2013年10月27日(日)

天国のススメ! 1 

天国のススメ! (1) (まんがタイムコミックス)天国のススメ! (1) (まんがタイムコミックス)
著者:宮成 楽
出版:芳文社
発行:2012/03/07

評価〔C〕 心あたたまる幽霊話。
キーワード:幽霊、霊感、オカルト、

羽鳥太一16歳、霊感がありすぎます。(本文より抜粋)


霊感の強い高校生・羽鳥太一の幽霊や妖怪たちとやりとりを描いた4コマ漫画です。

幽霊が出てくるといっても、生きている人と変わらない姿で自然に出てくるので、違和感はまるでありません。絵柄のせいか怖さもありません。他のオカルト系のものも同様です。

かなり緩い笑いでほのぼのした内容で、絵も話もかわいらしいです。そして、最後は心温まる終わり方が多いです。しかし、ちょっとした笑いも感動の話もやや物足りなく感じました。もう少しオーバーなほうが好みかも。でも、そうするともうこの作品ではなくなってしまうし……難しいな。

どちらかというと女性向けだと思います。強烈すぎるキャラや展開に飽きた時に読むと、ちょうど良いのかもしれませんね。




スポンサーサイト
[ 2013/10/27 21:37 ] 4コマ漫画 | TB(0) | CM(0)

2013年10月27日(日)

ひきこもりはなぜ「治る」のか? 精神分析的アプローチ (ちくま文庫) 

ひきこもりはなぜ「治る」のか?: 精神分析的アプローチ (ちくま文庫)ひきこもりはなぜ「治る」のか?: 精神分析的アプローチ (ちくま文庫)
著者:斎藤 環
出版:筑摩書房
発行:2012/10/10

評価〔B+〕 精神分析から見たひきこもり。
キーワード:ひきこもり、精神分析、精神病理、臨床心理学、

ラカンの理論は、よく「欲望の科学」などと呼ばれます。ひきこもりにとっても欲望の問題は極めて重要で、ここでもラカン理論は大変参考になります。(本文より抜粋)


ひきこもりの治療は、どのような考えや理論があるのでしょうか。社会問題であるひきこもりを、社会学ではなく精神分析の視点から何が問題なのかを探っています。そして、臨床家として有名な著者が、彼ら彼女らをより深く理解するために精神病理を解説していきます。

名前だけ聞いたことがあるラカンや、名前すら聞いたことがなかった専門家たちの理論は、なかなか興味深いです。家族との会話の重要性、家族以外の他人との繋がりの価値が分かります。しかし、易しく書いてはいるのでしょうが、抽象的な概念のせいか難しいです。

具体策がまったく書かれていないわけではなく、後半には対応方針がのっています。上から目線や就労の促しは好ましくなく、まず信頼関係を作るために安心してひきこもれる環境作りを、とあってなるほどなぁと思いました。正論より共感と思いやりをという意見は、分かる気がします。

即効性のある手段だけ知りたい方には、著者の他の本を読んだほうが良さそうです。でも、こうした理論に基づいていると知れば、対象者の家族の誤解が減るでしょう。ひきこもり本人よりもその周囲の人向けの本でした。





[ 2013/10/27 21:17 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

2013年10月24日(木)

いざ志願! おひとりさま自衛隊 (文春文庫) 

いざ志願! おひとりさま自衛隊 (文春文庫)いざ志願! おひとりさま自衛隊 (文春文庫)
著者:岡田 真理
出版:文藝春秋
発行:2013/02/08

評価〔A〕 身近な自衛隊体験記
キーワード:自衛隊、予備自衛官、軍事、体験記、

「言われたことを、言われたとおりに、やる」これが基本。基本というか、これのみ。(本文より抜粋)


自衛隊の本または体験記と聞けば誰しもお堅い本なんだろうなと思うでしょうが、くだけた文章で非常に読みやすい体験記です。なんと動機が使命感でもミリタリーマニアだからでもなく、酔った勢いなのですから。体力に自信があるわけでもなさそうな、ごく普通の20代女性である著者が予備自衛官補の試験を受けるのが良いのです。なんか身近でね。

