2014年10月30日(木)

Q.E.D.証明終了 37 

Q.E.D.証明終了(37) (講談社コミックス月刊マガジン)Q.E.D.証明終了(37) (講談社コミックス月刊マガジン)
著者:加藤 元浩
出版社:講談社
出版日:2010/10/15

評価〔B+〕 どちらも興味深いです。
キーワード:推理、謎解き

「いかに良質のデータを集めるか、そしてそれをどう読み解くかがプロファイリングの鍵となります」(本文より抜粋)


プロファイリングの講習会で起きた事件を解く「殺人講義」と、アニメ製作会社の災難の真相を追う「アニマ」の二つが収録されています。

前者は、ドラマや映画などでも目にするようになったプロファイリングを、やさしくおおまかに説明しています。簡潔に言えば確率論なのですが、先入観をなくすには良い手法かと思います。「誕生日問題」は知っていましたが、こういう感覚とのズレはもっとありそうですよね。

後者は、本シリーズらしく人の死なない事件なのですが、事故なのか故意なのか、嘘をついている人はいるのかいなのか、様々な可能性を考慮しなくれはならないので推理するのが難しいです。真相が分かる結末まで読むと、色々と考えてしまいます。単に推理もので終わらないのが良いです。

前の巻があまり良くなかったのでちょっと心配しましたが、本書はいつもどおり面白かったので安心しました。Aにしようか迷ったくらい。


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[ 2014/10/30 20:33 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年10月30日(木)

ダーウィンズゲーム 1 

ダーウィンズゲーム 1 (少年チャンピオン・コミックス)ダーウィンズゲーム 1 (少年チャンピオン・コミックス)
著者:FLIPFLOPs
出版社:秋田書店
出版日:2013/06/07

評価〔B〕 最初の対戦が結構こわいです。
キーワード:デスゲーム、現代、

蛇…!? あの時見た幻覚のことか!? あれはやっぱりただの幻覚じゃないって事か!?(本文より抜粋)


須藤要(スドウカナメ)は友人からのメールに書いてあったソーシャルゲームにアクセスし、生死をかけた理不尽なゲームに巻き込まれてしまいます。最近流行っている生き残りゲーム、いわゆるデスゲームものです。

スマートフォンがゲームの重要アイテムなのは今風でよくありそうですが、参加者は異能(シギル)と呼ばれる特殊能力が何か使えるようになっているのが他の作品とは違います。また、主人公は内向的でもなければ熱血漢でもなく、意外と普通の少年です。でも、そのぶん違和感なく読めます。

初めての対戦者が強烈です。下手な化け物が襲ってくるよりもゾッとします。異能も強く、緊張感がありました。この手のゲームは異世界や無人島など非日常で行われるものが多いと思うのですが、本作品は日常で行われています。少しでも現実に近づけて、恐怖をあおっているのかも。

対戦中にメッセージを送ってきた少女や謎の事件を追う警察官、序盤と最後にあった進化を連想させるシーンはどう繋がってくるのか。今後、能力バトルと頭脳戦のいいとこどりの面白い漫画になると良いなぁ。



[ 2014/10/30 20:31 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年10月26日(日)

ひぐらしのなく頃に解 第三話 皆殺し編 下 (講談社BOX) 

ひぐらしのなく頃に解 第三話~皆殺し編(下) (講談社BOX)ひぐらしのなく頃に解 第三話~皆殺し編(下) (講談社BOX)
著者:竜騎士07
出版社:講談社
出版日:2008/10/01

評価〔A-〕 盛り上がった。
キーワード:サスペンス、田舎、昭和、

「今の世界に祟る神が何人いる?人が試すことに耐えられる神が何人いる?」(本文より抜粋)


皆殺し編の続きです。皆の訴えは沙都子を救うことができるのか。そして、あの人物の運命の行方は。箱に「オヤシロさま、ついに降臨!」のシールが貼ってありますが、オヤシロさま上巻で既に出てます。そんなこんなで下巻です。

前半は沙都子の事件の結末で、後半は祭りの後に起きる怪事件です。前半も盛り上がるのですが、個人的にはあの人物が抵抗する運命の全貌が明らかになるのが、より盛り上りました。特に、上巻で紹介され一番謎だった、ルールの直接的原因が明らかになるのが大きいです。知っていたとはいえ引き込まれます。目明し編がミステリーっぽい面白いなら、本編はひぐらしシリーズの良さ・らしさが一番出ていて面白いと思います。アニメを視聴した時も、運命の発端が語られる次よりも、本編のほうが盛り上がりました。

