2013年11月29日(金)

万能鑑定士Qの短編集 II 

万能鑑定士Qの短編集II (角川文庫)万能鑑定士Qの短編集II (角川文庫)
著者:松岡 圭祐
出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
発行:2012/12/25

評価〔B+〕 今回は全て個別のお話です。
キーワード:鑑定士、知識、雑学、連作短編集

「気づきません? これまで得た情報から導きだされる結論はたったひとつです。もう不可解な謎なんかじゃありません」(第1話 物理的不可能より抜粋)


Qシリーズの短編集2巻です。5編収録されていますが、短編集1巻とは少し違って依頼人も場所も別々です。それはそれで短編集の良さが出ていて良いと思いました。

1巻の感想でも書きましたが、長編でも短編でも面白さはあまり変わりません。凜田莉子の鑑定は瞬時に物事を見破るので、短編のほうが向いているのかもしれません。探偵ではないですしね。事件簿のほうで登場した人物が再登場したり、既に終わった事件として話題に挙がることがあるのも1巻と同じです。

第5章のソメイヨシノ事件は、珍しく読んでいるうちに犯人と真相の予想がつきました。

テンポ良く読めるのが長編との違いでしょうか。事件解決までが早いです。まとまった時間が取れなくても気軽に読めます。




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[ 2013/11/29 21:19 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2013年11月23日(土)

生徒会役員共 9 

生徒会役員共(9) (少年マガジンコミックス)生徒会役員共(9) (少年マガジンコミックス)
著者:氏家 卜全
出版:講談社
発行:2013/10/17

評価〔B+〕 相変わらずとしか
キーワード:4コマ漫画、学校、ギャグ、下ネタ

「結局何が言いたいんだよ」(本文より抜粋)


テレビアニメの2期制作決定おめでとうございます。放送は来年の1月からだそうです。さて、表紙は会長でした。裏表紙にお疲れ様でしたとあって、終わりなのか?と驚きましたが続いています。

あれな元会長・古谷さんがちょこちょこ登場するくらいで、相変わらず卑猥でいつもどおりです。卑猥でない話は、タカトシと女子生徒のラブコメ風なものが多くなってきたかな。

女の子たちの言動よりも、タカトシの突っ込みが面白さを支えているのではないかと感じています。P138の「ポイッと」なんか上手い。いつも単に叫ぶのでなく、変化があるのが良いです。

最近ずっとですが、8巻もDVDつきの限定版もあるので気になる方はどうぞ。







[ 2013/11/23 21:45 ] 4コマ漫画 | TB(0) | CM(0)

2013年11月23日(土)

テルミー きみがやろうとしている事は 

テルミー きみがやろうとしている事は (集英社スーパーダッシュ文庫)テルミー きみがやろうとしている事は (集英社スーパーダッシュ文庫)
著者:滝川 廉治
出版:集英社
発行:2010/07/23

評価〔B+〕 しんみり、でも前向き。
キーワード:学園、現代、オカルト、

「――きみがやろうとしている事は、本当に大切な事なんだ。どうかお願いだから、ぼくにも手伝わせてくれ」(本文より抜粋)


月之浦高校二年三組の生徒たちは、修学旅行中に起きた事故でほとんどの生徒が死亡してしまう。生き残ったのは奇跡的に生還した鬼塚輝美と、偶然バスに乗っていなかった灰原清隆だけでした。高校で行われた合同葬で、輝美がクラスメイト達の願いをかなえようとしていることを知ると、清隆は手伝いを申し出ます。二人で望みをかなえるため尽力する物語です。

内容が内容だけにしんみりしていますが、暗いだけでは終わりません。様々な願いをかなえようと関係者たちと接するうちに、その生徒にも確かに生きていたことが分かります。もちろん中にはかなえるのが難しいものがあり、そうした難題に挑む二人の姿を見ていると、皆の分まで生きようとしているようで好感が持てます。暗めでシリアスな割に読後感は良いと思います。

終盤、輝美がある人物になげかける言葉が良いです。考え方を変えるしかない、に続く言葉。印象深い。

本書だけでもきりの良いところで終わりますが、全てが終わる訳ではありません。そのあたりは、続巻が出ているようなので、そちらで語られることでしょう。




[ 2013/11/23 21:40 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2013年11月15日(金)

Another 2 

Another (2) (角川コミックス・エース 170-6)Another (2) (角川コミックス・エース 170-6)
著者:清原 紘
出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
発行:2011/03/04

評価〔B〕 ついに始まるあの現象。
キーワード:ホラー、学園、現代

「きっかけは二十六年前の、三年三組の例の行いだった」(本文より抜粋)


