2012年12月29日(土)

2012年のまとめ 

昨年の大晦日更新を反省して、今年は早めに。といってももう29日ですけどね。

2012年に読んだ書籍は122冊でした。昨年より多く読むことができ、また毎月10冊くらい読めるといいなーという願望のような目標を達成できて良かったです。時間的にも経済的にも、これを超えるのは……現時点では難しそうです。

その122冊の内訳ですが、

小説 (26)
ライトノベル (24)
漫画 (34)
4コマ漫画 (7)
随筆 (3)
社会・歴史 (13)
心理・哲学 (4)
自然科学・医学 (4)
言語 (0)
実用 (7)
WEB漫画 (0)

となっています。昨年のまとめにも書いたように、推理小説のカテゴリーを廃止しました。

自然科学・医学が減って、社会・歴史がかなり増えました。それと実用が増えましたが、これはどのカテゴリーにも属さない本を全てここに収めているからだと思います。自己啓発やビジネス書は分類に迷います。新たに増設すべきなのかな。

漫画と4コマ漫画は全体の約33.6パーセントでした。昨年とほぼ同じ数字です。漫画はある程度好き勝手読むことにしたので、かなり多くなると思ったのですが予想が外れました。凄く読みたい漫画が少ないのが原因かも。面白い漫画を発掘しよう。

小説はライトノベルより多かったのでよしとします。でも、メディアファクトリー文庫をラノベとして換算すると逆転しそうです。このレーベルに限らず、表紙がイラストの小説って最近増えましたよね。何でもラノベに見えてしまいそうだ。


また、評価別の数は以下のとおりです。

〔S〕 2冊
〔A〕 15冊
〔B〕 86冊
〔C〕 18冊
〔D〕 1冊
〔E〕 0冊

昨年同様、今年もEがゼロで良かったです。結果を見るとDよりSが多くて良いように見えますが、実感としてはそれほど良好ではなかったと思います。ま、自分でも評価が辛めかなーとは思っていましたが、それを差し引いても平均点は昨年より良くなかった印象です。Sが2つのみで、しかも両方ともS-なのが寂しいですね。来年はS+をつけたくなるような凄い本に出会えますように。

今年の収穫は、野崎まどを知ったことでしょうか。あの急転回が好きです。未読の他の作品も気になります。それと、「漫画版・罪と罰」と「付喪堂骨董店」の2つのシリーズを完結まで読み終えることができて満足しています。

来年の読書の抱負はまだ何も決めていません。うーん、何も思いつかない。本を選ぶ際に、値段を重視し過ぎないとかかな?(笑) それでは、良いお年を。



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[ 2012/12/29 22:45 ] 年別まとめ | TB(0) | CM(0)

2012年12月29日(土)

2012年12月の読書メモ 

幻獣ムベンベを追え(集英社文庫)〔A〕
幼年期の終わり(光文社古典新訳文庫)〔B+〕
黄昏乙女×アムネジア4〔B〕
シスタージェネレーター 沙村広明短編集〔B+〕
子供の名前が危ない〔A-〕

そして扉が閉ざされた(講談社文庫)〔B+〕
神と世界と絶望人間 03-08 雷撃☆SSガール2〔B+〕
アカンプリス〔B〕
上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか?〔B-〕
NIGHTMARE MAKER4 〔B〕

街場のメディア論〔B+〕
ミニッツ―一分間の絶対時間〔B-〕


以上、12冊でした。見直してみたら、CがなくてAとBのみ。まあBは評価の幅が広いので、同じBでも結構差があるのですが、それはそれとして全てB以上で良かったと思います。

思ったより漫画とラノベが少なかったです。今月は先月に比べて時間が取れたので、余裕を持って読むことができました。その割には冊数は、先月11冊の今月12冊と、あまり変わりませんでしたけどね。

来月あたまに読む本はもう決まっているので、年末年始はのんびりゆるゆる読むつもりです。



[ 2012/12/29 22:27 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)

2012年12月27日(木)

ミニッツ―一分間の絶対時間 

ミニッツ―一分間の絶対時間 (電撃文庫)ミニッツ―一分間の絶対時間 (電撃文庫)
著者:乙野 四方字
出版:アスキーメディアワークス
発行:2012/04/10

評価〔B-〕 一分間限定の超能力
キーワード:学園、超能力、現代、

俺は、この能力を利用して誰よりも高みへ上り詰める。まずは手始めにここ、私立穂尾学園高校からだ。(本文より抜粋)