予備自衛官補は陸上自衛隊の予備自衛官になるための訓練生のことです。普段は社会人として働きながら、必要な時間だけ訓練し、招集がかかったら自衛官として活動するのが予備自衛官。任期制自衛官は聞いたことがあったのですが、予備自衛官はどうだったかなあ……。

自衛隊の広報の方が教えてくれなさそうな、実体験に基づく生の声が面白いです。訓練では銃の引き金をひいたときは口で「バーン」と言うことや、駐屯地では23時にクーラーが切れるので真夏は眠れないことは、内部の人には当然でも新鮮で興味深いです。

もちろん、匍匐や銃の訓練もあり大変なです。昔、元自衛官の人が、行進は何十キロもある荷物を何十キロも歩いて辛い、仲間が持てなくなったら仲間の分も持たなくてはならないので大変だった、と言っていたのを思い出しました。その行進も本職の自衛官ほどではありませんが、予備自衛官補もあるようです。しかし、著者は文章を読んでも写真を見ても、凄く辛そうには見えません。それどころかどこか楽しそうに見えます。大変なんでしょうが、そのあたりは性格のせいでしょうか。

自衛隊で配給されるSDFヌードルなどのちょっとした話から、予備自衛官補の応募動機、隊の階級や敬礼などの真面目な話まで書かれているのも良いと思います。

自衛隊の紹介と言えば、自衛隊岡山地方協力本部の勧誘漫画「ジエイのお仕事」が実に今時らしくて僕の中で有名ですが、あれと同じくらい分かりやすい読み物です。受けてみる気がなくても、予備自衛官補がどのような訓練をしているのかを知ることができます。面白いですよ。




[ 2013/10/24 21:46 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2013年10月24日(木)

羽月莉音の帝国 6 

羽月莉音の帝国 6 (ガガガ文庫)羽月莉音の帝国 6 (ガガガ文庫)
著者:至道 流星
出版:小学館
発行:2011/02/18

評価〔A-〕 権力闘争、そしてさらに拡大路線へ。
キーワード:国家、ビジネス、経済、起業、現代

「買収と資金調達。これを車の両輪として、一気にスケールの拡大を目指すわよ。」(本文より抜粋)


中国に進出した矢先に権力闘争に巻き込まれてしまった革命部の面々。事業をなんとか成功させるため、海胴とともに事態の収拾に動き出します。

アメリカの外交官ラルフや中国の権力者・徐が登場し、それぞれの思惑が入り乱れて大事件へと発展していくのが面白く、読み始める前は少しずつ楽しんで読もうかと思っていたのですが、前半の権力争いは一気に読んでしまいました。ドイツ大使館前でのあの一連の出来事も含めて盛り上がりました。

中国ではいかにコネを、言い換えると人との繋がりや縁を大切にするのかが分かります。莉音や巳継を見ていると、力を持つ人物はこうして別の有力者と知り合っていくのだなーなんて思ってしまいました。もはや革命部は並みの政治家や実業家では太刀打ちできないでしょう。

後半は権力から経済力の話に戻り、革命部グループはさらなる拡大へと突き進みます。兆の単位での話が当たり前となり、想像力がおいつかなくてピンときません。作中の某がワケが分からないと言うのも、なんかわかるような気がします。予想通り世界を飛び回り始めました。

ついに建国に必要な軍事力の獲得へと本格的に動き出します。終盤に出てきたあの国が7巻の舞台となりそう。あとがきにもあるように、このまま限界まで内容を詰め込んで突っ走ってください。





[ 2013/10/24 21:31 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2013年10月17日(木)

ニート女と小学2年生 

ニート女と小学2年生 (MFコミックス フラッパーシリーズ)ニート女と小学2年生 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
著者:志水アキ
出版:メディアファクトリー
発行:2011/10/22

評価〔B+〕 ちょっと独特な短編集。
キーワード:現代、短編集、

今思えば自分がなぜそうしたのかは分からないのだが、その子を泣き止ませようと部屋の中へ招き入れた。(表題作より抜粋)


