2014年02月28日(金)

回避性愛着障害 絆が稀薄な人たち 

回避性愛着障害 絆が稀薄な人たち (光文社新書)回避性愛着障害 絆が稀薄な人たち (光文社新書)
著者:岡田 尊司
出版社:光文社
出版日:2013/12/13

評価〔A-〕 自覚があるので気をつけないと。
キーワード:心理学、回避性、愛着障害、人生観、社会問題、

回避型愛着スタイルの最大の特徴は、他人との間に親密な関係を求めようとしないという点にある。(本文より抜粋)


性格分析の本が好きで結構読んでいるのですが、回避性と呼ばれるタイプがあります。消極的、失敗を恐れるなどの特徴があるそうで、自分はこれに近いかなと思っています。本書にも題名の中に回避性とあったので、すぐピンときて手に取りました。

回避性愛着障害とは親密な関係を避けるタイプで、僕の知っていた回避性の性格を含むもっと大きな枠での分類です。どのような性格であるのか、どうしてそのような性格になったのか、利点と欠点は何かを、具体例を挙げて説明しています。淡々とした解説なので面白みに欠けるのが難点でしょうか。このタイプの人々の一面をより深く考察した4章の愛情・性生活や、5章の職業生活は興味深かったです。

また、こうした人を個人の問題で終わらせないで、少子化・晩婚化社会の原因かと危惧しています。なるほどと思いましたが、全て幼児期の育てられ方で説明がつくとも思いませんでした。経済的事情などもありますしね。

いろいろと当てはまっていることが多く、正直耳が痛いです。でも、こうした事実に目をそむけず、本書に書かれている克服法を参考にし、自分の人生の改善に役立てようと思います。




ちなみに巻末のテストの結果は、A安定が4、B不安が10、C回避が6、D未解決が0でした。分類上は不安型になるのでしょうか。参考にします。


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[ 2014/02/28 21:18 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

2014年02月28日(金)

空腹力 

空腹力 (PHP新書)空腹力 (PHP新書)
著者:石原 結實
出版社:PHP研究所
出版日:2007/12/14

評価〔B+〕 飽食の時代をどう生きるか。
キーワード:健康、医学、空腹、血液、東洋医学、

現代人の病気の原因の多くは、食べ過ぎによるものです。ですから、私たちが病気にならずに健康に生活を送るには、食べ過ぎを防ぐことが、もっとも簡単で効果的な方法なのです。(本文より抜粋)


腹八分目に医者いらずと言います。僕は便秘ぎみなのですが、お腹いっぱい食べた時よりも少なめに食べた時のほうが、腸の調子が良いことが多いです。満腹や空腹は健康にどう影響するのか。独自の食事療法を保養所で実践している著者が、従来とは違う健康法を伝授します。

まず、食べ過ぎ、特に動物性タンパク質の取り過ぎの弊害と、空腹状態の効果・利点を述べています。それと、体温をあげることによって免疫力がよく働くとも主張しています。西洋医学に加えて、個々の臓器でなく全体を診る東洋医学を取り入れている点が特徴的です。体温を調節するため陽性・陰性で食べ物を判断するのは面白いですね。なんか説得力があります。

断食療法の力を示すためいくつか実例を挙げています。保養所は成功を収めているようですが、絶賛の体験談ばかりですと、事実だとしてもなんだか疑ってしまいます。断食に向いていない症状もあるので注意が必要です。

具体的に何をどうすればいいのかも書かれているので、1週間ほど試してみると自分に合うかどうか分かるのではないでしょうか。毎朝ニンジン・リンゴ・ジュースを作るのは手間ですが、体を温めるために生姜紅茶を飲むのは良さそうです。




[ 2014/02/28 20:52 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)

2014年02月15日(土)

黄昏乙女×アムネジア 7 

黄昏乙女×アムネジア(7) (ガンガンコミックスJOKER)黄昏乙女×アムネジア(7) (ガンガンコミックスJOKER)
著者:めいびい
出版社:スクウェア・エニックス
出版日:2012/04/21

評価〔C〕 夕子の心の整理。
キーワード:オカルト、幽霊、ホラー、コミカル、学園

「なんで逃げるんですか!?夕子さん――っ!!」(本文より抜粋)


続けて7巻です。

この巻の夕子の葛藤や貞一の思いは、2人の気持ちを描く上で必要だとはいえ、話がほとんど進まなかったのは不満でした。なんかこう一気に解明されていくのかと期待していただけに。ホラーよりもラブコメよりの視点の方には満足していただけるかと存じます。巻末のおまけ漫画「鮮血のシャワー室」とともにね。