一分間だけ相手の心を読むことができる能力「ミニッツ」を持つ高校生・相上櫻の目標は、一年生の内に生徒会長になること。しかも、誰からも慕われ頼られる人物として。敵を作らないよう不満は心の中に隠しつつ、大きな野望のため学校生活を送っていたのですが、ある人物との出会いから障害が生じることになるのですが、さてさて。第18回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”。

表紙折り返しの説明に、学園騙し合いラブストーリー!とありますが、騙し合いの小説としては少々残念な出来です。ルールの決められた知的ゲームはあまりなく、言葉で相手の裏を読むような腹の探りあいも、それほどワクワクはしませんでした。作中で出てきた『馬鹿と天才ゲーム』が、長く続いたり何回も行われるのかと期待していたのですが、そんなこともありませんでしたしね。騙し合いよりは、単なる嘘合戦と言った感じです。

各シーンを個別に見てみると、登場人物たちの過去話などを始めそりなりに盛り上がったと思います。櫻と副会長・琴宮遙の『馬鹿と天才ゲーム』は良かったです。しかし、全体的に展開が唐突かなと思うところがありました。登場人物たちについても、性格のためか感情移入しにくいのが残念です。

前半は結構面白く読んでいたのですが、後半はそうでもありませんでした。予想していた展開と違っていたからなのか、物語が何だか違うもののように感じたためなのか、それとも期待し過ぎたのでしょうか。何にしても惜しいなあ。




[ 2012/12/27 21:51 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2012年12月23日(日)

街場のメディア論 

街場のメディア論 (光文社新書)街場のメディア論 (光文社新書)
著者:内田 樹
出版:光文社
発行:2010/08/17

評価〔B+〕 メディアを独特の視点で分析しています
キーワード:メディア、テレビ、新聞、出版、ミドルメディア

マスメディアの凋落の最大の原因は、僕はインターネットよりもむしろマスメディア自身の、マスメディアにかかわっている人たちの、端的に言えばジャーナリストの力が落ちたことにあるんじゃないかと思っています。(第二講より抜粋)


大学で教鞭を執る著者が、「メディアと知」という授業でのディスカッションを元に作成した、現代社会のメディアを分析した本です。

テレビや新聞の力が落ちている原因を、ネットなど外的要因ではなく内的要因であると断言しています。その一因として、メディアがクレーマーのようになってきていることを挙げていて、興味深く説得力のある意見だと思います。メディアの性質として、教育や医療を取り上げ始めてきた理由も頷けます。そして、不特定多数ではなく特定多数の人へ情報を発信する「ミドルメディア」の例を示しています。

また、本または情報の発信者と受信者の関係を、人類学の「反対給付」、つまり感謝の気持ちで成り立っているした点は、独特だと感じました。近親相姦の禁止を、この反対給付の概念で説明しているのは、実に斬新だと感じたのですが、人類学では常識なのでしょうか。生物学・医学・倫理以外で意義づけられていて驚きです。

しかし、独特な意見のためか、どれも全面的に賛成とは言えないのが残念です。最初のキャリア論では、学生の時点では適性は分からないと述べていて、自分にはしっくりきませんでした。出版の話では、本はお金をもらうより読んでもらうことが大切と力説していますが、現実的にお金は必要ですし、著者の思いに反して純粋にただお金を稼ぐために出版している人も中にはいると思います。その主張も分からなくはないのですが。

また、本は本棚に揃えて自分にも他人にも影響を与えることができる、電子書籍はそれができないのが欠点としていますが、読んでもいない本を本棚に並べて、読書歴を詐称するのは知的生活ではないと思うのですが。そもそも、未読で読むつもりもない本を本棚に置いておくのにビックリしました。そういう人もいるんですね。

著者のあまり一般的でない考え方に、一定の理解を示すものの全面的に賛成とも言えず、どうも戸惑ってしまいました。賞賛でもないけれど一理ある、のような。新聞やニュースで言われているようなメディア論に飽き飽きしているなら、本書を読んでみてはいかがでしょうか。




