2014年03月29日(土)

アラクニド 8 

アラクニド(8) (ガンガンコミックスJOKER)アラクニド(8) (ガンガンコミックスJOKER)
著者:村田 真哉、いふじ シンセン 他
出版社:スクウェア・エニックス
出版日:2013/03/22

評価〔A-〕 予想以上の暴れぶりです。
キーワード:殺し屋、アクション、虫、現代

こ、この戦い方…威圧感、「針蟻」そっくり…。(本文より抜粋)


セーラー服の少女「巨針蟻」が戦いの場へ登場します。軍隊蟻すら狼狽えさせる彼女の能力と目的が明らかになります。

強い。圧倒的強さです。中盤から終盤にかけてのあの人との戦闘が盛り上がりました。やったと思ったらやってない、やられたと思ったらまだ終わっていない、まさにバトル漫画といった感じで面白かったです。でも、殺し屋としては非常に使いづらそう。味方としてもどうなのか。軍隊蟻が頭を悩ませるのも分かります。「巨針蟻」の強さの秘密がまだ分かりませんが、あの強さに納得いくような説明がつくのでしょうか。ま、アラクニドは盛り上がれば理屈は二の次でもいいかなーとも思います。

回想シーンでのみご登場の「蜘蛛」がいつものことながら格好いい。出てくると笑ってしまう「竈午」とはえらい違いだ。(笑)

何しに来たか分からなかった「螽斯」の意図が、ようやく本人の口から話されます。意外な終わり方の可能性が出てきた蜘蛛狩り。はたしてどのような結末になるのか楽しみです。




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[ 2014/03/29 21:34 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年03月29日(土)

Another 4 

Another (4) (角川コミックス・エース 170-8)Another (4) (角川コミックス・エース 170-8)
著者:清原 紘
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
出版日:2011/12/28

評価〔B+〕 災厄は止められるのか。
キーワード:ホラー、学園、現代

これはおれの罪の告白…そして未来の後輩であるきみたちへのアドバイスだ。(本文より抜粋)


残されてあったカセットテープは、災厄をとめる鍵となるのか。学園サスペンスホラーの最終巻です。

災厄と<死者>の関係、鳴の口から語られるミサキ、結末へと繋がる<人形の目>の秘密と、重要なことが次々に明らかになり一気に終わりへと収束していきます。綺麗な絵と黒を基調とした演出が、これまで以上に雰囲気を作って、話を盛り上げていました。合宿はアニメほど波乱と混乱に満ちてはいませんが、赤沢や恒一の感情の揺れをうまく描写していて良かったと思います。

あとがきによると、当初の予定よりも長くなったようですが、変に短くまとめるよりも良かったのではないでしょうか。本シリーズには声や音楽があるアニメとはまた違ったよさがあって、こうした漫画化ならば歓迎です。




[ 2014/03/29 21:31 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年03月25日(火)

今昔物語集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) 

今昔物語集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)今昔物語集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
著者:角川書店
出版社:角川書店
出版日:2002/03

評価〔B〕 本当に幅広い説話集です。
キーワード:説話集、古文、

さて、帰宅してこの一件を妻に語ると、「あなたっていう人は、盗人以上にしたたかでいらっしゃる」と言って、妻は吹き出した。(P178より抜粋)


十二世紀初めに成立した話数一千数十という巨大な説話集「今昔物語集」の紹介本です。他のビギナーズ・クラシックスと同じように、訳文・原文・解説の順で読みやすく分かりやすい構成になっています。

部台は日本だけかと思っていたら、天竺(インド)部や震旦(中国)部もあって、当時のありとあらゆる物語を集めたかのようで驚きました。シャカや帝から地方役人や盗賊にいたるまで、本当に様々な人物が登場します。しかし、有名人よりは一般人の話のほうが面白いです。変装した妻を口説く夫など、なんか現代でも存在しそうな人物ばかりで。また、芥川龍之介の小説の元となった作品もいくつかあって、どこか違うか見比べてみるのも面白いと思います。

千を超える説話集を二百数十ページにまとめたので分量は多くありませんが、もう少し見てみたい気もします。古典を読むと、昔も今も人は変わらないな~と思わずにはいられません。



[ 2014/03/25 21:14 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2014年03月25日(火)

欲ばり過ぎるニッポンの教育 

欲ばり過ぎるニッポンの教育 (講談社現代新書)欲ばり過ぎるニッポンの教育 (講談社現代新書)
著者:苅谷 剛彦、増田 ユリヤ 他
出版社:講談社
出版日:2006/11/17