次回はどうなるのかは、本文中でほんのすこしだけ書かれています。ここまできたら、最後まで読みますし、読みましょう。



[ 2014/10/26 18:21 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2014年10月26日(日)

ひぐらしのなく頃に解 第三話 皆殺し編 上 (講談社BOX) 

ひぐらしのなく頃に解 第三話~皆殺し編~(上) (講談社BOX)ひぐらしのなく頃に解 第三話~皆殺し編~(上) (講談社BOX)
著者:竜騎士07
出版社:講談社
出版日:2008/09/10

評価〔B+〕 ここからが本番です。
キーワード:サスペンス、田舎、昭和、

何れも難攻不落。何しろ初めは、錠前が三つ存在することすらわからなかった。あなたはわかった?(本文より抜粋)


三つ目の解答編です。皆殺し編は祟殺し編と対応しています。本書では、今まであまり語られることのなかった梨花の内面も明らかに。

序盤、ある人物の口から重要事項が開示されます。いきなり次々と明かされる事実に驚きつつ、あの時のあの言動はこういう意味だったのかと理解できるようになるので、過去の話を読みかえす楽しさが出ますし面白さも増すと思います。僕はアニメで知っていたので、今までの伏線は注意して読んでいたので驚きはありませんでしたが。

話を裏表同時に見ている感じになるので、これまでより視点が変わることが多いです。今までずっと同じ人物の目線で進みがちだったので、やや読みにくいかな。

祟殺し編でもそうだったように、またしても沙都子に事件が起きます。いつも通り進み、いつも通り上手くいかない雛見沢で、某は運命を打ち破ろうとします。些細な出来事にも一喜一憂する姿が、なんともいじらしいです。圭一の主張するように運命に打ち勝つことはできるのか。下巻へ続きます。



[ 2014/10/26 18:18 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2014年10月24日(金)

ウワガキ 2 

ウワガキ 2巻 (ビームコミックス)ウワガキ 2巻 (ビームコミックス)
著者:八十八 良
出版社:エンターブレイン
出版日:2011/03/14

評価〔B〕 一方の恋愛は意外な方向へ。
キーワード:恋愛、現代、高校、SF

「そのとおり。あれから千秋のこと気になり出したんだ」(本文より抜粋)


恋愛感情の弱いほうは恋愛感情が強いほうに上書きされてしまう、そんなSF恋愛漫画の2巻です。

どちらの恋愛も1巻の状況から変化が出始めます。アジオは千秋を好きになったきっかけを語り、千秋と小秋には違いが表れてきました。元は同じ人物でも状況が変われば、やはり反応も変わるものなのでしょう。なかなか興味深いです。設定が強烈な反面、登場人物たちの恋愛はいたって一途、真面目な感じがします。それに、現実にもいそう。

終盤の千秋の決意には驚きました。予想外で面白くなりそうです。




[ 2014/10/24 21:10 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年10月24日(金)

ウワガキ 1 

ウワガキ 1巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)ウワガキ 1巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)
著者:八十八 良
出版社:エンターブレイン
出版日:2010/06/15

評価〔B〕 もしもの恋愛を楽しむ漫画。
キーワード:恋愛、現代、高校、SF

「じゃあ彼氏が居なければ、安治川君の恋は果たして実るのか?」(本文より抜粋)


好きな人に告白をしたら既に好きな人がいるから断られてしまった、というのはよくあることだと思います。では、もしも好きな人の想い人がいなかったら、どうなるのでしょうか。相手の想い人以上に、その人に好かれるようになるのでしょうか。

本書の主人公・安治川良男の好きな千秋にも彼氏がいます。その話を聞いた山田教諭は、ある実験を持ちかけます。千秋を二人にして、数か月後もとに戻すのですが、その際強い恋愛感情を持っているほうが上書きされる……。SFの部分を理屈で考えるのではなく、その設定または実験過程を楽しむものだと思います。ハードSFではないので。

題材が恋愛の割にはさっぱりしていて、読みやすいです。コミカルな雰囲気ですが、恋愛についても結構しっかり書かれているんじゃないのかな。今のところ嫌な人物がいないので、嫌な気分にならず安心して読めそうです。



[ 2014/10/24 21:06 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年10月21日(火)

僕が殺しました×7 

僕が殺しました×7 (角川ホラー文庫)僕が殺しました×7 (角川ホラー文庫)
著者:二宮 敦人
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
出版日:2012/02/25

評価〔C-〕 途中までは面白いのに。
キーワード:ホラー、ミステリー、

「このミーティングは自称・犯人たちの集まりなんだよ」(本文より抜粋)


恋人・リエを殺したリョウは、連行された先はとある会議室。尋問が始まるのかと思いきや、先に室内にいた6人の男女とともにリエについて告白をすることになります。しかし、ミーティングが進むにつれ、それぞれの自白に食い違いがあることが分かります。本当のことを言っているのは誰なのか、真犯人は誰なのか?