[ 2012/12/23 18:46 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2012年12月23日(日)

NIGHTMARE MAKER4 

NIGHTMARE MAKER 4 (ヤングチャンピオン烈コミックス)NIGHTMARE MAKER 4 (ヤングチャンピオン烈コミックス)
著者:Cuvie
出版:秋田書店
発行:2011/09/20

評価〔B〕 やはりこうなってしまうのか。
キーワード:夢、学園、青春、恋愛

現実を見なきゃいけないのに、見たくない。(本文より抜粋)


内田の思惑どおり、学園中に広まっていく夢見装置。生徒だけでなく教師にもその存在が知られ、学校が混乱状態へに陥っていきます。

夢と現実があやふやになってしまう人は今までもいましたが、この巻ではマシンの使用者が混乱して、犠牲者を出してしまいます。予想してはいましたが、なかなか辛いです。それと、前の巻で単発だと思っていた野球部の2人や、スタイルについて悩む2人の女子も再登場します。後者の片方は、どうしてあんな妄想の虜となってしまったのか。みんな、何が夢で何が現実か、ごちゃごちゃになってます。

また、灯明と彼女の家族の過去が明かされ、彼女の主義や家族への想いが分かります。現実的なのはそういうことだったのか。うーん、なんか悲しい。でも、こういう家庭って実は結構ありそうで、実際そういう環境で育った人には読むのは辛そう。灯明はもう少し報われるというか、幸福になってもらいたいですね。

ところで、茅野先生はどこまで欲望のままに突き進んでいくんだろう……。彼女はマシンの被害者なのか、それとも違うのか、はたして。

灯明の件もあってか、エッチな漫画とは思えないシリアスさで、性的表現も控えめでした。6巻で完結らしいので、どのような結末をむかえるのか終わりまで読み続けます。




[ 2012/12/23 18:15 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2012年12月18日(火)

上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか? 

上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか? (Nanaブックス)上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか? (Nanaブックス)
著者:松本順市
出版社:ナナ・コーポレート・コミュニケーション
出版日:2008/04/03

評価〔B-〕 良き上司になるために。
キーワード:仕事、職場、社会問題、

「ヤル気を見せれば認めてあげる」というのは、マネジャーの理屈です。それではヤル気など出せるはずがありません。(まえがきより抜粋)


若者の早期退職が騒がれるようになってからだいぶ経ちますが、今でもさほど離職率は改善されません。前向きな理由ならば良いのですが、今の職場にいても先が見えていると、諦めてしまった人も少なくないと思います。人事コンサルタントとして活躍してきた著者が、働く人たちのやる気・意欲に注目し、具体的な部下のマネジメント法を提示しています。

薄くはない本ですが、主旨はいたって簡潔です。それは、部下を褒めて認めること。昔は有効だった発破をかけるだけでは、現代では通用しないと説きます。評価や処遇の例として魚屋を挙げていて、ゴミ捨ての期間があることを説明すると、「包丁を持つのとゴミ捨てと、どういう関係があるのですか?」と聞かれる、とあって笑ってしまいました。確かに、職場でありそうな問答です。部下のやる気の重要性を強調しています。

ただ、意欲ばかりに目がいっていて、職場の給与や労働環境などにまったく触れていないのは少々疑問です。ヤル気があっても限界があると思うんだけどなぁ。まあ、経済的や体力的に辛いと思ったら、やはり意欲はなくなるので、間違ってはいない気はしますが……。それと、内容のこととは別になりますが、本書の値段がやや高いのが気になるところです。

斬新な解決法ではありませんでしたが、重要なことが書いてあります。他人を評価して育てるのは、いざ自分がやってみると難しいものです。人の上に立つ人ならば知っておいたほうが良い内容でした。





[ 2012/12/18 22:07 ] 実用 | TB(0) | CM(0)

2012年12月18日(火)

アカンプリス 

アカンプリス (TSコミックス)アカンプリス (TSコミックス)
著者:六道 神士
出版社:少年画報社
出版日:2011/04/30

評価〔B〕 主役の表情が豊かです。
キーワード:学園、現代、ギャグ

――仕事には慣れましたが――、――この現実には――(本文より抜粋)


