2014年09月27日(土)

大東京トイボックス 8 

大東京トイボックス (8) (バーズコミックス)大東京トイボックス (8) (バーズコミックス)
著者:うめ
出版社:幻冬舎
出版日:2012/03/24

評価〔B+〕 またしても燃える展開。
キーワード:ゲーム業界、社会人、新入社員

お膳立ては、私にお任せを。(本文より抜粋)


予期せぬ出来事を乗り越え、新作ゲームを完成させることができるのでしょうか。ゲーム製作漫画の8巻です。

視点を変えてソリダスワークス内の勢力争いが始まります。会社に限らず大きな組織だと、よくありそうな話だよね。社内の有力者たちは、それぞれの目的のため行動を起こします。卜部の用意周到さに鬼気迫るものを感じます。また、若き日の御堂代表が語られていますが、予想以上に熱血漢で驚きました。実際にアーケードから家庭用ゲーム機に移る時期は、あのような感じだったんじゃないのかな。

この勢力争いでG3のゲーム製作にも影響がでます。終盤の展開が7巻に劣らず燃えます。太陽の提案に反対するあの人の言葉が良かったです。この漫画らしくて。


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[ 2014/09/27 21:23 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年09月27日(土)

スロウハイツの神様(下) (講談社文庫) 

スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)
著者:辻村 深月
出版社:講談社
出版日:2010/01/15

評価〔B+〕 伏線回収が心地よいです。
キーワード:現代、クリエイター、若者、

たくさんのアクセサリーを身につけて、立っていた。だけど、すぐにわかった。忘れるわけがなかった。(本文より抜粋)


クリエイターたちが暮らすスロウハイツに動きが出始めます。新しい住人・莉々亜は、どのように関わってくるのか。

評価が高いわけが分かりました。上巻、下巻の前半での何気ない出来事が、終盤で一気に回収されます。物語の中心はやはりコーキの天使ちゃんでした。殺人事件からスロウハイツに至るまで、綺麗に一つに繋がります。最終章のために何百ページも費やしたのが分かって納得しました。読後感も良いです。

難点はというと、やはり長いことでしょうか。伏線のために話が長くなるのは仕方ないのかもしれませんが、重要でない人物の描写をバッサリ切れば、もう少し短く、テンポよくなったんじゃないのかな。そうすれば、もっと好印象だったのに。主役のあの人たち以外の扱いも、多少伏線の回収で見せ場はあったものの、だいぶあっさりしたものでした。ちょっと残念。

読みやすい文章なので、本の厚さほど長さは感じませんでした。住人たちの性格が気に入れば、読み切るのもあっという間だと思います。著者に興味が出てきたので、後で違う作品も読んでみようかなと思っています。



ネタばれ下巻予想の答え合わせは続きにて↓
[ 2014/09/27 20:53 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2014年09月22日(月)

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫) 

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)
著者:辻村 深月
出版社:講談社
出版日:2010/01/15

評価〔B〕 クリエイターたちのアパートで何が起きるのか。
キーワード:現代、クリエイター、若者、

「ようするに、環と気の合う友達に貸したいってことなんだね?」(本文より抜粋)


大きくもない小さくもないアパートを自由に使っていいと言われたら、自分だったら何をするだろう。赤羽環は若くして人気が出始めた脚本家で、オーナーを務めるアパート「スロウハイツ」で友人や知人と共同生活をしています。環以外の人物も創作活動をしていて、既にプロだったりまだデビュー前の段階だったり様々です。

上巻はまだスロウハイツに住む住人たちの紹介や、共同生活に至る経緯を中心に書かれています。夢、才能、恋愛を中心に展開していくので、同年代には共感できるところがあるのではないでしょうか。また、章ごとに視点が変わるので、あまり飽きるということはないと思います。環の激しさやコーキの性格を気に入るかどうかで、印象が変わってきそう。

上下巻で評価が高かったので読んでみたのですが、上巻の時点では絶賛するほどでも……と感じました。人物もストーリーも似たような設定の作品と比べても、斬新さや強烈な印象は受けませんでしたし、やや冗長かな。過去の作品と比べて、今風だとは思いましたけど。

下巻に何か事件が起きるのはほぼ間違いないので、期待して読みます。



ネタばれしつつ下巻予想は続きにて↓
[ 2014/09/22 21:48 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2014年09月22日(月)

