2014年01月31日(金)

O/A 1 

O/A(1) (角川コミックス・エース)O/A (1) (角川コミックス・エース 216-4)
著者:渡会 けいじ
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
出版日:2010/06/04

評価〔B+〕 アイドルとラジオのドタバタ劇。
キーワード:アイドル、ラジオ、仕事

このコの声…どこかで…。懐かしい…?(本文より抜粋)


アイドルが生放送ラジオ番組を始めるお話です。現実でもきっとそういうラジオ番組があると思いますが、アイドルもラジオも縁がない僕にとっては、なんか新鮮な感覚です。

明るくコミカルな雰囲気で、読んでいて楽というか楽しい感じです。人気アイドル・堀内ゆたかだけでなく、新人芸人・田中はるみをもう一人の主役としたことで、ギャグとシリアスの配分が良くなっているのだと思います。また、仕事を描いているだけあって、ラジオの専門的な箇所は現実味があると思います。アイドルのほうはこれから詳しく描かれていくことでしょう。

数ページ読んだだけで気づくと思いますが、絵が見やすくてメリハリがきいていて場面の見せ方も凝っていて、漫画が巧いです。絵の技術ではなくね。いや、絵の技術もありますよ。そうでないと、あのように非常に読みやすい漫画にはなりません。ストーリーとは別に感心してしまいました。

まだまだ始まったばかりの生放送。ライバルもいることですし、今後の展開が楽しみです。



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[ 2014/01/31 21:59 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年01月28日(火)

スワロウテイル/幼形成熟の終わり 

スワロウテイル/幼形成熟の終わり (ハヤカワ文庫JA)スワロウテイル/幼形成熟の終わり (ハヤカワ文庫JA)
著者:籘真 千歳
出版社:早川書房
出版日:2011/09/22

評価〔A〕 あの仕掛けがすごい
キーワード:SF、未来、人工妖精、ヒューマノイド・ロボット

「あなとと同じ、青色機関の一人、“全能抗体”。そういう風に言えば、あなたにはわかるはずね?漆黒の抹消抗体」(本文より抜粋)


関東湾に浮かぶ男女別の隔離自治区を舞台とした近未来SFの2作目です。揚羽の後輩の葬式で遺体が突如動き出すリビングデッド事件、人工妖精の顔剥ぎ事件、そして自治区を襲うテロ組織。大小さまざまな出来事が複雑に絡み合い、自治区を揺るがす大事件へと発展していきます。

前半の話のテンポが遅いのが目立ちます。SFならではの解説が多いですし、また登場人物たちのあまり重要でない話もあってか、なかなか進みません。しかし、他の作品なら冗長だと感じるシーンも、会話の内容が興味深いので面白いです。鏡子は相手を罵ってばかりですが、内容は分かりやすく長くてもあまり気になりませんでした。

テロと人工知能が大きく関係してくる話なので、前作の魔法っぽいSFよりは現実っぽいSFになったと思います。もちろん人工妖精も扱いが軽くなっているわけではなく、人工知能と人工妖精の違いも面白いし、終盤あの人が看破した水気質の本質もかなり興味深いです。

ところどころ、知っている人にだけ分かるネタが仕込んであります。AIRの「ゴールしてもいいですか?」や、月姫の「十七分割」など。一体、いくつあるんだろう。

前作は評価A-でしたが、本書は前作とほとんど同じかちょっとだけ落ちるかな。やはり初めて読んだ時の印象が強いです。今評価するなら、前作はA+にします。(笑) 本シリーズは好みなので、次も同じくらい面白いといいなあ。






[ 2014/01/28 21:17 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2014年01月28日(火)

パラドクス・ブルー 4 

パラドクス・ブルー(4) (ブレイドコミックス)パラドクス・ブルー(4) (ブレイドコミックス)
著者:中西達郎×nini
出版社:マッグガーデン
出版日:2010/08/10

評価〔B〕 予想外の展開は良かったです。
キーワード:謎解き、現代、推理、クイズ・パズル

「世界は間もなく滅ぶ…。約束の時はもう間近…。故にあなたは決断しなければならない」(本文より抜粋)


ついにイザナミエルの試練もクライマックスをむかえます。

最終決戦に至るまでの展開は予想どおりだったのですが、この試練の結末には驚きました。蒼十郎がイザナミエルと対峙したときに、彼が叫んだ言葉は読者の言葉でもあると思います。全てが明らかになるのはやはり最終巻なのか……。少しまた面白くなってきました。この予想外の展開、逆襲編が今までのすっきりしなかった部分を解消してくれるのを期待します。逆襲編でのイザナミエルの笑いが印象的。

カラーページの年表は登場人物たちの過去を色々想像してしまいますし、臨時同盟の登場も面白い発想だと感じました。こうした部分的なアイディアは上手いので、物語の見せ方がもう少し上手ければなあと思ってしまいます。

新展開となって話がどう転ぶのか。最終巻の5巻では、やや不満だった点も気にならなくなるくらい、すっきりきちんと終わって欲しいです。




ネタばれ推理は続きにて↓
[ 2014/01/28 21:06 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年01月22日(水)