表紙を見ても裏表紙を見ても少女漫画のようですが、ギャグ漫画です。この著者の作品を読んだことがある方なら、御存知かと思いますが。

お嬢様女子校に転入してきた少女・三条宝は、転校早々病気で学校を休んでいました。登校初日、彼女は知らないうちに生徒会の役員に選ばれてしまったことを知り、戸惑いながらも生徒会室を訪れるのですが……まあ、ここからは見てのお楽しみです。彼女の置かれた状況を説明してしまうと、面白さが半減してしまいますからね。

宝がトラブルに巻き込まれ、時には奮戦し、時には諦観し、またある時は年頃の女の子らしい面を見せるのは、見ていて面白いです。特に表情が豊かなので飽きません。彼女は外見よりも意外とタフだよね。言い切れ私!とか。全体的にシリアスさは控えめ、ギャグで押しとおします。

1巻完結なので、著者を知らない方は試しに読んでみてはいかがでしょうか。安定して笑える作品です。



[ 2012/12/18 21:45 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2012年12月14日(金)

神と世界と絶望人間 03-08 雷撃☆SSガール2 

神と世界と絶望人間 03-08 雷撃☆SSガール2 (講談社BOX)神と世界と絶望人間 03-08 雷撃☆SSガール2 (講談社BOX)
著者:至道 流星
出版社:講談社
出版日:2010/03/02

評価〔B+〕 締めがどうもあっさりな気が。
キーワード:経済、経営、ライトノベル、社会、

「」(本文より抜粋)


海斗と彼の仲間が巨大な敵・ブランフォート家に挑む物語の後編です。タイトルに03-08とあるように、2003年から08年までの軌跡です。

海斗たちの企業・リザスターネットワークスがどんどん大きくなっていくのは、シリーズ1巻のリン達の会社と同じですが、その手段と規模が違うので圧倒されます。手段を選ばなければ、簡単に企業が大きくなっていくのに驚かされます。ゼロから始めてあの規模までいくとは、まさにマネーゲーム企業だからでしょうか。ここまで楽にとは言いませんが、現実でも大なり小なり似たようなことが起こっていそう……。

前巻ではリザがあまり聡明っぽくなかったのですが、今回は活躍します。ようやく。しかし、1巻の天才リンと性格が同じようなのは偶然なのでしょうか。

過去を舞台にしているので、前巻同様、現実の出来事と絡めて書かれてあるのが面白いです。経済をメインにしているラノベですが、民主主義や資本主義を含めた現代社会も強く批判しています。大衆は愚民と連呼し過ぎなのでは。あとがきにもその精神が表れています。

謎の勢力が登場してしばらくは良いのですが、終盤と結末がどうもスッキリしないというか、満足できませんでした。あそこまで勢いのある物語なのだから、それに見合う派手な展開を期待していたのですが、うーん、好みの問題なのかな。





[ 2012/12/14 22:44 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2012年12月14日(金)

そして扉が閉ざされた(講談社文庫) 

そして扉が閉ざされた (講談社文庫)そして扉が閉ざされた (講談社文庫)
著者:岡嶋 二人
出版:講談社
発行:1990/12/04

評価〔B+〕 緻密な推理を要します。
キーワード:推理、サスペンス、

「みんな、あなたと同じ。気がついたら、ここの床で寝てた。どういうことなのか、ここがどこなのか、みんな知らない」(本文より抜粋)


4人の男女が小部屋のような空間に閉じ込められました。4人に共通する心当たりは、三ヶ月前に事故でなくなった女性・咲子のこと。何が目的で、どうしてこんな状況に陥ってしまったのか? 4人は脱出を試みると共に、咲子の事故について思い返してみることになるのですが……という長編推理小説です。

移動せず、ずっと一箇所で話が進みます。こういうのは何と言うのでしょうか。密室?クローズド・サークル?しかし、登場人物たちが事故の日を振り返り、その中であちこち移動するので、あまり単調な印象はありませんでした。過去を思い出しながら推理するのが面白いです。

少しずつジリジリ真相に近づいていくのが、サスペンスのようでドキドキしてきます。結構話が進んでも、咲子が自殺なのか他殺なのか、やはり事故なのか、それすらもなかなか分からなく、焦らされますがそれもまた楽しいです。各々、自分の目の届く範囲しか状況が確認できないので、誰の言葉が信用できるのか、または誰が嘘をついているのかが分からず、論理的に推理するのは難しいと感じました。でも、文章自体は読みやすく、スラスラ読みすすめられます。