主に少女や若い女性を主人公とし、日常での心情の変化をうまく描いた漫画で、表題作「ニート女と小学2年生」を含めた6編からなる短編集です。

重く真面目なだけでなく、かといって笑いだけでもなく、説明しづらい作風です。ただ、流れるようにさらさらと読めます。見せ方が巧みなのでしょうか。時々読み手の予想を外してくるのが上手いと思います。通常だったらこの部分で終わるのに終わらない、など。

読後感もよく、心暖まるもしくは明るい気分になれる感じ。心がなごみます。最後の「恋愛相談」が面白く好みです。結末も含めて。




[ 2013/10/17 20:19 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2013年10月17日(木)

羽月莉音の帝国 5 

羽月莉音の帝国 5 (ガガガ文庫)羽月莉音の帝国 5 (ガガガ文庫)
著者:至道 流星
出版:小学館
発行:2010/11/18

評価〔B+〕 革命部、海外へ。
キーワード:国家、ビジネス、経済、起業、現代

「なんとか2.1%以上を稼ぎ出せる運用先を見つけるしかないのか……」(本文より抜粋)


革命部はグループの資金繰りを容易にするため銀行を買収しましたが、経営の現状を把握する前に大事件が発生。経営を立て直し、さらなる飛躍を遂げることができるのしょうか。シリーズ5冊目です。

表紙を見てのとおり、この巻の中心人物は恒太です。これまで彼の言動は革命部以外の人間には殆ど影響を及ぼさなかったのですが、ついに表舞台で活躍します。著者がこのために彼を用意していたならば驚きです。

銀行の話が中心となりますが、預金の利息を払うために運用先を探すのは大変だと思います。金利が低くしても、自分たちが運用して儲かる保障なんてありませんからね。銀行経営の難しさが分かります。

そして後半はようやく日本を飛び出して外国へ。裏表紙にも書いてあるように、中国へ打って出ます。良くも悪くも注目を集める世界一の人口を誇る中国で、物語の重心は経済力から権力へと移っていきます。中国の社会のあり方や中国人の考え方などは、ある程度は知っていましたが知らなかったことも多く面白いです。

異国の地で困難に打ち勝つことができるのか。次の巻も期待しています。




[ 2013/10/17 20:17 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2013年10月14日(月)

万能鑑定士Qの短編集 I 

万能鑑定士Qの短編集I (角川文庫)万能鑑定士Qの短編集I (角川文庫)
著者:松岡 圭祐
出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
発行:2012/10/25

評価〔B+〕 短編でも変わらず。
キーワード:鑑定士、知識、雑学、連作短編集

「僕もあのバスケットの正体は知りたいよ。安く買い取ったら意外にも高価な物だったなんて、質屋の夢だからね」(本文より抜粋)


豊富な知識でなんでも見破る鑑定士・凜田莉子が活躍する、万能鑑定士Qの事件簿シリーズの短編集です。短編集とは言っても主要人物たちは変わらず登場するので、正確には連作短編集ですね。

彼女が代官山の質屋、ジャック・オブ・オールトレーダーズに代理鑑定士として働きにくるところから始まります。長編同様、膨大な知識でなんでも鑑定し、周囲を驚かせます。短編になってもあまり違和感ないのではと予想していたとおり、雰囲気は長編とほとんど変わりません。ただ、事件簿シリーズの話が過去のものとして会話の端々に出てくるので、僕のように全巻読んでいないかたにはネタばれになってしまうこともあるのでご注意を。Amazonの商品名に、『万能鑑定士Qの短編集I: 16 』とあったのを見て間違いかと思ったのですが、間違いではありませんでした。やはり出版順に読んだほうがよかったようです。また、過去の事件だけでなく他の巻で登場した人物も登場します。誰かは読んでのお楽しみということで。あ、小笠原は当然のごとく出ていますよ。

Qシリーズを本書から読み始めるのも良いかもしれません。試しに事件簿の1巻を読もうとしても、話が続いているので2巻まで読まなければなりませんからね。少しでもネタばれが嫌な方は、やはり出版された順に読むのがよろしいかと思います。




[ 2013/10/14 09:55 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2013年10月14日(月)

