2015年08月28日(金)

Y十M(ワイじゅうエム)~柳生忍法帖~ 8 



著者:せがわ まさき (著),
   山田 風太郎 (原著)
発売日: 2007/9/6

評価〔C+〕 十兵衛や七本槍が見たいです。
キーワード:復讐、時代劇、江戸時代、

「おまえたちこそこちらの大事な旗印じゃ。ゆめにも命を粗末にしてはならぬぞ!」(本文より抜粋)


会津領内での駆け引きはどちらに軍配があがるのか。

予想に反して、この巻も十兵衛ではなく周囲の人々が活躍します。こういうのも悪くはありませんが、個人的にはいまいち盛り上がりにかけるかな。堀の女たちが同じことをすれば、今までの話の流れから説得力があると思いますけど。脇役の活躍で目をひいたのはなんといっても、沢庵のお供となったあの人物です。覚悟を決めてのあの振る舞いは圧倒されます。凄い。まるで別人のようだ。

どちらも単純な力での戦いではなく、うまく事をなそうと暗躍しているのが分かります。次の巻ではどちらが優位になるのか。次は派手に戦ってほしいなあ。



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[ 2015/08/28 20:59 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2015年08月28日(金)

Y十M(ワイじゅうエム)~柳生忍法帖~ 7 



著者:せがわ まさき (著),
   山田 風太郎 (原著)
発売日: 2007/6/6

評価〔B-〕 十兵衛強過ぎないか。
キーワード:復讐、時代劇、江戸時代、

「無礼であるぞ、小せがれ。」(本文より抜粋)


相手が領内へ戻り、敵地の中でどのように復讐を果たすのか。

十兵衛の強さも明成の悪者ぶりも健在ですが、この巻の主役は復讐側は沢庵和尚、会津藩側は芦名銅伯だったと思います。次点でおゆら。特に、銅伯は今後物語の鍵となりそうな秘密が明かされます。堀の女と会津七本槍だけの問題では収まりきらず、さらに大きな出来事へと発展しそうな予感がします。

和尚たちが活躍するのが悪いわけではないのですが、主役たちが緊迫した雰囲気の中で戦う場面をもっと見てみたいものです。




[ 2015/08/28 20:47 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2015年08月23日(日)

死人の声をきくがよい 



著者:ひよどり祥子
発売日: 2012/8/20

評価〔A-〕 斬新ではないけれど怖いです
キーワード:ホラー、霊感、

霊たちが現れるのはたぶん理由がある。誰かに何かを訴えたいのかもしれない。(本文より抜粋)


漫画でも映画でも驚かせるのはさほど難しくありませんが、怖い雰囲気を出すのは難しいのではないでしょうか。ホラー漫画で一番重要で一番難しそうな怖さを、本書は上手く表現しています。

高校生の岸田純は死んだ人間の姿が見えますが、話をすることはできません。こうした能力を持つ主人公は珍しくありませんし、物語そのものも斬新とは言えないと思います。むしろ良くありそう。しかし、話をすることができないことによって、霊の意図や感情が不明となり恐怖感を覚えます。面白いというよりは怖いと評するのがしっくりきます。黒を多用した絵柄のせいか、見ていて不安になるとでも言いますか、今にも何か起きそうです。巻末の応援コメントに「ただ女の子を描いただけなのに、それだけで怖い絵」とあり、笑ってしまいましたがよく分かります。

終わりに番外編が収録されていますが、本編とのギャップが凄いです。怖くない女の子も描けるんだ、と妙に感心してしまいました。短いけれどこの短編好きです。

物語に目新しさや独創性を求めると、あまり満足できないと思います。ただ単にホラーが読みたいなと思っている人にはおすすめです。もうずっと前から読もうかな読もうかなと思っていて後回しにしていたので、こうして読めて良かったです。もっとはやく読めば良かったかも。



[ 2015/08/23 10:05 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2015年08月23日(日)

日本の居酒屋文化 赤提灯の魅力を探る 



著者:マイク・モラスキー
発売日: 2014/3/18

評価〔C+〕 呑み歩きが好きな人には良書。
キーワード:居酒屋、赤提灯、立ち呑み屋、大衆酒場、第三の場、

見逃せないのは、この軽いやり取りを通して、久々に入ってきた客は店主やほかの客たちに大切にされていることを再認識する、という大事な作用が潜んでいる点である。(第一章より抜粋)


外でお酒を呑む習慣がないので居酒屋もほとんど行かないのですが、あの独特の雰囲気にひかれる人は多いと思います。外国の方々にも結構評判が良いと聞いたことがあります。居酒屋の魅力とは何なのか? 居酒屋通いを続ける著者が居酒屋の素晴らしさを紹介しています。

居酒屋をストレス解消だけではなく、友人知人に会うことで自己確認が叶えられる「第三の場」であると述べています。確かに常連客はサークルや同好会のような楽しさや居心地の良さを感じているのだと思います。来ることを強要されず、社会や家庭から離れて楽しい時間を過ごせるのが利点です。ただ単に食事をするだけなら居酒屋でなくとも言い訳ですから。

店の注目すべき点や穴場の探し方は実用的で興味深いです。このあたりは著者の経験が活きています。また、前半の居酒屋の分類と全国各地の実在する店の紹介は、呑み歩きが趣味の人にとっては非常に有益です。しかし、味や価格ではなく雰囲気や趣を考慮して紹介していますが、あまり居酒屋ガイド本と変わらない印象を受けました。実際に呑み歩きの趣味がないからでしょうか。