登場人物たちの性格があまり良くないのが、欠点といえば欠点でしょうか。派手さはありませんが、ミステリーファンには受けそうな小説です。




[ 2012/12/14 22:02 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2012年12月10日(月)

子供の名前が危ない 

子供の名前が危ない (ベスト新書)子供の名前が危ない (ベスト新書)
著者:牧野 恭仁雄
出版:ベストセラーズ
発行:2012/01/07

評価〔A-〕 名づけの裏に隠れた真意。
キーワード:名づけ、流行、社会

知人の子供や、インターネットやテレビを通して、あまりにも珍妙な名前を目にし、開いた口がふさがらなかった経験はありませんか。(はじめにより抜粋)


ついこの間、生命保険会社だったと思うのですが、今年の子供の名前の人気ランキングを発表しました。颯太(ソウタ)、結衣(ユイ)あたりはまだ読めるのですが、蒼空や大翔、心春になると分かりません。変わった名前は昔からありましたが、最近は他人には読めないような名前をつける親が増えてきています。いつごろからこうなってきたのか?単なる流行なのか、そうでないのか?命名研究家として10万人以上の名づけ相談を受けてきた著者が、社会の影響を考慮し分析しています。

上記のような今までになかったタイプの名前は、肯定派はキラキラネーム、否定派からはドキュンネームと呼ばれています。本書では客観的に判断するため、珍奇ネームと呼んでいます。名前をつけるのは個人の自由と言いますが、珍奇ネームの持つ人の不便さや不幸な面を挙げて警告しています。著者自身珍奇ネームなので、説得力がありました。

時代ごとに、人々の希望を反映した名前が流行るのが面白いです。昔は長生きを、戦時中は勇猛さをといった具合です。今の高齢者の女性に、クマやトラなど女性に不向きと思われる名前がついているのが不思議だったのですが、「動物の名前をつければ強く生きるだろう、という思いが込められている」とあり納得しました。なるほどね。

無意識による名づけへの影響は、まだピンときませんがそういうものかもしれませんね。子供に過度な期待を寄せるのはきっと良くないことなのでしょう。肯定的につける大切さが分かりました。よく自分の趣味にちなんでつける人がいますが、それくらいで良いのかもしれません。

最後には正しい名づけ方ものっていて、何も思い浮かばないという方には役立つのではないでしょうか。名づけをする時がきたら、本書を思い出し、きちんと責任持ってつけようと思います。では、僕がネットで見つけた、キラキラネームの小学生が発したとされる印象深い言葉を載せて終わりにします。

「自分の名前は死ぬまで脱げないパーティーのドレス、パーティーなんて毎日無いのに」




[ 2012/12/10 22:43 ] 実用 | TB(0) | CM(0)

2012年12月10日(月)

シスタージェネレーター 沙村広明短編集 

シスタージェネレーター 沙村広明短編集 (アフタヌーンKC)シスタージェネレーター 沙村広明短編集 (アフタヌーンKC)
著者:沙村 広明
出版:講談社
発行:2009/09/23

評価〔B+〕 ギャグだけではありませんよ。
キーワード:短編集、ギャグ、シリアス

「パパみたいな真似やめてくれます?」(久誓院家最大のショウより抜粋)


代表作「無限の住人」のおけげで時代劇漫画のイメージが強い著者ですが、この短編集では時代にとらわれず様々なタイプの話が収録されています。全7編。

ギャグあり、シリアスあり、のんびりダラダラ感ありと、色々と方向性が違う作品がひとまとめになっているので一言では表現しづらいです。なんとも言えない味があります。最初の話、「久誓院家最大のショウ」が一番著者らしくて面白いと思います。時事ネタを扱った「制服は脱げない」も、2009年の話題で少々古さを感じますが今でも十分楽しめます。

最後の「エメラルド」は、途中でどうなるのか予想できてしまい、素直に楽しめなかったのが残念です。あの話、どこかで似たようなのを見たような気が……うーん、思い出せません。