Another 1 

Another (1) (角川コミックス・エース 170-5)Another (1) (角川コミックス・エース 170-5)
著者:清原 紘
出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
発行:2010/10/04

評価〔B〕 学園ホラーの漫画化です。
キーワード:ホラー、学園、現代

「――気をつけたほうがいい。もう始まってるかもしれない」(本文より抜粋)


「アナザーなら死んでた」で一部の方には有名なあのAnotherを漫画化したものです。一年以上前になりますがアニメ化もされ、その時は見なかったのですが、最近ようやく全話視聴しました。漫画版の出来が良いらしいので、こちらも見てみることにしました。ちなみに原作である小説はまだ未読です。

1998年のとある地方都市、病気の療養のため夜見山北中学校に転入した榊原恒一は、クラスメイトの様子に違和感を覚えていました。何か隠しているような感覚。病院で出会った眼帯の少女・見崎鳴とも話をしてみるが、要領を得ません。クラスの違和感の正体は?彼女は一体何者なのか?

乙一原作でこの著者が漫画化した『失踪HOLIDAY』を読んだ時も思ったのですが、小説を映像化するのが上手いと感じました。怖いシーンは怖く、笑いのシーンもデフォルメし過ぎず、この学園ホラーの雰囲気を崩さず表現しています。怖さと綺麗さが混ざった独特のシーンも印象的です。

漫画版では見崎鳴がアニメ版より大人びて見えます。他の生徒もあまり中学生っぽくはありませんが。そもそも舞台は中学校より高校のほうが良かったんじゃないか、なんて思いました。全4巻の最初の巻なのでまだまだ序盤ですが、次巻以降も期待できます。




[ 2013/10/14 09:51 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2013年10月10日(木)

ドットインベーダー 1 

ドットインベーダー 1 (ジャンプコミックス)ドットインベーダー 1 (ジャンプコミックス)
著者:佐々木 ミノル
出版:集英社
発行:2011/10/04

評価〔B-〕 純情で下世話でギャグ
キーワード:ギャグ、SF、現代

「またカックカクー!!!」(本文より抜粋)


男子高校生の飛人は、幼馴染の女の子・そらが抱える問題をどうにか解決しようと色々がんばるSFラブコメです。表紙折り返して下世話、つまり品がない卑猥だと書かれていますが、あっさりめの下品さでイヤラシイというほどではありません。

そらが感染するドット症候群の発想が面白いと思います。素晴らしいカクカク具合。感染していない人とのギャップが良い感じです。あそこまでカックカクになるのに、なぜ眼だけは丸いのか。可愛く描こうとしたからでしょうか。

ギャグのセンスが今まで読んできたギャグ漫画とは違うので、なんか不思議な感じです。強烈でもなくシュールでもなく、日常系4コマとも異なる雰囲気。かわいそう系か? 絵柄が少女漫画っぽいなーと思っていたら、どうやら著者は女性だそうで。なるほど。でもまあ、男性でも女性でも漫画が面白ければかまいません。

巻末には読切バージョンの本作が掲載されています。下世話さのない本作と読み比べてみてはいかがでしょうか。うまくまとまっていると思います。



[ 2013/10/10 21:34 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2013年10月10日(木)

なぜ人は砂漠で溺死するのか? 

なぜ人は砂漠で溺死するのか? (メディアファクトリー新書)なぜ人は砂漠で溺死するのか? (メディアファクトリー新書)
著者:高木 徹也
出版:メディアファクトリー
発行:2010/08/25

評価〔A-〕 死体は嘘をつきません
キーワード:法医学、遺体、解剖、

「風呂溺」とは、「風呂場における溺死」の意味。それがなぜスラング化したかというと、わが国では、入浴中に浴槽内で溺死する人があまりにも多いからだ。(本文より抜粋)


世にも珍しい出来事の本もしくはクイズの本かと思っていたら、法医学の本でした。大学で教鞭を取り行政解剖を行い、ドラマでも監修を務めた経験のある法医学者の著者が、遺体と解剖について解説します。