評価〔B+〕 よかれと思ってやっても、ダメなときも。
キーワード:教育、日本、社会、

ポジティブリストがすでに長くなっている中にさらに英語を入れたら、必ずはみ出すものがあるのに、はみ出すものを何にするかという議論をしないまま、英語を入れたほうがいいという、そういう議論に仕方に、反対しているんです。(第二章より抜粋)


すこし前から小学校でダンスが必修になったようですが、その話を聞いた時、教える側は大変だなあと思いました。教育の多くの部分は、学校に押し付けてられているような気がしてなりません。勉強に限らず、健康、安全、礼儀などなど。本書では教育が専門の学者と記者が、日本の教育の問題点について意見を交わします。

新しいものを導入する時の時間・経費・質の問題や、代わりに失うものの重要さについて説かれていて興味深いです。例として総合学習の実情が書かれています。「言うは易し、行うは難し」です。親の計算通りの教育についても触れられていて、良いことが書いてあると思います。

近年、学習到達度調査で上位のフィンランドの教育も取り上げて、日本と何が同じで何が違うのかを議論しています。学校の教え方がどうこうというよりは、社会の価値観によって学校の領分が決まっているようで面白いです。社会の要望と言ってもいいかな。フィンランドの教育の厳しさと、日本の相対評価の良さも知ることができて良かったです。

題名が納得いく内容でした。個人も行政機関もこうした社会や現場の教師の実情も踏まえた上で、教育を考える必要があると感じました。




[ 2014/03/25 20:49 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2014年03月19日(水)

ひぐらしのなく頃に 解 第一話 目明し編 下 (講談社BOX) 

ひぐらしのなく頃に 解 第一話~目明し編~(下) (講談社BOX)ひぐらしのなく頃に 解 第一話~目明し編~(下) (講談社BOX)
著者:竜騎士07
出版社:講談社
出版日:2008/06/03

評価〔B+〕 圭一の知らない真相です。
キーワード:サスペンス、田舎、昭和、

捜せども捜せども見つからず、……忘れかけてさえいた、仇の存在。それが、幸か不幸か、私の前に再び現れようとしている。(本文より抜粋)


上巻から一年後、詩音が圭一と出会う場面から始まります。細かい人物紹介や人間関係をとばして、ひたすら詩音の行動と心境を描写しています。

綿流し編の圭一から見て、理解しがたかった魅音や詩音の言動の真意がここで明らかになります。まさに解答編といったところです。ひぐらしの中ではこの目明し編が一番推理要素が強くて好みです。アニメで見た時は、次々に暴露される事実が面白かったですね。印象に残るお話でした。

上巻のケジメの場面もそうですが、本書でも残酷な描写があります。でも、そういうシーンがあるからこそ、あの「鬼」という言葉に迫力がでてくるのだと思います。

アニメでは触れなかった園崎姉妹のさらなる秘密も描かれています。鯛の刺身の話。僕のようにゲームをプレイしてなくアニメだけ見た方にはまだ秘密があったのかと驚くと思うので、本書を読んでみてください。

今回、綿流し編を読んでからだいぶ時間が空いたので、もう一度読まなければ理解できないかな~と思っていたのですが、きちんと要所を押さえて書かれていて分かりやすかったです。思い出しやすいように書かれているのでしょうか。すんなり読むことができました。


ネタばれ話を少々↓
[ 2014/03/19 20:21 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2014年03月19日(水)

ひぐらしのなく頃に解 第一話 目明し編 上 (講談社BOX) 

ひぐらしのなく頃に解 第一話~目明し編~(上) (講談社BOX)ひぐらしのなく頃に解 第一話~目明し編~(上) (講談社BOX)
著者:竜騎士07
出版社:講談社
出版日:2008/05/08

評価〔B-〕 種明かしが始まるよ。
キーワード:サスペンス、田舎、昭和、

「そりゃー悟志だよ、悟志。その特徴的な雰囲気と、気安く頭を撫でるクセは間違いないね。」(本文より抜粋)


ひぐらしのなく頃にもついに解へ入りました。鬼隠し編の感想でも書きましたが、題名に「解」がつく作品は解答編となっています。一冊目は目明し編です。

目明し編は綿流し編と対になっている物語です。本書の主役は園崎詩音で、前原圭一が雛見沢村に転入してくる一年前、昭和五十七年の出来事を彼女の目をとおして語られます。綿流し編では名前しか出てこなかった沙都子の兄・悟志が登場し、彼がどのような人物でどのような状況であったかが明かされます。