最後の霧絵の台詞に驚かされました。彼女はあの人に何を知らされたのか……完結まであと3冊。



[ 2014/02/15 22:01 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年02月15日(土)

黄昏乙女×アムネジア 6 

黄昏乙女×アムネジア(6) (ガンガンコミックスJOKER)黄昏乙女×アムネジア(6) (ガンガンコミックスJOKER)
著者:めいびい
出版社:スクウェア・エニックス
出版日:2012/03/22

評価〔B〕 七不思議ももう6つ目です。
キーワード:オカルト、幽霊、ホラー、コミカル、学園

「七不思議……全部そろえると、いったい何があるんだろうな……?」(本文より抜粋)


萌え幽霊の学園ホラーも折り返しの6冊目。夕子とともに物語の軸となっていた七不思議の6つ目、異次元十三階段の謎に迫ります。

学園祭も終え、怪異調査部らしい活動が見られて良かったです。この巻の怪談はありそうで結構好みです。萌えばかりになってホラーの部分がないとつまらないですし。

意外な人物の登場により、夕子の過去が明らかになるかもしれません。終盤の夕子の行動と合わせてどのように進展していくのか……ようやく終わりへと動き始めました。

巻末にあるおまけ漫画「庚霧江の鬱屈」が良かったです。番外編なのでギャグですが、あのくらいの勢いが読んでいて楽しいですね。霧江がだんだんとももえに近づいているような……立ち位置が。がんばれ。




[ 2014/02/15 21:58 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年02月15日(土)

O/A 2 

O/A (2) (角川コミックス・エース 216-5)O/A (2) (角川コミックス・エース 216-5)
著者:渡会 けいじ
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
出版日:2010/09/04

評価〔B+〕 うまくいったりいかなかったり。
キーワード:アイドル、ラジオ、仕事

「………そう、そう思ってたのね…」(本文より抜粋)


偶然生まれたラジオ番組の新しい形、オペレーション・オーロラが本格的に動き出します。

ゆたかとはるみは行き当たりばったりでラジオ番組を形にしようとしますが、地位や性格の違いが大きく面白くなることもあれば上手くいかないこともあります。そのあたり見どころなので、多少こうなるんだろうな~と予測がつくのですがそれでも面白いと思います。ライバルのアイドル・海江田ミホも出番が増え、存在感が増してきました。

相変わらず読みやすいですし、見せ方も自然なので安心して見れます。でも、はるみのギャグに変化がないのがちょっと残念。本書を読んでいるとそれが彼女なのかもと思いますが、読者としては今後何回も続けれると飽きてきそうで心配です。

全体的に1巻同様、ややインパクトに欠けますが良かったです。


[ 2014/02/15 21:55 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年02月12日(水)

納得しないと動かない症候群 

納得しないと動かない症候群 (Forest2545Shinsyo 76)納得しないと動かない症候群 (Forest2545Shinsyo 76)
著者:松本幸夫
出版社:フォレスト出版
出版日:2012/12/30

評価〔D+〕 年配者からみた若者論。
キーワード:仕事、若者、世代論、

「納得しないと動かない症候群」というフィルターを通して「若者」を眺めることで、これまで無意識レベルでしか認知できなかった問題がはじめて顕在化し、対処できるようになるのも確かなことです。(はじめにより抜粋)


企業向けの研修で不可解な言動をとる若者が増えてきていることを危惧し、どうしたら若者たちを理解しうまく対応することができるのかを説いたビジネス書です。若い部下をもつ社会人向けを対象にしています。

若者を理解する本だと思っていたのですが、価値観の違いまでしか語られてなく、深い考察はほとんどありませんでした。用件のみの会話は言語道断と怒り、スポーツカーを買いたがらないのに驚き、異性・お金・出世に意欲がないと嘆くのですが、根本的な理由を考えないので理解できない、嘆かわしいと感想を述べただけで終わってしまうことが多かったです。物事の優先順位や求めるものの違いでしかないのに、著者の考えのほうが当然のことのような書き方は残念でした。人材育成コンサルタントとして同世代よりもはるかに多く若者たちと接してきた人でも、この程度しか理解していないのかと、正直落胆しました。後半の対処法は分析よりは良かったですが、応急処置的なものが多かったと感じました。もっと相互理解に努め、根本的な解決があっても良かったのでは、と思ってしまいました。