大東京トイボックス 7 

大東京トイボックス (7) (バーズコミックス)大東京トイボックス (7) (バーズコミックス)
著者:うめ
出版社:幻冬舎
出版日:2011/08/24

評価〔B+〕 依田の過去編からラストが熱いです。
キーワード:ゲーム業界、社会人、新入社員

「こんな気持ちでゲームを作るのは、はじめてだ」(本文より抜粋)


ゲーム製作が進むにつれ、仙水の、卜部の思惑が明らかになってきました。余裕のない状態で新作の開発が続く中、新たな問題が発生します。

太陽にも事の成り行きが分かってきて、自分たちのゲームにどのような想いをぶつけるべきなのか思案します。おそらくこの漫画の大きなテーマの一つである難題に、彼はどう答えるのか。下記の依田の話もあってか、読んでいくうちにだんだんとプレイしてみたくなってきます。

後半ではG3のプログラマー・依田にスポットを当てています。太陽が妥協を許さない魅力的なクリエイターならば、依田は変更も妥協も必要とあらば受け入れる、現実的な有能な社会人といった感じでしょうか。こう表現すると冷たく感じますがそうではありません。クリエイターとしての自尊心を捨てず、劣悪な環境でもできる範囲で仕事をこなしていく姿は立派だと思います。僕がまだ学生でしたら、某の言うように、ただの妥協する人としか見えなかったかもしれませんね。大人という言葉が似合う人物です。最後の再会のシーンがかっこいい。

ついに発売日間近まで来ましたが、まだ何か事件が起きそうな気配です。新作・デスパレートが周囲に、当人たちにどのような影響を与えていくのか楽しみですね。




[ 2014/09/22 21:40 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年09月22日(月)

サイコろまんちか 1 

サイコろまんちか(1) (講談社コミックス)サイコろまんちか(1) (講談社コミックス)
著者:小出 もと貴
出版社:講談社
出版日:2014/08/08

評価〔A-〕 適度に笑えて適度に役立ちます。
キーワード:心理学、コミカル、学園、

「聞け!阿部!心理学は世界最高の学問なんだ!」(本文より抜粋)


会話能力が低く、冴えない高校生・伊東が、好きな男の子に振り向いてもらうため、得意の心理学を使ってあれこれ頑張るギャグ漫画です。巻末の言葉を借りるなら、「マッド・サイコロジスト伊東の暴走は止まらない」。まずは、彼女が心理学研究部を作るところから始まります。マンガボックスという無料アプリで連載しています。

笑いと心理学が適度に配分してあり、テンポも良く読めます。ギャグは大笑いするほどではないのですが、くだらないなあと思いつつ笑ってしまう、そんな感じです。伊東の個性の強さが見事です。冴えないと聞くと消極的な人を思い描きますが、彼女は時々飛び抜けて行動的・積極的なのが面白いです。気が小さいのか、気が強いのか、どっちなんだよと思ってしまいます。また、終盤の「傍観者効果」は、彼女の内面をよく表していて秀逸です。うまくまとまっていて、この回はすごく好きです。

心理学のほうもなかなか興味深いです。結構心理学の本は読んでいるつもりでしたが、まだまだ知らないことありためになります。「正の転移」「機能的固着」は、なるほどと感心してしまいました。

読み終わった後に何度も読み返しました。自分でもそんなに気に入っていたのかと、少々驚いたくらいです。マンガボックスの連載を読んでいるので、内容を知ってはいるのですが早く2巻を出してほしいですね。



[ 2014/09/22 21:34 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年09月18日(木)

夫婦格差社会 - 二極化する結婚のかたち 

夫婦格差社会 - 二極化する結婚のかたち (中公新書)夫婦格差社会 - 二極化する結婚のかたち (中公新書)
著者:橘木 俊詔
出版社:中央公論新社
出版日:2013/01/24

評価〔B+〕 格差を個人ではなく家族として考えます
キーワード:夫婦、結婚、格差社会、未婚、離婚、世帯

先回りして言うならば、日本社会の格差や貧困の問題において、妻が働くかどうかが大きな影響力を及ぼしつつあるからなのだ。(本文より抜粋)


近年、徐々に深刻になってきた経済的格差の問題を、夫婦を軸にして論じています。一人ひとりの収入も重要ではありますが、人は家族で暮らすことが多いので、その家族の核となる夫婦について詳しく調べてみようということです。夫婦と所得の関連性や、二人の職業や学歴などを考察しています。