詩音の生来の気質なのか、恋愛感情がそうさせたのかは分かりませんが、心理描写が強烈です。この上巻を読むと、魅音との差が際立ってきます。村と少し距離を置いていた環境も影響していそうです。

しかし、綿流し編の謎が解明されず、一冊丸々使って下巻への助走だったのがやや不満です。せっかく解答編に入ったのですから、もう少しテンポよく進んでも良いように感じました。




[ 2014/03/19 20:17 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2014年03月13日(木)

ヘレンesp 1 

ヘレンesp 1 (少年チャンピオン・コミックス)ヘレンesp 1 (少年チャンピオン・コミックス)
著者:木々津 克久
出版社:秋田書店
出版日:2009/01/08

評価〔B〕 しんみりやさしい物語です。
キーワード:超能力、身体障碍者、現代

あの時――私は目と耳と言葉を失ったのだ(本文より抜粋)


事故によって目が見えず耳が聞こえず、話すこともできなくなった少女・ヘレンの日常を描いた物語です。彼女は感覚を失ってしまいましたが、人とは違った不思議な力を持っています。見えないものが見えたり、聞くことができないはずの声が聞こえたり……。超能力ではありますが、世界が変わったり何かが起きることなく淡々と彼女の生活を追っています。ちなみに、espとは普通では知覚できないものを知覚する能力のことです。

著者は他の漫画で色々と変わった嗜好や性格の人の人生を描いていますが、本書でもそれは変わりません。でも、優しいしんみりした話が多いのが特徴的です。綺麗な感じ。人によっては重みがない、もしくはあっさりしていると感じるかもしれません。

『フランケン・ふらん』を読んでから本書を読んだので、その作風の差にだいぶ驚きました。でもこの順番で良かったかも。ヘレンを先に読んでふらんを後に読んだら、衝撃的過ぎる。(笑)

おまけ漫画で、某がヘレンについて不幸ではないと述べていたのが印象的でした。



[ 2014/03/13 21:12 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年03月13日(木)

羽月莉音の帝国 8 

羽月莉音の帝国 8 (ガガガ文庫)羽月莉音の帝国 8 (ガガガ文庫)
著者:至道 流星
出版社:小学館
出版日:2011/08/18

評価〔A-〕 ラノベなのに社会勉強している感じ。
キーワード:国家、ビジネス、経済、起業、現代

「……天才……。捲土重来の一撃になるかもしれない……」(本文より抜粋)


経済戦争が終わり、ミサイルを取り戻すために莉音たちは交渉に臨みます。

革命部グループはまたも莫大な資金を集めなくてはならなくなるのですが、ここまでくると毎度のことなのであまり驚きません。しかし、難局を乗り切る手法が違うので、読んでいて飽きてくることはないと思います。いつもながら著者の経済知識には感心し、アイディアには楽しんでいます。いや~面白いです。

今回は株式市場とマスコミ対策について詳しく書かれていて、ライトノベルなのにといって失礼ですが、社会勉強させてもらっている感じで面白いです。序盤はライトノベルらしかったのですが、日本を飛び出したあたりからは小学生にはきついと思います。高校生くらいの時に読んだら、また感想が違っていたのかもしれませんね。

終盤、ある人物が莉音たちにある重要な決断をせまります。答えは考えるまでもないのですが、やはり盛り上がります。9巻はその回答から始まると思いますが、どのように展開していくか楽しみです。



[ 2014/03/13 20:43 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2014年03月08日(土)

パラドクス・ブルー 5 

パラドクス・ブルー(5) (ブレイドコミックス)パラドクス・ブルー(5) (ブレイドコミックス)
著者:nini、中西達郎 他
出版社:マッグガーデン
出版日:2011/02/10

評価〔B〕 終わるには終わりましたが。
キーワード:謎解き、現代、推理、クイズ・パズル

「犯人の正体は不明…。といっても賢い君達のことだ。そろそろ絞りこめてきた頃だろう?」(本文より抜粋)


逆襲編へ突入し、再び天使の試練に立ち向かうこととなったA校生徒会の5人。記憶喪失の彼女も加わり、一連の事件を解決へと導くことができるかどうか。

結論から申しますと、一応完結します。ですが、まだまだ説明されていない謎が多く、著者が表紙カバー裏に書いているように疑問はほとんど解消したとは思いません。劇中のノリと言い、見え隠れする設定と言い、どうも著者の既知の部分と読者に開示されてた部分に差があるような気がしてなりません。

試練を攻略したクリスティアと記憶喪失の彼女がだいぶ面白くしてくれました。後者はあの性格が地なのだろうか……。解答編であるにも関わらずきちんと天使の試練あったのが良かったですね。