悪い点ばかりあげてしまいましたが、著者は本当に社会を憂えているからこそ本書を執筆した訳で、その熱意は立派だと思います。本書で述べているように、行動力のない若者にはない素晴らしさです。また、人気講師として活躍しているだけあって、説得力のある教訓もありました。

本来は上司世代が若者を知るための本なのですが、逆に若者が上の世代の考え方を知るために読むのも良いと思います。どちらの世代が読んでも世代間の差を感じることでしょう。

言葉は悪いのですが、著者がはじめにで記述しているように、『飲み屋のオヤジがワーワー騒いでいる』ような本でした。僕は30代で本書の対象者でしたが「納得しないと動かない症候群」よりの価値観なので、著者の意見に賛同できるところが少なかったのが残念でした。著者と同じ50代半ばくらいの方々には、かなり共感を得られそうですね。




[ 2014/02/12 22:05 ] 実用 | TB(0) | CM(0)

2014年02月12日(水)

すベてがFになる (講談社文庫) 

すベてがFになる (講談社文庫)すベてがFになる (講談社文庫)
著者:森 博嗣
出版社:講談社
出版日:1998/12/11

評価〔C+〕 理系ミステリーのシリーズ1冊目
キーワード:理系、研究所、情報科学、推理、コンピュータ、SF、

「すべてがFになる?」犀川が口にしたので、山根が画面を覗き込んできた。(本文より抜粋)


理系ミステリーといえばこれ!のような記述をどこかで読んだのを思い出し、読んでみました。第1回メフィスト賞受賞作。

孤島で密室殺人が起き、理系の助教授・犀川創平と工学部の学生・西之園萌絵が事件に巻き込まれる推理小説です。研究者たちの浮世離れに近い生活や、刊行当時ではまだまだ目新しかったコンピュータやネットを描いていて、理系ミステリーと呼ばれるのも分かる気がします。事件の真相解明において科学的であることを重視している点が特徴的です。

Fが何を意味するか?は当たりませんでしたし、トリックは予想外で良かったと思います。しかし、解明にいたるまでが冗長だと思います。最初の事件が起きるまでそうとうかかりますし、起きてからもミスリードのためか展開は遅いです。テンポの悪さはかなりの欠点だと感じました。また、心理描写が少ないので共感・感情移入しづらいです。物語に没頭するには淡々としすぎているのかもしれません。

うりである先進的な研究施設の描写も発刊した1998年の時点では珍しかったとは思いますが、2014年現在を基準として見るとそれほど驚きません。この点では、もっともっと早めに読むべきでした。残念。

動機や葛藤よりもトリックのみ重視して読まれる方にはおすすめかもしれませんが、登場人物の個性や世界観などを含めると面白かったとは言えませんでした。




[ 2014/02/12 21:09 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2014年02月08日(土)

Another 3 

Another (3) (角川コミックス・エース 170-7)Another (3) (角川コミックス・エース 170-7)
著者:清原 紘
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
出版日:2011/09/02

評価〔B-〕 解決への糸口と合宿。
キーワード:ホラー、学園、現代

「ある新情報が、最近になって飛び込んできたのさ」(本文より抜粋)


恒一と見崎の二人は災厄対策のため特別な役割を果たすこととなったのですが、呪いの全貌が明かされた訳ではありません。引き続き三年三組の呪いと対峙します。

誰が犠牲者になるか分からない、止めることができるかどうか分からない恐怖が、かなり強烈に描写されています。災厄が起きてしまった時の登場人物たちの心が見えるかのようです。赤沢さんが目立っていて目をひきました。今回の悲劇は今までのよりも刺激が強かったからなおさらかな。

また、災厄を止める可能性があれば何でも試してみようとする恒一たちの焦燥感もいいですね。疑心暗鬼とストレスで押しつぶされそうになる心理が分かります。アニメで見たよりもシリアスで不気味な感じが前面に押し出されていると思います。

アニメで見て知っていたせいか、個人的にはそれほど緊迫感はありませんでしたが、知らずに読んでいたら怖いと思います。サスペンスとしての表現が上手いのでしょうか。次の4巻で完結なので、この雰囲気をうまく保ったまま終わってくれれば良いなと期待しています。




[ 2014/02/08 21:43 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年02月08日(土)

紅殻のパンドラ 1 

紅殻のパンドラ (1) (カドカワコミックス・エース)紅殻のパンドラ (1) (カドカワコミックス・エース)
著者:六道 神士
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
出版日:2013/03/08