矛盾した証言から事件の全貌を推理していくわけですが、長めの自白が中心になるのでまるで群像劇を見ているかのようでした。ある人物の知っている被害者・リエは他の人から見ると違って見え、次の自白ではまた違った一面を知ったりと、彼女がどのような人物だったか、どんどん明らかになるのが面白いです。伏線を回収するかのように、うまく一つにまとまるのが上手いですね。読みやすく、読者を引き込む力もあると思います。また、ホラー文庫ですが、サスペンスのような感じであまり怖くはありませんでした。

ですが、結末がどうも良くありません。ここまで見事にリエを描写して、つじつまが合うように進んできたのに、どうしてこのような終わり方なのか。かなり不満です。アイディアは良く、6人目の自白まで面白かっただけに惜しいです。うーん、推理物ではなくホラーとしてみればあり、なのかなぁ。



[ 2014/10/21 21:59 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2014年10月17日(金)

世界は分けてもわからない 

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)世界は分けてもわからない (講談社現代新書)
著者:福岡 伸一
出版社:講談社
出版日:2009/07/17

評価〔C〕 興味深くはあるのですが。
キーワード:生化学、細胞、研究、

実は、マップヘイターが採用しているこの分散的な行動原理は、全体像をあらかじめ知った上でないと自分を定位できず行動もできないマップラバーのそれに比べて、生物学的に見てとても重要な原理なのである。(第4章より抜粋)


主に生化学の観点から、部分と全体について論じた科学読み物です。著者は「生物と無生物のあいだ」という新書を書いた方で興味を持ったので、試しに読んでみることにしました。

全部で12章あり、アチコチ寄り道しながら主題について考えてみたといった作りです。章ごとに難しさにばらつきがあり、読みやすいと思ったところもあれば、専門的過ぎてよく分からず流し読みのようになってしまった部分もあります。地図が好きなマップラバーとその逆のマップヘイター、ES細胞とガン細胞のあたりは分かりやすく興味深かったです。

でも、生物に疎い僕としては、もう少し分かりやすく読みやすくして欲しかったです。研究者らしく正確さを重視して書いてありますが、新書なのですから時にはもっと大胆に省略しても良いと思います。読んでいるうちに、化学物質や酵素の名前がごちゃごちゃになってしまいました。それと、著者の随筆のような特徴ある文章は、好き嫌いが分かれそうです。正直言って好みではないかな。科学読み物なのですから、感情を込めるのではなく、娯楽性がある文章のほうが合っていたのではないでしょうか。

生物学の知識があれば、また違った感想になったかもしれません。あと文章を気に入るかどうかが鍵になりそうですね。




[ 2014/10/17 21:03 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)

2014年10月15日(水)

大東京トイボックス 10 

大東京トイボックス (10) (バーズコミックス)大東京トイボックス (10) (バーズコミックス)
著者:うめ
出版社:幻冬舎
出版日:2013/09/24

評価〔B+〕 ゲームに対する感情は人それぞれ。
キーワード:ゲーム業界、社会人、新入社員

「ちょうどよかった。オレァ、アンタを探してたんだよ」(本文より抜粋)


アデナウワーの思い描くシナリオが明らかに。シリーズ最終巻です。

ゲーム製作の悲喜こもごもからゲームの社会的影響に話がうつったためか、序盤の熱さと勢いが薄れてしまったのは残念でしたが、アデナウワーの件も仙水との確執もきちんと決着をつけて終わったので良かったです。太陽のアデナウワーに言った台詞、そして子供の頃仙水と約束した言葉が、実に彼らしくて印象的でした。読後感も良いです。

ただ、もう少しゲーム作りの苦労や面白さも見てみたかったです。話が大きくなるにつれて、会社内外の駆け引きが目立ったので、ゲーム業界ならではの逸話ももっと読みたかったかな。