題名に居酒屋文化とあるので、もう少し魅力の原因や秘密について考察してほしかったです。魅力を探るよりも、居酒屋が好き過ぎて魅力を伝えることに力が入ってしまった感がありました。




[ 2015/08/23 09:59 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2015年08月13日(木)

話が長くなるお年寄りには理由がある 



著者:増井 幸恵
発売日: 2014/8/18

評価〔B〕 加齢と価値観の関係にせまる。
キーワード:高齢、老年的超越、

九十歳くらいの高齢の方と話していていつも驚くのは、ちょっとしたことに対しても楽しみを感じている方が多いということです。(第1章より抜粋)


テレビで90歳や100歳の人がインタビューを受けているのを見ると、たいてい穏やかで幸せそうです。長寿の秘訣を聞くと、健康とはあまり関係ない趣味のことを話す人が多かったと思います。高齢者には何か共通の心理状態があるのでしょうか? 本書では、主に80歳を超える人々の心理について調査、考察したことを述べています。

思うに題名と副題が逆のような気がします。高齢者の心理学がメインで、その中の一項目として「話が長くなること」にも触れています。

年齢による価値観の変化、老年的超越が興味深いです。健康や社会的役割を重視しない、受動的ではありますが落ち着いた生き方です。昨今良く耳にする生涯現役とは違った価値観です。健康でずっと現役のように自立するのも良いのですが、自立できないことを受け入れて、できることがあると自信と満足感を持つのもまた良いことだと思います。減点社会の日本にはあまり馴染みのない価値観かもしれませんが、まだ何々ができるから幸せと言えるのは新鮮に感じました。

惜しいのは、80歳以上の人が少なかった昔はなかった分野で、調査も研究もまだまだこれからなことです。今後はさらに平均寿命が延びそうなので、こうした分野の学問の発達が望まれます。80歳はまだまだ先の話ですが、こうした考え方ができれば心地よい生活が送れそうです。



[ 2015/08/13 18:40 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

2015年08月13日(木)

ダーウィンズゲーム 5 



著者:FLIPFLOPs
発売日: 2014/11/7

評価〔B+〕 悪役が本領発揮。
キーワード:デスゲーム、現代、超能力

「あんた、エイスってクランのリーダーだろ?」(本文より抜粋)


宝探しも佳境に入りました。生き残った者たちでリングの奪い合いが続きます。

エイスとエイスのリーダー王(ワン)は、話には挙がるけど戦う描写はほとんどありませんでした。しかし、ついに彼らが本領を発揮します。王の異能は彼の暴力性と合っていて、とても厄介です。さすが他のプレイヤーに名前が知れ渡って、恐れられているだけありますね。カナメたちがどのように決着をつけようとしているのか、に興味がわきます。

相変わらずレインの「世界関数」が格好良い。著者に贔屓されているような気がする。(笑) あっさり退場する人物が多いので、こういう格好良い見せ方をもっと他の人でもしてほしいですね。




[ 2015/08/13 18:29 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2015年08月02日(日)

Fake (幻冬舎文庫) 



著者:五十嵐 貴久
発売日: 2007/07

評価〔B+〕 イカサマ勝負。
キーワード:コンゲーム、騙し合い、受験、ギャンブル、イカサマ、

だが俺には確信があった。それでも俺たちは勝てる。俺が考えているとおりに事が進めば、逆転の手はある。(Sting 2より抜粋)


コンゲームという言葉があります。意味は詐欺や騙し合いで、それらを主題とした映画や小説のことです。人が死なないミステリのような感じで、推理とは違った味があって結構好きです。

探偵の宮本は、受験合格を依頼され不正を計画します。紆余曲折を経て、人生をかけた大勝負へと発展していきます。主人公たちがイカサマをする側なので、トリックを見破るのではなく、見破られてしまわないかという緊張感があります。最後に明かされたあのイカサマの真実が良かったです。こういうのは映像化したら映えそう。

欠点は長かったことです。メインのイベントまで数百ページかかり、全体で五百ページを大幅に超えます。物語や人物にリアリティを求めるのは良いことですが、テンポが損なわれダレてしまったのは残念でした。また、結末はあれで良かったのでしょうか。彼らのその後が気になります。



[ 2015/08/02 21:11 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2015年08月02日(日)

2015年7月の読書メモ 

Y十M(ワイじゅうエム)~柳生忍法帖~ 5〔B+〕
明日の幸せを科学する〔A〕
危ノーマル系女子 1〔B+〕
ナナマルサンバツ 7〔B+〕
イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか〔B〕

扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)〔A-〕
Y十M(ワイじゅうエム)~柳生忍法帖~ 6〔B〕
迷いアルパカ拾いました〔C+〕
ヴァルプルギスの後悔〈Fire3.〉〔B+-〕
ヴァルプルギスの後悔〈Fire4.〉〔B〕

危ノーマル系女子 2〔B+〕
野崎まど劇場〔B〕


以上、12冊でした。漫画ばかり読んでいたような気分でしたが、新書も小説もラノベも読んで結構バランス良かったのかもしれません。

「ヴァルプルギス」シリーズは本当に何年ぶりに読んだんだ?というくらい間をあけてしまったので、一気に読みました。読破できてすっきりしました。



[ 2015/08/02 21:06 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)