評価〔B〕 SFとギャグと色気とドタバタ。
キーワード:SF、未来、アクション、コミカル、

「はじめて…おんなじな子に初めて逢えた」(本文より抜粋)


世界でも珍しい体を持つ七転福音(ななころび ねね)が、美少女アンドロイド・クラリオンとその主人・ウザルと出会い、“意外と現実的な”夢に向かって突き進むSFアクション漫画です。

原案は攻殻機動隊の士郎正宗、絵はエクセル・サーガの六道神士の二人による漫画です。攻殻機動隊をきちんと見たことがないので士郎正宗っぽいかどうかは分かりませんが、六道神士っぽいかと問われれば「はい」と言えます。リポーターの彼女の存在など、コミカルなところは六道神士らしいです。

表紙から想像できるように、エロティックな描写、性を感じさせる描写があるので、そういうのが苦手な方は違和感を覚えるかもしれませんね。しかし、この漫画の売りは萌えや色気の部分だけでなく、未来を感じさせる義体をはじめとするテクノロジーだと思います。パンドーラデバイスによってスキルを得るときはともかく、得た後の福音が格好いいです。現代の技術では不可能ですが、近い未来できるようになったら良いですね。体験してみたいです。

まだ始まったばかりでどうなるか予測できませんが、ギャグあり未来を思わせるような機器・技術ありで賑やかに進んでいってもらいたいです。



[ 2014/02/08 21:17 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年02月05日(水)

“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕 

“菜々子さん”の戯曲  Nの悲劇と縛られた僕 (角川スニーカー文庫)“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕 (角川スニーカー文庫)
著者:高木 敦史
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
出版日:2010/07/31

評価〔A-〕 真相とともに彼女の意図が重要。
キーワード:学園、サスペンス、推理、

「わたしは、あの事故は、事件だと思うの」(本文より抜粋)


過去のことと思っていた出来事を、意味ありげに話しだしたらどのような気持ちになるのでしょうか。何か自分の知らない事実があったのか、期待と不安が入り混じった複雑な心理状態になりそうです。

入院中の中学生・坪手は、同級生の“菜々子”さんに過去の事故は事件だったと明かされます。3年前の終わったはずの事故。なぜ彼女は今になって語りだしたのか?戸惑いながらも、彼は彼女の真意を推し量ろうと試みます。

菜々子さんの現状報告と、坪手の過去の回想と推理で物語は展開していきます。文章は語り手の性格のせいか淡々としていて、性格やクラスでの立ち位置、事故(事件)までの経緯は分かりやすいです。真相を暴くことはもちろん、彼女がなぜ彼に推理を披露したかが大きなポイントとなっています。伏線の張り方が良かったと思います。あぁあの会話はそこに繋がるのか、といった感じです。

今時のライトノベルとは違ったどこか不安になるような不可解な雰囲気が独特です。ほとんどの登場人物が子どもですが、子どもならではの打算や欲、人間関係などがなまなましく描写されています。年齢に似つかわしくない言動の人もいますけどね。登場人物たちの年齢を少しあげれば、一般書籍でも不思議ではないと思います。……いや、彼らの年齢をあげたら、もしかしたら本書の良さがなくなるかも。

推理物っぽいと思って読んだのですが、予想外の方向に良かったです。明るく笑える以外の作品もこうして出版されるのが、ライトノベルという分野の良いところ。続編があるようなので、そちらも読むつもりです。




菜々子さんの本名に関するネタばれ話↓
[ 2014/02/05 22:05 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2014年02月05日(水)

2014年1月の読書メモ 

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)〔B+〕
誘爆発作 3〔B+〕
俺の棒銀と女王の穴熊 2〔B〕
極黒のブリュンヒルデ 3〔B+〕
堕落論 (新潮文庫)〔C+〕

宇宙に外側はあるか〔B〕
パラドクス・ブルー 4〔B〕
スワロウテイル/幼形成熟の終わり〔A〕
O/A 1〔B+〕


以上、9冊でした。漫画が多めでした。でも小説も新書も1冊以上読めたのでまずまずでしょうか。

唯一の高評価、「スワロウテイル/幼形成熟の終わり」は、期待していたとおりだったので満足しています。まだ続編があるのでそちらも楽しみです。一方、C+だった「堕落論」は、評価がわかれそうな作品ですね。感想にも書きましたが、読んだ時の状況や気分によって感想が変わりそうです。

来月以降も漫画が多くなると思います。



[ 2014/02/05 20:59 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)