カバー裏の劇中ソフト紹介も、今回は特別。見るのは読後にしましょう。シリーズ全体としてはB+……BかAか迷います。番外編のSPも刊行されているようなので、そちらも読むつもりです。



[ 2014/10/15 21:37 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年10月15日(水)

くまみこ 2 

くまみこ 2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)くまみこ 2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
著者:吉元 ますめ
出版社:KADOKAWA/メディアファクトリー
出版日:2014/05/23

評価〔B+〕 田舎育ちの子のゆるい日常。
キーワード:田舎、神道、現代

「ちょっと難しいんじゃないか? 電車もバスも使うだろ」(本文より抜粋)


田舎コンプレックスをこじらせた中学生巫女・まちが、都会に憧れアレコレがんばる漫画です。

相変わらず世間知らずっぷり、時代遅れっぷりに笑ってしまいます。炊飯ジャーの電気のくだりが好き。今の時代にあの発想は恐れ入ります。1巻にもあったお使い、今回もあります。僕もあの店に行ったことないどころか、存在も知りませんでした。田舎者、ひきこもり。まちのこと笑えません。

また、ネットでちょっと話題になったしまむらの回も収録されています。まちの隠れた能力が!珍しく彼女が活躍していますので、気になる方は是非ご覧ください。

さっきフラッパーのくまみこ公式サイトで、くまみこTVCMをyoutubeで見ました。ナツ(熊)の声が若くてびっくり。もっと低い声だとばかり思ってました。




[ 2014/10/15 21:33 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年10月11日(土)

羽月莉音の帝国 10 

羽月莉音の帝国 10 (ガガガ文庫)羽月莉音の帝国 10 (ガガガ文庫)
著者:至道 流星
出版社:小学館
出版日:2012/02/17

評価〔A〕 半端に終わらなくて良かった・・・・・・。
キーワード:国家、ビジネス、経済、起業、現代

「じゃあみんな。最後の最後、世界の未来を賭けた、乾坤一擲の大勝負――。心してやりましょう!」(本文より抜粋)


無一文どころか借金から始めた革命部も、ついに世界を動かすほどの組織となりました。彼らの国は世界の仕組みを変えることができるのか。最終巻です。

著者の他作品で、物語の終わり方が半端だったり強引だったので、結末を心配していたのですが、本シリーズはしっかり終わりました。革命部の戦術、世界各国の反応は、説得力のあるものだったと思います。仮に誰か同じように事を起こしたとしても、実際こうなりそうな気がします。エピローグはまあ予想通りでしたが、それも含めて良い最終巻でした。

できればその後の話も少し読みたかったのですが、下手に伸ばすよりはスパッと終わるのがテンポの良い本シリーズらしくて良いですよね。引きのばさないのが潔いです。

物語の始まり方や中心人物たちはライトノベルのそれですが、内容は大人が読んでも十分面白いものでした。以前、経済ラノベはありえないと言っていた人もいましたが、そんなことはないようです。シリーズ全体としての評価もAかな。最近の流行りとはひと味もふた味も違う作品ですが、社会勉強にもなると思いますので是非読んでいただきたいです。




[ 2014/10/11 22:23 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2014年10月11日(土)

羽月莉音の帝国 9 

羽月莉音の帝国 9 (ガガガ文庫)羽月莉音の帝国 9 (ガガガ文庫)
著者:至道 流星
出版社:小学館
出版日:2011/10/18

評価〔A〕 経済力を手にし、ついに核心へ。
キーワード:国家、ビジネス、経済、起業、現代

「世界の崩壊が、俺たちの建国の狼煙になる。」(本文より抜粋)


最終目標へ秒読み開始です。今までの巻とは少し違い、読んでいて期待と不安でワクワクドキドキしました。だいぶ作品の魅力に取りつかれているようです。

これまでも様々な経済的イベントがありましたが、9巻ではバブル経済について書かれています。一般市民からみたバブルと、市場に影響を与えることができる資本家とでは、やはり物事が違って見えるようですね。大衆が熱狂しているとき、冷静な意見がかき消されてしまうのは世の常なのでしょうか。

また、革命部は建国のため、資金集め以外のこと、軍事力の拡大につとめます。選挙で民主的平和的に独立する訳ではありませんから、現実的といえば現実的な流れかと。そもそも独立部ではなく革命部ですし。相変わらず各章の終わりには部費の収支が記載されていますが、ここまで巨額になると想像すらできません。

