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2013年04月19日(金)

世界平和は一家団欒のあとに 

世界平和は一家団欒のあとに (電撃文庫)世界平和は一家団欒のあとに (電撃文庫)
著者:橋本 和也
出版:メディアワークス
発行:2007/02

評価〔B-〕 特殊能力者たちの家族愛
キーワード:特殊能力、超能力、現代、家族、兄弟姉妹、

家族八人、今まで何度世界とやらを救ったのだろうか。俺は知らないし、わざわざ細かく数えているのも馬鹿らしい。(本文より抜粋)


世界を救う正義の味方と聞いて、思い浮かべるのはどのような人物でしょうか。本書では、世界の危機に立ち向かう一家が登場します。とはいっても、映画のような覆面で顔を隠した筋骨隆々の人たちではありません。学校に通ったり働いていたりと、外見も内面もいたって普通です。特殊な能力を持っている星弓家の人々が、世界の危機を解決すべく動きだします。第13回電撃小説大賞「金賞」受賞作。

主人公である長男・軋人をはじめ、兄弟姉妹たちが全て違う能力を持っています。並外れた強靭な肉体を持っていたり、回復魔法を使えたり、それぞれ性格にあった能力なのが良いです。そして、スーパーヒーローものなのですが、物語の主軸が敵ではなく家族の関係である点が、本書の特徴です。巨大な敵を皆が力を合わせて撃破!と、少年漫画のような展開ではありませんので、それを期待している方はご注意を。

登場人物が多いせいか、出番の極端に少なかった人がいるのが残念でした。ヒロインもあまりヒロインの役割を果たしていないような……。日常がメインなのですが、彼らの能力に見合った事件も見てみたかったです。ちょっと物足りなさを感じました。

明るく賑やかでいて、時にはシリアスで、それで気恥ずかしい表現ですが暖かいラノベです。バトルものだとばかり思っていたので予想外の展開でしたが、返って良かったかもしれません。まさにタイトルどおりの物語です。



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[ 2013/04/19 21:18 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2013年04月19日(金)

無限の住人30 (完) 

無限の住人(30) <完> (アフタヌーンKC)無限の住人(30) <完> (アフタヌーンKC)
著者:沙村 広明
出版:講談社
発行:2013/02/22

評価〔A〕 時代劇漫画、ついに完結。
キーワード:時代劇、江戸時代、武士、剣客

「アンタと出会った時点で、アンタの味方になるに決まってんだからね、あの旦那は」(本文より抜粋)


ついに最終巻となりました。逸刀流の存続はどうなるのか、六鬼団は目的を果たせるのか。そして、凜の復讐の行方はいかに。

29巻同様、依然として三つ巴の続きますが、ようやく決着がついていきます。吐、天津、万次が死力を尽くして戦う様は、非常に緊迫して盛り上がりましたし、この漫画を象徴していて心打たれます。この物語で重要なのは、勝負に勝った負けたではなく、生き残ったかどうかなのではないかと改めて思いました。

最終話の後半は、最初万次の不死を強調するために作ったのかと思ったのですが、あの小刀があの手に握られることの意味を考えると、ひときわ感慨深いです。読了後、表紙カバーをはずして本体表紙の絵を眺めると、その気持ちは一層増します。なんかこう、ようやく「やはり主役は万次だったのか」と思われてくれます。

あとがきにもあるように、本シリーズは完結まで19年かかっています。僕は途中から読み出したので19年も読んでいませんが、それでも結構長い時間読み続けてきました。不死解明編はあまり好みではありませんでしたが、今思うとバトル一辺倒にならず、メリハリがついて良かったと思います。なみはありましたが、シリーズとしての評価は本書同様Aです。次はどのような漫画を見せてくれるのか楽しみです。




ネタばれは続きにて↓
[ 2013/04/19 21:12 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)