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2015年09月09日(水)

しない生活 



著者:小池 龍之介
発売日: 2014/3/28

評価〔B-〕 仏教と人生論。
キーワード:仏教、宗教、人生論、自己啓発、実用、

私たちの会話の多くは、こうやって相手の会話を遮ってしまうせいで、寂しくすれ違っています。相手を理解しようとせず、自分を理解させようとしてばかりであるがゆえに、です。(P89より抜粋)


現役の住職が現代人の生き方について、仏教の教えを基に助言をします。著者は他にも多数の著書がある人気のある方のようです。

まず、一項目2ページなので読みやすいです。宗教ときくと何やら難しいと思う方もいるかもしれませんが、日常のよくある光景から、いかに煩悩に惑わされずに生きるかを説いています。

全体的に、頭にきたりいらいらするのは自己顕示欲・自己防衛によるもので、心の平穏を保つには内省する心がけを忘れないこと・・・・・・とあります。でも、言うは易く行うは難し。感情に説明をつければそうなるのは分かりますが、実際に感情的になりそうな場面でそのように振る舞うのは難しそうです。特に「謝るときはよけいな言い訳をしない」「誉められても喜ばない」などはそう思います。

著者は実践できているのかと言えば、実はそうでもなく、自身の失敗を隠さずに述べています。厳しいだけでなく、こうした姿勢は好感が持てます。こうした内省によって平穏を得るのは簡単なことではありませんが、そうできたらいいなと感じた本でした。




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[ 2015/09/09 20:19 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

2015年09月09日(水)

死体を買う男 (講談社文庫) 



著者:歌野 晶午
発売日: 2001/11/15

評価〔B-〕 前提知識があればもっと楽しめそう
キーワード:推理、作中作、

「これは君が考えているよりは、つまり表面に現われた感じよりは、ずっと恐ろしい事件かもしれないよ」(第二章より抜粋)


ある作家の未発表作品と思われる「白骨記」が、雑誌に掲載され話題になります。内容は戦前の南紀・白浜を舞台とした奇妙な事件。「白骨記」では二人の著名人が事件解決に乗り出し、現在ではこの作品をめぐる秘密に迫ります。

作中作に登場する探偵役の二人を知っているかどうかで、評価がわかれそうです。二人の作品に触れたことがある人は、面白く説得力のある作品だと思うかもしれませんが、私のように知らないと十分に堪能した気分にならなさそうです。しかし、知らなくても第二章から出てくるもう一人の主役は、個性的で魅力的でした。バランスのとれたコンビに見えます。

事件のトリック、そして最後に明かされるカラクリは、なるほどとは思うのですが、分かりにくいためか絶賛するほどではなかったです。練られた小説ですがインパクトがなかったかも。昔の雰囲気を味わうには良い作品だと思います。



[ 2015/09/09 20:06 ] 小説 | TB(0) | CM(0)