終盤、恒太のあの宣言後の世界の様子は、現実でも起こりそうな感じでなかなか興味深いです。特に、マスコミの反応とアメリカの対応は的を射た描写だと思います。現場にいない一般市民に何が本当で何が嘘か判断するのは、難しいですね。莉音たちはこのまま予定通り理想の世界を作ることができるのか。次で最終巻です。



[ 2014/10/11 21:59 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2014年10月04日(土)

それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか 

それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか (光文社新書)それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか (光文社新書)
著者:笹山 尚人
出版社:光文社
出版日:2012/07/18

評価〔B〕 暴言だけではありません。
キーワード:パワーハラスメント、社会問題、法律、労働審判、

これはあくまでも一つの考え方を指すのであって、法律レベルで、「これがパワハラです」「これがいじめです」といった定義は実はない。このことは覚えておいていただきたい。(本文より抜粋)


パワーハラスメントを略してパワハラと呼びます。はじめて耳にしたのは、セクハラを聞くようになってしばらく経った頃だったと思います。パワハラは、主に立場を利用して嫌がらせをすることです。弁護士である著者が経験した実例を紹介することで、より理解を深め、社会問題の解決をめざします。

被害者が書くと感情的になりやすそうですが、第三者である著者が書くことによって客観的に見ることができます。立場は労働者側ですけどね。また、労働法や専門用語についても分かりやすく記述されていて勉強になります。早期解決を図る簡易裁判の「労働審判」は知りませんでした。現在はこういった法律が整備されているんですね。

代表的な言葉の暴力以外にも、長時間労働や軽作業の強制、内定から労働契約までの引き伸ばしが挙げられていて、色々な種類のパワハラがあるのだなと驚きました。相談者は精神的にまいってしまったり、困窮してしまったりと、事態の深刻さがうかがえます。

問題解決の章も用意されていて、「パワハラは職場の問題」と主張しているのが印象的でした。問題を許すような環境がある限り発生する、は説得力があると思いました。また、具体的な対抗策としてICレコーダーの音声録音を勧めています。録音は相手の了承を得なくてもOKだそうです。有益な情報。労働組合も頼りましょう。

パワハラについて知らない人がいたら、まずは本書を勧めたいと思います。



[ 2014/10/04 21:44 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2014年10月04日(土)

大東京トイボックス 9 

大東京トイボックス (9) (バーズコミックス)大東京トイボックス (9) (バーズコミックス)
著者:うめ
出版社:幻冬舎
出版日:2012/12/24

評価〔B〕 卜部がついに表舞台へ
キーワード:ゲーム業界、社会人、新入社員

「今なら、ようやく答えられる気がする。あのときのアンタの問いに」(本文より抜粋)


ひそかに進んでいた卜部の計画がついに表舞台へ。

余裕の卜部の前に、再び太陽が姿を現します。一方、裏で動く仙水はある重要な真相に気づきます。最後のクライマックスに向けての助走のようで、正直8巻や9巻と比べて盛り上がりに欠けたと思います。ゲームや仕事の話よりも、社会的な問題に内容が傾いてきたから、そう感じたのかもしれません。

太陽のあの回答は彼らしくて良かったと思います。クリエイターとしては力強い発言ですが、立場や場所を選ばないと問題がおきそうですよね。

卜部は太陽に何を望むのか。どのような結末を迎えるのか。次の最終巻、期待しています。




[ 2014/10/04 21:08 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年10月04日(土)

2014年9月の読書メモ 

O/A 6〔B〕
O/A 7〔B〕
極黒のブリュンヒルデ 9〔A-〕
フルーツひとつばなし おいしい果実たちの「秘密」〔B-〕
夫婦格差社会 - 二極化する結婚のかたち〔B+〕

サイコろまんちか 1〔A-〕
大東京トイボックス 7〔B+〕
スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)〔B〕
スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)〔B+〕
大東京トイボックス 8〔B+〕


以上、10冊でした。漫画6冊にそれ以外が4冊。もう少し活字の本を読んだような気がしましたが、まだ漫画のほうが多かったのですね。でも、だいぶ活字を読む感覚が戻ってきました。

こうして見直してみると、「スロウハイツ」より「サイコろまんちか」のほうが評価がなのか。このあたりは好みの問題なので、逆の評価になる人も多くいると思います。前者がSで後者がCをつけても理解できます。

そろそろライトノベルが読みたくなってきました。10月は読もうかな。



[ 2014/10/04 20:39 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)