違和感を覚えつつ学校生活を送る恒一でしたが、1巻最後の出来事を機にクラスメイトたちの態度に変化が……。サスペンスホラーの2巻です。

1巻は見崎鳴という生徒に焦点が当てられていましたが、この巻では彼女から三年三組の秘密に移行していきます。ある人物から秘密が語られるのですが、また新たな疑問が発生します。どうすれば惨事を防げるのか、本当に災厄を止められるのか。だんだん盛り上がってきました。

アニメも小説も見てなくて読んだなら、かなりの緊迫感と恐怖感を感じたでしょう。でも、展開を知っていても飽きさせないのは、原作の魅力なのかこの著者の漫画が上手いからなのか。この調子で最後まで進んでほしいです。




[ 2013/11/15 21:20 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2013年11月15日(金)

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より 

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)
著者:岡田 斗司夫 FREEex
出版:幻冬舎
発行:2012/09/28

評価〔B+〕 問題解決の本です。
キーワード:人生相談、悩み、新聞、

一つの特殊な相談に答えるのではなくて、そう背景の問題全体に答える気持ちで考える。すると、自分の中にある引っかかりにも答えることになる。(ステージ7より抜粋)


オタク趣味をどうのこうの言う本ではありません。新聞の人生相談コーナーをもとに、問題に対する考え方を説明する本です。人生相談を取り扱っていますが、個々の悩みを見て色々な人生があるなあと眺めるだけではなく、どのように悩みを分析し具体的な解決へと導くのかが鍵となっています。

著者の回答へ至るまでの思考及び思考法が紹介されています。それらの考え方は真似するのが難しいものもありますが、悩みを解決する有効な方法だと思います。10以上あるので無理に全部使いこなそうとせずに、自分にあったものを使うのがよさそうです。

実際に紙面でやり取りした事例が多数載っていて、かなり興味深いです。人気の回答者らしく、どこかで聞いたような答えはあまりありません。ユニークな回答が多く面白いです。いくつもの中から差し迫った問題を見つけ優先する「仕分け」や、0か100かではなく数値化して相対的に考える「メーター」は、具体的で悩み解決に大いに役立ちそうです。

ただ、『上から目線だけだと言葉が届かない』と書いてありながら、時折上から目線を強く感じることがあって気になりました。答える難しさは分かってはいるのですが、やはり嫌なものです。また、思考法はともかく得られた意見や結論がユニークで、本当にこの考え方で考えたのかなと思う回答がいくつかありました。親身になるのが大切と説きながら、そうでもなさそうなものなど。それとは別に、単純に著者の回答が好きでなかったり、意見が合わなそうなのもありました。価値観の違いだから仕方ないのかな。

人の悩みを聞くときに注意すべき点や、悩みの解消方法を知るにはかなり有益な一冊だと思います。





[ 2013/11/15 21:15 ] 実用 | TB(0) | CM(0)

2013年11月09日(土)

All You Need Is Kill 

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)
著者:桜坂 洋
出版:集英社
発行:2004/12/18

評価〔B+〕 ラノベで有名なループもの。
キーワード:SF、戦争、

次のループになにもぼくは持っていくことができない。持っていくことができるのは、孤独と、誰にも伝えられない恐怖と、手に染みついたトリガの感覚――。(本文より抜粋)


裏表紙にも書いてありますし有名なので明かしてしまいますが、本書はいわゆるループものです。特定の人物が特定の期間を何度も繰り返す物語。新人兵士のキリヤ・ケイジは、ループすることとなった初めての戦闘から抜け出すことができるのか。

謎の生命体・ギタイとの戦争を舞台としていて、日常ではなく非日常のループとなっているのが特徴です。ギタイは人間が敵の場合よりも不気味な感じがして、SFアクションっぽいと思います。ループ前の初回の戦闘が良かったです。

ループを抜けることは可能なのか、とループもの独特の謎と、どうすれば戦闘で生き残れることができるのか、という緊張感の2つが良い具合に混ざっていて面白いです。やれることをやると決意し、極めて厳しい状況に立ち向かう姿が良いですね。

ループの原因と脱出手段が意外にあっさり示されたので、もう少しそれらしい描写があったらよかったのにと思いました。1冊でまとめるために、テンポとスピードを重視し省けるところは省いた結果なのでしょうが……。

ところで、7ページの目次ですが、あの『3-8』と書いてある数字は何でしょうか。各章と節の番号?そうであれば、図は物語の流れを表しているのでしょうか。後で調べてみるか。