宇宙に外側はあるか 

宇宙に外側はあるか (光文社新書)宇宙に外側はあるか (光文社新書)
著者:松原 隆彦
出版社:光文社
出版日:2012/02/17

評価〔B〕 現代宇宙論をつまみ食い。
キーワード:宇宙論、物理学、重力波、

素粒子論の発展とともに、初期の宇宙を調べる研究が可能になると述べました。この背景のもと、大統一理論の研究の進展に伴って新しく出てきたアイディアが、「宇宙のインフレーション理論」です。(本文より抜粋)


誰しも一度は考えてみたことがありそうな、知的好奇心を刺激する題名です。現役の専門家である著者が、現代宇宙論で明らかになっていることと未だ謎であることを、仮説と理論を明確に区別して解説しています。

最大の興味だった題名の謎にはほとんど触れませんでした。外側には他の宇宙があるかも、くらいでしょうか。しかし、それ以外のことは背景放射、素粒子論、宇宙の起源、量子論と解釈問題など難しい数式など使わずに易しく説明されていて、物理学の予備知識なしに読んでも理解できるのはないでしょうか。僕も理解しているかあやしい用語について理解できて良かったです。

全体的に教科書のような文章なので、確実ではありますが娯楽性はあまりありません。また、ある程度宇宙について本を読んだことのある人には、やや物足りなさそうです。知っていることが結構ありました。

エクピロティック宇宙論が面白かったです。どこかで「重力波のみが他の宇宙へ影響する」なる文章を読み、不思議に思っていたのですがこういうことだったんですね。興味深いです。観測機器の発達によりどんどん研究が進んでいるそうなので、著者を含めた専門家たちの新たな成果を期待しています。




[ 2014/01/22 20:44 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)

2014年01月22日(水)

堕落論 (新潮文庫) 

堕落論 (新潮文庫)堕落論 (新潮文庫)
著者:坂口 安吾
出版社:新潮社
出版日:2000/05/30

評価〔C+〕 哲学と文学の人。
キーワード:文学、戦後、哲学、

僕の仕事である文学が、全く、それと同じことだ。美しくみせるための一行があってもならぬ。美は、特に美を意識して成された所からは生れてこない。(日本文化私観より抜粋)


書店やWEBで何度も見かけ読もうか迷っていたのですが、なんだか難しそうという理由で敬遠していました。でも、ようやく今回読みました。無頼派と呼ばれた坂口安吾の随筆・評論集です。

文学、美術、人生、歴史をテーマに、どれも迷うことなくぶつけるかのような文章です。上記の抜粋部分や「人間は何をやりだすか分からんから、文学があるのじゃないのか」(教祖の文学)の一文は強烈で、文学のことなんてまるで知らない僕でも分かったような気になります。表題作は短いながらも気概に富んでいて、著者がどのような人物か推し量れると思います。また、古代に関する裏話を書いています。歴史好きの方には大いに受けそうです。

題材事態に興味がなく退屈に感じる箇所と、おそらく読解力がなくてよく理解できていないためつまらなく感じる箇所があり、全体的な評価はあまり良くないです。章ごとの評価がまちまちで、こうした総合評価はあまり意味がないのかもしれませんね。しかし、人気があるのが分かる作家です。

数年後くらいにもう一度読んだとき、また感想が違ってきそうです。



[ 2014/01/22 20:19 ] 随筆 | TB(0) | CM(0)

2014年01月11日(土)

極黒のブリュンヒルデ 3 

極黒のブリュンヒルデ 3 (ヤングジャンプコミックス)極黒のブリュンヒルデ 3 (ヤングジャンプコミックス)
著者:岡本 倫
出版社:集英社
出版日:2012/11/19

評価〔B+〕 新キャラが続々登場。
キーワード:SF、現代、魔法、宇宙人

「君から連絡を寄こすとは珍しいじゃないかね、良太」(本文より抜粋)


キカコとの一戦後、目の前の危機は去って魔法使いたちは再び平穏を取り戻します。

今までほどの緊張感はなく、つかの間の日常編といったところです。小鳥の脱走後の回想のように、暗くシリアスな場面ももちろんありますが、前の2冊に比べたら穏やかで明るい雰囲気です。特にカズミが目立ってます。これでもかってくらい。良太とのギャグシーンも健在です。あの肘は見事でした。(笑)

また、依然として残る鎮死剤の問題を解決すべく、良太はある人物を頼ろうとします。これが吉と出るのか凶とでるのかまだ分かりませんが、少しずつ謎が明かされそうで目が離せません。

軽さと重さの配分が良いのか、テンポが適切なのか、かなり面白いです。変に路線変更せず、この調子でどんどん突き進んでほしいです。



[ 2014/01/11 21:05 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年01月10日(金)

俺の棒銀と女王の穴熊 2 

俺の棒銀と女王の穴熊〈2〉俺の棒銀と女王の穴熊〈2〉
著者:アライコウ
出版社:アライクリエイト事務所
出版日:2013/12/30

評価〔B〕 アマ女王、防衛なるか。
キーワード:将棋、高校、部活、

「負けませんよ。女王のままでいてもらいたいっていう後輩たちがいるんです」(本文より抜粋)