どのデータを見ても、現実しかないと言った感じです。同程度の収入の人と結婚することが多い、収入の低い男性の結婚率は低い、などが豊富なデータによって、日本の結婚の傾向や格差が明確になっています。出身大学名にこだわる、高学歴でも専業主婦になる、などの特徴も興味深いですね。見合い結婚から恋愛結婚の世になったと言われていますが、経済力が未だ大きな影響力を持っているのは間違いないようです。読んでいくうちに、イメージしていた格差が実態と概ね合っていたと分かりました。

また、後半は未婚や離婚、都会と田舎の地域差ついて語っていて、前半をうまく補っています。現在、夫婦でない方にも役に立つのではないでしょうか。離婚によって貧困に陥る人も珍しくないようなので、今、離婚を考えている方にとっては現実を知る意味で読んでもらいたいですね。母子家庭の貧困率は父子家庭のそれより格段に高いので。

分析は優れているのですが、解決案は聞いたことのあるものが多く、目新しさはありませんでした。少々残念。なんらかの具体的な打開策が欲しかったです。とはいえ、現状の確認には良い一冊とでした。格差是正・少子化対策に携わる人々には、なにが問題なのかを知るために一読していただきたいですね。




[ 2014/09/18 22:18 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2014年09月13日(土)

フルーツひとつばなし おいしい果実たちの「秘密」 

フルーツひとつばなし おいしい果実たちの「秘密」 (講談社現代新書)フルーツひとつばなし おいしい果実たちの「秘密」 (講談社現代新書)
著者:田中 修
出版社:講談社
出版日:2013/08/13

評価〔B-〕 カラー写真があり分かりやすいです。
キーワード:フルーツ、果物、品種、植物

新たな魅力の発見をきっかけに、より多くの果物がこれまで以上においしく食べられ、果物たちの生き方に興味を持っていただけたら幸いです。(はじめにより抜粋)


外国のスーパーマーケットに行ったとき、日本に比べて果物が安かったのを覚えています。日本のもののように甘くはないのですが、安かったので一時期バクバク食べていました。普段から何気なく食べている果物ですが、知っていることは案外少ないです。本書はそんな果物にスポットを当て、カラー写真とともに紹介しています。

登場するほとんどの果物で、カラー写真が使われていて一目瞭然です。新書でこれだけカラー写真を使われているものはそうはないでしょう。名前を聞いて絵が思い浮かばないときは助かります。説明は、はじめに品種と原産地、そのあとにちょっとした逸話となっていて、どこか図鑑に近い感じです。今までオレンジとダイダイは同じものだと思っていました。違うんですね。また、イヨカンやハッサクなどの柑橘類の区別が違いがよく分からなかったので、それも知ることができて良かったです。世界三大美果なる言葉もはじめて知りました。

しかし、文章はどこか平坦で硬く、教科書のようです。それほど娯楽性はなく、読んでいて物足りないと感じることもありました。また、“フルーツのはなし”という果物全般に関する記述があるのですが、後半になるほど頻度が多くなって、項目の果物の説明が少ないのも気になりました。日本ではあまり馴染みのない果物は、書くことがあまりないのでしょうか……。後半は少し数を減らして、前半と同じくらいの内容の濃いものにして欲しかったです。

視覚的に分かりやすく、各項目も長くはないので読みやすかったです。やや値段が高いのが惜しいなあ。



[ 2014/09/13 22:05 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)

2014年09月06日(土)

極黒のブリュンヒルデ 9 

極黒のブリュンヒルデ 9 (ヤングジャンプコミックス)極黒のブリュンヒルデ 9 (ヤングジャンプコミックス)
著者:岡本 倫
出版社:集英社
出版日:2014/04/18

評価〔A-〕 大事件連発です。
キーワード:SF、現代、魔法、宇宙人

「必ず小鳥ちゃんを連れ帰って、このドーナッツを食べてもらう」(本文より抜粋)


AAAのフレイヤにどう立ち向かうのか。そして、小鳥を取り戻すことができるのか。

今までは1冊につき1回くらいしか起きなかった大事件が次々と発生します。ヴァルキュリアが登場しても急激に話が進むことがなかったように思えたので、もう少しこの話を引き延ばすのかなと思っていたのですが違いました。間もなく終了してしまうのか?と心配しましたが、九の発言からまだ続きそうなことが分かったので一安心。