5千体以上の遺体を検死しただけあって経験豊富です。実に様々な死に方が書かれていて、なんか感心してしまうと同時に、恐怖を感じました。例えば、心臓の病気だと左腕に痛みが発生する、ということは知りませんでした。医師でも勘違いしてしまう事例を覚えておくことは、損にはならないはずです。また、著者があまりの多いと言う風呂での溺死ですが、高血圧などが原因でお風呂で溺れた場合は、事故死ではなく病死になるそうです。なので、遺族から確認の電話がくるなんてのも解剖した人ならではの話だと思います。

病死だけでなく、題名のように意外な死に方ものっています。夏で凍死、家で熱中症、クラッシュ症候群などなど。人は意外に簡単に死んでしまうものなのかと考えてしまいました。それとは別に、日本では多いとされている自殺や、性に関する死亡例についても書かれています。前者の遺体の悲惨さには胸が痛みますが、それ以上に後者が印象的でした。言い方は悪いのですが、恥ずかしい状態での死の実情が分かります。人の性欲はすごく、著者が悲しい生き物と表するのも分かる気がします。

少なくない人が畳の上で平穏に死をむかえるのではないと知りました。本書で知った知識を忘れずに暮らしていこうと思います。



[ 2013/10/10 21:01 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)

2013年10月03日(木)

日本語は「空気」が決める 社会言語学入門 

日本語は「空気」が決める 社会言語学入門 (光文社新書)日本語は「空気」が決める 社会言語学入門 (光文社新書)
著者:石黒 圭
出版:光文社
発行:2013/05/17

評価〔B〕 言葉の適切さを研究する学問です
キーワード:言語、話し言葉、言葉づかい、

社会言語学の立場からすると、「正しい敬語」は存在しません。あるのは「ふさわしい敬語」だけです。(本文より抜粋)


社会言語学という分野があるのを本書を読むまで知りませんでした。言語学と聞くと品詞や動詞の活用、古語を研究しているイメージですが、社会言語学は仕組みそのものではなく実際に話されている生の言葉を研究する身近な学問です。

話し言葉や言葉づかいは話す相手によってを変わるのは当然ですが、話し手の立場や年齢、話題の内容、会話の場所・状況などによっても変わるのを分かりやすく説明しています。興味深いのは地域方言の効果で、キリスト教の一説を大阪弁に翻訳した文章を読むと、同じ内容でも言葉によっていかに印象が変わるのかが実感できて面白いです。また、日本語の特徴である人称表現の多さについても解説されていて、日本の社会が年齢を重視してきたかが分かります。

終盤は言語と政治や文化の関係が述べられています。方言として存在している八重山語や八丈語は、ユネスコでは独立した言語と認識されていて興味深いです。こうした言語の危機もそうですが、言語学者として英語の早期教育にも警鐘を鳴らしていています。

今までの経験から既に理解している項目もあるので、全て目新しいわけではありませんでしたが、一冊の本としてまとまっているで知識を整理するには便利です。題としては「空気」ではなく「状況」にしてほしかったかな。「空気」という言葉があまり好きではないので。




[ 2013/10/03 21:25 ] 言語 | TB(0) | CM(0)

2013年10月03日(木)

2013年9月の読書メモ 

みんなが知りたい地図の疑問50〔B-〕
星の舞台からみてる〔B+〕
アラクニド 7 〔B+〕
万能鑑定士Qの事件簿 IX〔A-〕
イラン人は面白すぎる!〔A〕

パラドクス・ブルー 1〔B+〕
夢見る彼女の奇妙な愛情〔C-〕
ボクには世界がこう見えていた―統合失調症闘病記〔B+〕
パラドクス・ブルー 2〔B+〕
羽月莉音の帝国 4〔B+〕

ホーカスポーカス 1〔B+〕


以上、11冊でした。10冊で止めておこうかなと思ったのですが、漫画が読みたかったので最後にもう1冊だけ。漫画が4冊と多めでした。10月も漫画が多くなりそうです。

全体的に評価が高めで良かったです。B+が多いのですが、その中でもA-にしようかと迷ったものもあります。少しずつ違って同じではありません。「イラン人は――」と「ボクには世界が――」は普段とは違った世界を知ることができて有意義な読書となりました。




[ 2013/10/03 21:20 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)