盛り上がってきた将棋部に、待ち望んだ新入部員が現れます。そして、紗津姫はアマ女王防衛戦をむかえます。将棋ラノベ第2弾です。

1巻の主役はもちろん来是ですが、この2巻は紗津姫を中心に話が進んでいきます。来是や依恋に大きな影響を与え、女流アマ名人の出水摩子との防衛戦でも奮戦します。今回も盤面が記載されていて、実際に将棋を指している雰囲気がよく出ています。しかし、全体的には1巻同様、他のライトノベルのような奇抜さや派手さはなく、着実に前に進む落ち着いたラノベだと思います。

変化が起きるのはまだまだ先かと思われてたメインの3人の恋愛関係ですが、少しだけ変化の兆しがみえます。これがどう転ぶのか、またテーマである将棋をどう扱っていくのかが今後気になるところです。




[ 2014/01/10 21:36 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2014年01月05日(日)

誘爆発作 3 

誘爆発作(3) (シリウスコミックス)誘爆発作(3) (シリウスコミックス)
著者:岡村 星
出版社:講談社
出版日:2013/02/08

評価〔B+〕 お互いに追い詰められていきます。
キーワード:サスペンス、現代、超常現象

頼むから返事をして!!武藤さん!!(本文より抜粋)


まだ何も知らない武藤は殺人鬼の手から逃れることができるのでしょうか。サスペンス漫画の3巻です。

武藤も殺人鬼もこの場で決着をつけたがっているので、両者とも焦りがみえます。どんどん真咲の露出度が高くなっていますが、そんなことが気にならなくなるほど緊張感があります。武藤の機転による活躍が目をひきました。エレベーターの彼はとんだとばっちりです。(笑)

それにしても、この漫画は何を書いてもネタばれになりそうで感想を書くのが難しいです。既読の読者とは盛り上がれそうですけど。

相変わらずあとがき漫画で著者が、こんな漫画書きたくないみたいなことを言っていますが、そんなこと言わずに続けてほしいです。




[ 2014/01/05 22:36 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年01月05日(日)

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫) 

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)
(2010/01/15)
歌野 晶午

著者:歌野 晶午
出版社:講談社
出版日:2010/01/15

評価〔B+〕 犯人と動機は分かっています。
キーワード:推理、ミステリ、アリバイ、密室

「出題者イコール犯人だから、犯人当てにはならないな。密室とかアリバイとかダイイングメッセージとか、その手の謎を事件の中に盛り込むわけだ。」(本文より抜粋)


今年最初の本は推理小説です。ネットで知り合ったお互い素性のしれない5人が、推理ゲームを出し合います。ただし、このゲームは決まりがあって、出題者が実際に起こした事件のみ出題できます。つまり、殺人者が事件を起こし残りの4人が謎を解くゲームなのです。

出題者がゲームのために問題を出すのですから、犯人と動機は分かっています。ですので、犯人を追う推理小説とは異なり、アリバイやトリックの謎を解き明かすのがメインとなります。犯人が探偵に追い詰められていくのを楽しむ倒叙形式の一種だと思います。

不謹慎ながら面白いです。なんの罪悪感もなく殺人犯たちが推理しあう姿は冷酷ですが、具体的に残酷な描写や場面は必要ないからか書かれていません。犯人と動機を考えなくて良い推理ゲームは、すっきりしていて良いと思います。お決まりの「証拠は?」と問うのも、ほとんどなかったと思います。ゲームでは推理の材料は全て犯人から明かされますので、公平と言えなくもないです。肝心の謎は、044APDと頭狂人が作ったのが予想外で面白かったです。

終盤の展開はともかく、あの終わり方は驚きました。続編があるとはいえ、きちんと区切りをつけてほしかったです。最後がすっきりとしていればAにしようかなーと思っていただけに残念でした。しばらくしたら、続編を読むつもりです。




[ 2014/01/05 22:15 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2014年01月05日(日)

2013年12月の読書メモ 

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。12月の月別まとめは、いつもは年別まとめの前に書いていたのですが、今回は他の月と同じように次の月の初めにしました。早速ですが、先月は

「普通がいい」という病 ~「自分を取りもどす」10講〔A-〕
極黒のブリュンヒルデ 1〔B+〕
ドットインベーダー 2〔C〕
羽月莉音の帝国 7〔A-〕
詩羽のいる街 (角川文庫)〔A+〕

韓国が漢字を復活できない理由〔B+〕
俺の棒銀と女王の穴熊 1〔B〕
パラドクス・ブルー 3〔C+〕
極黒のブリュンヒルデ 2〔B+〕
女子校育ち〔B〕


以上、10冊でした。やや漫画が多かったでしょうか。ジャンルの偏りはあまりなかったと思います。

一方、評価は上下にばらけました。「詩羽のいる街」はS-にしようかA+にしようかかなり迷いました。結局A+として、昨年はSなしになってしまいましたが、そういうこともあるよね。

あまりペースを乱すことなく読書したいです。


[ 2014/01/05 21:33 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)