならない領域に、ついに人工知能が一歩踏み込んだのだ。(本文より抜粋)


日本で屈指の人工知能の研究者が、人工知能がどのように発展してきたか、人工知能にとって何が難しいかを、分かりやすく解説しています。

上のサムネイルは単行本版ですが、所持しているのはKindle版なので、アニメ「イヴの時間」で登場する人工知能が表紙のものです。そういえば、数年前、学会誌にアニメ風のイラストを使用したことで話題になったことがありました。それが著者が編集長を務めたものだそうです。

人工知能をレベル分けして、流通倉庫の労働者や天気予報を例にした説明は、かなり分かりやすく面白かったです。後者の説明によって、ディープラーニングと特徴が完全に理解したとは言えませんが、分かったような気になりました。自分で概念を獲得する、つまり自分で物事を区別する線引きができるようになるのは、相当凄いですねよ。

そうして得た意味・概念が、人間のものとかなり違ってしまう可能性があり、今度は人間と人工知能とのやり取りを難しくと予測しているのは、専門家ならではの発想だと思いました。これは本能の話と連結していて面白いです。生物が持つ本能も、もしかしたら人工知能が獲得する日が来るのかもしれません。

欲を言えば、もう少し現在の研究を紹介してほしかったです。半分くらい人工知能の歴史でしたので、新しい事例を知りたかった。また、技術的な記述が多いので、機械で生活や社会の仕組みがどう変化するのかを知りたい方には、やや物足りない内容かもしれません。

本書の題名の問いには、最後に答えが書かれています。科学者・研究者の予想は当たるとは限りませんけど、最先端を走っている著者が言うと説得力がありますね。どうなるんだろう。



[ 2016/06/15 22:07 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)

2016年06月15日(水)

極黒のブリュンヒルデ 14 



著者:岡本 倫
発売日: 2015/7/17

評価〔B+〕 恋愛が多めですが、大きな波乱の兆しも。
キーワード:SF、現代、魔法、宇宙人

「お前たちはヴィンガルフの本当の目的を知らされてしないからな」(本文より抜粋)


恋愛関係が盛り上がってきました。命の危機にさらされているからこそ、カズミの言葉にも重みがあるというものです。著者独特のギャグも含めて描かれています。某姉のあのガッカリした姿といったら・・・・・・。

わすれちゃいけないノートの場面は、なんかこう言葉にするのが難しいですね。実際あの人の立場になったら、相当複雑な気分になりそう。

思わぬところから話が大きく展開しそうな予感がします。それも1つではなく2つも。特に、終盤のあの人の行動は意外でしたが、実際起こってみれば納得してしまいますね。少し前に18巻で完結したので、あと4冊は大事件が連発しそうです。




[ 2016/06/15 21:58 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2016年06月08日(水)

ストレッチ 3 



著者:アキリ
発売日: 2015/5/12

評価〔B〕 何気ないやりとりが楽しそう。
キーワード:ストレッチ、、日常、現代、二人暮らし

「あら珍しい。寂しがり屋のあんたが・・・」(本文より抜粋)


ストレッチしたり悪ふざけをしたりしながら過ごす、先輩と後輩の日常は続きます。

年中行事やちょっとした出来事によって、二人の仲の良さや楽しさがより伝わってきます。出会った頃、蘭が慧子を苦手だと思っていたのが嘘のようです。現状では蘭のほうが主導権を握ってますよね、これ。

終盤、二人が再会した日の続きが語られています。深刻な場面があるので賛否両論ありそうですが、こういう経緯があって今の日常があると思うとなかなか感慨深いですね。



[ 2016/06/08 21:02 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2016年06月08日(水)

2016年5月の読書メモ 

人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション〔B〕
生徒会役員共 13〔B〕
最後のレストラン 5〔B+〕
ダーウィンズゲーム 8〔B+〕
ストレッチ 2〔B〕

回復力 失敗からの復活〔B+〕


以上、6冊でした。漫画の割合が多いのに、先月の7冊より少ないとは。活字の本がもう少し読めると思っていたのですが、予想よりも時間が取れませんでした。来月も読書の優先順位は低くなりそうです・・・・・・が、なるべく時間を作って本を読もうと思います。




[ 2016/06/08 20:59 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)