最大の謎が解明しどうにかこうにか形になって、かなりホッとしました。できればあと1冊くらい使って、最後までじっくりと説明して欲しかったです。ちなみに、本作に続く小説がWEBで公開されているようなので、気になる方はそちらもチェックしましょう。



ネタばれは続きにて↓
[ 2014/03/08 23:13 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年03月08日(土)

熱帯夜(角川ホラー文庫) 

熱帯夜 (角川ホラー文庫)熱帯夜 (角川ホラー文庫)
著者:曽根 圭介
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
出版日:2010/10/23

評価〔B+〕 SFのようなホラーのような。
キーワード:ホラー、現代、SF、

『(本文より抜粋)


表題作を含め短編・中編を3つ収録しています。日本推理作家協会賞短編部門を受賞した本です。

何の予備知識もないまま手に取ってみたのですが、予想していたホラーとは違って結構楽しめました。サスペンスのような展開の「熱帯夜」は、他の人の書評を見ている限りではあまり評判が良くありませんが、サスペンスのような推理もののような雰囲気は結構好きです。ある社会問題を描いた近未来もの「あげくの果て」は、ホラーよりはSFのような感じです。将来こうなる可能性もあるよという風刺っぽい話です。

印象に残ったのは3つ目の「最後の言い訳」です。死者が再び活動する蘇生者がいる世界を描いたもので、市役所に勤める主人公の回想を織り交ぜて展開していきます。題名どおり、彼の言い訳、結末に驚きました。

異なる怖さを持つ物語が楽しめます。しかし、幽霊や呪いの怖さや読後感が良いものを求めている方にはおすすめできません。ご注意を。



[ 2014/03/08 23:03 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2014年03月03日(月)

戦闘破壊学園ダンゲロス 1 

戦闘破壊学園ダンゲロス(1) (ヤングマガジンコミックス)戦闘破壊学園ダンゲロス(1) (ヤングマガジンコミックス)
著者:横田 卓馬
出版社:講談社
出版日:2012/06/06

評価〔B+〕 ジャスティス学園を思い出します。
キーワード:学園、アクション、能力バトル

「ハルマゲドンが始まった以上…」「『生徒会』と『番長グループ』は死に絶えるまで殺しあうのみ…!!」(本文より抜粋)


私立希望崎学園の魔人と称される超能力・異能力者たちが、「生徒会」「番長グループ」の二派に分かれて戦う超能力バトルアクションです。同名小説を漫画化したものです。厳密に言いますと、この原作小説にも元となったゲームがあります。著者が考案したテーブルトークRPGが最初にあり、その後自ら小説化し、さらにそれを漫画化しています。

著者の執筆本から予想できていましたが、人物名も能力名もところどころ真面目にふざけているのが特徴です。能力名がなぜそうつけられているか分かると、さらに面白いと思います。絵はギャグのものではなく、ババーン!って擬音が似合いそうなくらい迫力あり格好良く書かれています。内容が酷くてもナレーションがなんか格好良いので騙されてしまいそうです。

能力を使うといっても今のところは頭脳戦はないので、深く考えずに楽しめます。漫画の雰囲気もそんな感じです。

話の展開自体はもちろんふざけてはなく、前半は登場人物紹介なのでややゆっくりした展開ですが、全面戦争に突入してからは緊迫したアクションの連続で面白いです。とはいえ、まだまだ始まったばかりなので断言はできませんが、きっと予想を裏切る方向にどんどん進んでくれそうで楽しみです。





[ 2014/03/03 19:22 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年03月03日(月)

2014年2月の読書メモ 

“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕〔A-〕
紅殻のパンドラ 1〔B〕
Another 3〔B-〕
すベてがFになる (講談社文庫)〔C+〕
納得しないと動かない症候群〔D+〕

O/A 2〔B+〕
黄昏乙女×アムネジア 6〔B〕
黄昏乙女×アムネジア 7〔C〕
空腹力〔B+〕
回避性愛着障害 絆が稀薄な人たち〔A-〕


以上、10冊でした。予想通り漫画が多めでした。ライトノベルも小説も新書も読んでいるので、まあある程度バランスは保てたかと思います。

A-からD+まで幅広い評価となりました。残念ながら久しぶりにDをつけてしまった『納得しないと――』ですが、過去のDに比べるとやや良いです。D++もしくはC--くらいです。こういう評価をつくっても良いのですが、分類にキリがなくなりそうなので今のところは+-は一段階のみにしておきます。



[ 2014/03/03 19:15 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)