それにしても、かなり重いシーンでも笑いを入れてくるので、とても複雑な心境になります。特に、佳奈の肩こりの件。邑貴の大人の事情は、まあ、その……失礼ながら笑ってしまいました。(笑) いつでも笑わせようとする姿勢は凄いと思います。アニメとどう展開が異なるのか興味があったのですが、アニメオリジナルかと思っていたシーンが見開きであって驚きました。あれ原作に準拠していたんですね。

もうこれ以上事件は起きないと思うのですが、今後どうなるのか楽しみです。読者の予想を超えてくれることを期待しています。



[ 2014/09/06 21:38 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年09月06日(土)

O/A 7 

O/A (7) (カドカワコミックス・エース)O/A (7) (カドカワコミックス・エース)
著者:渡会 けいじ
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
出版日:2012/11/01

評価〔B〕 ラジオ番組もある結末へ。
キーワード:アイドル、ラジオ、仕事

「オペレーション・オーロラはもう…、終わりを迎える時期なのかもしれないわね」(本文より抜粋)


アイドルのためのイベント「NI−1」終了後、変化していく2人。その変化はラジオ番組にも影響が。本作品の最終巻です。

ゆたかの成長物語として見た場合、最後まできっちり描いていると思います。6巻の最後も本書の中盤のライブも、彼女のアイドルとしての魅力を存分に出ています。ああいうシーンの演出はうまいよね。また、彼女にとってラジオ番組が重要であると意識させる事件が起きるのですが、解決のしかたを含めてこの漫画らしくて良かったです。ただ、予想よりラジオ番組の話が少なくて残念でした。題名なのですから、もっとこう何かあっても良かったと思うのですが。

また、はるみの物語として読んだ場合は、どうしても物足りなさを感じてしまいます。本音を言い合える仲としての彼女だけでなく、一から努力する彼女の姿も描いて欲しかったです。

シリーズ全体の評価はB-~Bくらいでしょうか。本書はやや駆け足ぎみでしたが、決めるべきところはきちんと決めて終わります。1巻から最終巻まで質も落ちず安定感があり、安心して気軽に楽しめました。



[ 2014/09/06 21:11 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年09月03日(水)

O/A 6 

O/A (6) (カドカワコミックス・エース)O/A (6) (カドカワコミックス・エース)
著者:渡会 けいじ
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
出版日:2012/06/01

評価〔B〕 ゆたか復活なるか。
キーワード:アイドル、ラジオ、仕事

「デビューして3年以内のアイドルのトップを決めるミュージックフェス…その第一回が年末に開催される」(本文より抜粋)


トップアイドルへ復活するため突き進むゆたかと、彼女を見守るはるみ。そんな中、若手アイドルのためのイベント「NI−1」の開催を知ります。

前半はコミカルで後半はシリアスです。ゆたかがトップアイドルを決める大会で多くのアイドルと会い、アイドルとは何か改めて考えてしまうシーンが良かったのですが、それ以上に最後のステージが印象的でした。ずっと見てきたあの人物の評価が説得力があります。

ゆたかのアイドル人生について多くのページを割いていますが、もう一人の主人公であるはるみは目立った場面はありませんでした。偏っているのがやや残念。次で最終巻となるので、彼女の成長もしっかり描いて欲しいと願っています。




[ 2014/09/03 21:28 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年09月03日(水)

2014年8月の読書メモ 

月見月理解の探偵殺人 3  (シリウスコミックス)〔B+〕
O/A 3〔B〕
O/A 4〔B〕
極黒のブリュンヒルデ 8〔B+〕
スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの〔A-〕

蔵書の苦しみ〔B-〕
くまみこ 1〔B+〕
O/A 5〔B+〕
アラクニド 11〔A〕
東京喰種トーキョーグール 3〔C+〕


以上、10冊でした。7月に引き続き漫画ばかりとなってしまいました。小説と新書がかろうじて1冊ずつ。漫画が悪いわけではないのですが、バランス良く読みたいものです。と、言いつつ現在借りているブリーチ(漫画)を次から次へと読んでいます。借り物なのでここには感想は書きませんが、いかにも週刊少年ジャンプらしい漫画です。

スワロウテイルとアラクニドの評価A、東京喰種の評価Cは、質よりも好みによるところが大きいです。人によっては前者がCで後者がAということもあると思います。そのあたりはご理解ください。

最近、あまり活字の本を読んでいないような……。なにか読みます。



[ 2014/09/03 21:05 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)