後半からところどころ駆け足気味だったのが残念です。2冊に分けてじっくり書くのは考えなかったのかな。もう少し分量があれば、より面白くなりそう。しかし、本書も、結末について好みが分かれるかもしれませんが、きちんと終わっているので読みたい方はご心配なく。




[ 2013/11/09 18:25 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2013年11月09日(土)

女ことばと日本語 

女ことばと日本語 (岩波新書)女ことばと日本語 (岩波新書)
著者:中村 桃子
出版:岩波書店
発行:2012/08/22

評価〔B〕 言葉と社会の関係を探求します。
キーワード:日本語、女ことば、社会、政治、

当時の女子学生はさまざまな言葉を使っており、その中には書生言葉も、「てよだわ」言葉も、英語も漢語もありました。(本文より抜粋)


現代では女性らしい言葉使い、すなわち女ことばは当たりまえのように存在していますが、これらはいつからあったのでしょうか。日本語が話し始めた頃なのか、それともある時期を境に増え始めたのか、その歴史を知っている人はほとんどいないと思います。よくある言葉づかいやマナー本のように具体的な使用法ではなく、その存在理由と意義について考察していきます。

女ことばの成り立ちがいかに社会の影響を受けているのかが分かります。日本社会が女性に求めてきたものやその時代の政府に都合の良いものが、女ことばに色濃く反映されていて少々意外でした。方言に近いのかなと思っていたので。今からは想像しがたい男女の区別もしくは差別があったのが分かります。

また、男ことばとは何なのかと逆から考えてみると、色々見えてきて面白いです。明治政府の標準語を定めるに当たって、どの話し言葉を採用するかを決める逸話が興味深いです。そのあとに続く、てよだわ言葉から女学生ことばへの変遷も重要でなるほどと思ってしまいました。

当時の資料を挙げ説明してあるのでためになるのですが、社会だけでなく政治や思想も絡んできて、予想していたよりもずっと深く重いテーマなのだなと感じました。読んでいるとまだ資料が十分でないところもありそうで、今後の研究によりさらなる発見が期待できそうです。







[ 2013/11/09 18:13 ] 言語 | TB(0) | CM(0)

2013年11月03日(日)

ホーカスポーカス 2 

ホーカスポーカス 2 (フラッパーコミックス)ホーカスポーカス 2 (フラッパーコミックス)
著者:倉薗紀彦
出版:メディアファクトリー
発行:2012/12/22

評価〔B〕 もう少し続いて欲しかったです。
キーワード:手品、マジック、エンターテイナー

それにしても……あの覆面チーム……。一体何者なんだ!?(本文より抜粋)


上位入賞チームには専用ステージでショーをする権利が与えられる、学内オーディションが始まります。なりゆきで決まってしまったミノルたちのチームは、難題にどう立ち向かうのか。

チームのメンバーひとりひとりに見せ場があり、課題に対して挑む姿がよくありそうなパターンとは言え面白いです。課題をとおして手品とはマジックショーの本質とは何なのかを考えるのが、この漫画の良いところでもあり盛り上がるところです。

カップアンドボールの回が印象的でした。某メンバーが指摘したあの率直な意見は、素人が思っている以上に非常に重要なんだと思います。他の漫画でも言っていたのを思い出しました。

絵も見やすいし表情も豊かで見ていて楽しいだけに、ようやく面白くなってきたところで終わってしまうのが残念です。この調子でしばらく成長物語を見てみたかったです。次の漫画は少し長めのものを読んでみたいですね。



[ 2013/11/03 17:52 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2013年11月03日(日)

2013年10月の読書メモ 

日本語は「空気」が決める 社会言語学入門〔B〕
なぜ人は砂漠で溺死するのか?〔A-〕
ドットインベーダー 1〔B-〕
Another 1〔B〕
万能鑑定士Qの短編集I〔B+〕

羽月莉音の帝国 5〔B+〕
ニート女と小学2年生〔B+〕
羽月莉音の帝国 6〔A-〕
いざ志願! おひとりさま自衛隊 (文春文庫)〔A〕
ひきこもりはなぜ「治る」のか? 精神分析的アプローチ (ちくま文庫)〔B+〕

天国のススメ! 1〔C〕


以上、11冊でした。新書も創作物もそれなりに読んだと思います。もう少し読むことができたかもしれませんが、漫画ばかりになってしまいそうなので止めておきました。ゆっくり楽しみたいので。

平均的に評価の良い一か月となりました。最後のCがなければB以上だけだったのか……。合う合わない、好み好みじゃないは仕方がないです。読んだ時の気分にも左右されますし。評価はあくまで個人的な意見です。

来月も10冊以上は読むつもりです。読みたいです。


[ 2013/11/03 17:22 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)