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2014年01月28日(火)

スワロウテイル/幼形成熟の終わり 

スワロウテイル/幼形成熟の終わり (ハヤカワ文庫JA)スワロウテイル/幼形成熟の終わり (ハヤカワ文庫JA)
著者:籘真 千歳
出版社:早川書房
出版日:2011/09/22

評価〔A〕 あの仕掛けがすごい
キーワード:SF、未来、人工妖精、ヒューマノイド・ロボット

「あなとと同じ、青色機関の一人、“全能抗体”。そういう風に言えば、あなたにはわかるはずね?漆黒の抹消抗体」(本文より抜粋)


関東湾に浮かぶ男女別の隔離自治区を舞台とした近未来SFの2作目です。揚羽の後輩の葬式で遺体が突如動き出すリビングデッド事件、人工妖精の顔剥ぎ事件、そして自治区を襲うテロ組織。大小さまざまな出来事が複雑に絡み合い、自治区を揺るがす大事件へと発展していきます。

前半の話のテンポが遅いのが目立ちます。SFならではの解説が多いですし、また登場人物たちのあまり重要でない話もあってか、なかなか進みません。しかし、他の作品なら冗長だと感じるシーンも、会話の内容が興味深いので面白いです。鏡子は相手を罵ってばかりですが、内容は分かりやすく長くてもあまり気になりませんでした。

テロと人工知能が大きく関係してくる話なので、前作の魔法っぽいSFよりは現実っぽいSFになったと思います。もちろん人工妖精も扱いが軽くなっているわけではなく、人工知能と人工妖精の違いも面白いし、終盤あの人が看破した水気質の本質もかなり興味深いです。

ところどころ、知っている人にだけ分かるネタが仕込んであります。AIRの「ゴールしてもいいですか?」や、月姫の「十七分割」など。一体、いくつあるんだろう。

前作は評価A-でしたが、本書は前作とほとんど同じかちょっとだけ落ちるかな。やはり初めて読んだ時の印象が強いです。今評価するなら、前作はA+にします。(笑) 本シリーズは好みなので、次も同じくらい面白いといいなあ。






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[ 2014/01/28 21:17 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2014年01月28日(火)

パラドクス・ブルー 4 

パラドクス・ブルー(4) (ブレイドコミックス)パラドクス・ブルー(4) (ブレイドコミックス)
著者:中西達郎×nini
出版社:マッグガーデン
出版日:2010/08/10

評価〔B〕 予想外の展開は良かったです。
キーワード:謎解き、現代、推理、クイズ・パズル

「世界は間もなく滅ぶ…。約束の時はもう間近…。故にあなたは決断しなければならない」(本文より抜粋)


ついにイザナミエルの試練もクライマックスをむかえます。

最終決戦に至るまでの展開は予想どおりだったのですが、この試練の結末には驚きました。蒼十郎がイザナミエルと対峙したときに、彼が叫んだ言葉は読者の言葉でもあると思います。全てが明らかになるのはやはり最終巻なのか……。少しまた面白くなってきました。この予想外の展開、逆襲編が今までのすっきりしなかった部分を解消してくれるのを期待します。逆襲編でのイザナミエルの笑いが印象的。

カラーページの年表は登場人物たちの過去を色々想像してしまいますし、臨時同盟の登場も面白い発想だと感じました。こうした部分的なアイディアは上手いので、物語の見せ方がもう少し上手ければなあと思ってしまいます。

新展開となって話がどう転ぶのか。最終巻の5巻では、やや不満だった点も気にならなくなるくらい、すっきりきちんと終わって欲しいです。




ネタばれ推理は続きにて↓
[ 2014/01/28 21:06 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)