前から気になっていた「シズルキネマ」での台詞、「人のやる事なす事に(中略)バーカ!!」が見れて結構満足しています。全部を合わせると、やはり無限の住人の人だなーとしみじみ思います。シリアスも良かったのですが、今回はギャグのほうが楽しませてもらいました。



[ 2012/12/10 22:14 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2012年12月08日(土)

黄昏乙女×アムネジア4 

黄昏乙女×アムネジア(4) (ガンガンコミックスJOKER)黄昏乙女×アムネジア(4) (ガンガンコミックスJOKER)
著者:めいびい
出版:スクウェア・エニックス
発行:2011/01/22

評価〔B〕 ひとまず一段落。
キーワード:オカルト、幽霊、ホラー、コミカル、学園

思い出す……わたしを?(本文より抜粋)


黄昏乙女×アムネジアが、3巻とこの4巻の感想の間、2012年4月よりアニメ放送されました。祝・アニメ化。1話のあの見せ方が良かったです。声もだいたいイメージどおりで違和感はありませんでした。

ついに皆の前に出現した影ですが、その謎の一部が明かされます。おぉそうだったのかと思う反面、まだ未知の部分も残されていて、今後はその核心部分を追う物語となりそうです。

また、学校に現れた新しい噂「帰ってきたゆうこさん」の真相解明にむけ、怪異調査部が動き出します。上記の件と上手く絡んでいて、全体的にまとまっている巻でした。ホラーサスペンスと恋愛のバランスが良い感じ。

あとがきによると、次は学園祭編だそうです。シリアスな展開は一休みして、明るいお話になりそうです。



[ 2012/12/08 11:43 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2012年12月08日(土)

幼年期の終わり(光文社古典新訳文庫) 

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
著者:クラーク
出版:光文社
発行:2007/11/08

評価〔B+〕 異星人との遭遇、そして……。
キーワード:SF、未来、異星人、人類、

まもなく、巨大な飛行物体の群れが降下を開始した。永遠とも感じられたひととき、カリーア中の人々とともに、その威容を言葉もなく見守った。(本文より抜粋)


突如現れた異星人は、その姿を見せることなく地球を、人類を統治することとなりました。社会に安定をもたらし、そして文明も発達していきますが、彼らの真意は未だ謎のままでした。異星人との接触から人類の行く末までを描いたスケールの大きい有名SF小説です。

桁違いの科学力を持つオーヴァーロードたちや接触後の社会の変化は、現代小説とは違った読み応えがあります。近い未来こうなるのだろうかと思うと興味深いです。第2部から第3部への大きな流れは圧倒的で、少し呆然としてしまうくらいです。オーヴァーロードの目的が彼らから語られる時、なんとも言えない気持ちになりました。

登場人物が外国人のため、名前を覚えるのに一苦労しました。本書付属の栞は主な人物が記載されていて、読んでいるときは助かりました。なかなかの気配りです。感謝。

本作品はハヤカワ文庫から既に出版されています。しかし、当時の社会情勢と現代を比べてみると隔たりがあるため、第一部は1990年に書き直されたそうです。新第一部の日本語訳が読めるのは、本書だけだそうです。また、いくつかの単語も違う言葉に訳されているので、ハヤカワ文庫版と読み比べてみるのも一興かと思います。

好み……ではないような気はしますが、予想外の結末で驚かされました。インパクトがあることは確かです。翻訳ものとしては読みやすいと思うので、想像力に自信のある方にはお薦めです。




[ 2012/12/08 11:17 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2012年12月03日(月)

幻獣ムベンベを追え(集英社文庫) 

幻獣ムベンベを追え (集英社文庫)幻獣ムベンベを追え (集英社文庫)
著者:高野 秀行
出版:集英社
発行:2003/01/17

評価〔A〕 生易しいもんじゃないぜ
キーワード:ムベンベ、未確認動物、探検部、アフリカ

「えーと、それでぼくたちは怪獣を探しに行こうと思ってます」(本文より抜粋)


題名にあるムベンベは、コンゴ奥地に住んでいると言われている未確認動物(UMA)です。正式名称はモケーレ・ムベンベといい、探検家たちの間ではネス湖のネッシーと並ぶほどの有名です。1980年代後半、早稲田大学探検部に所属していた著者はこのUMAに興味を持ち、実際にコンゴ共和国(旧コンゴ人民共和国)まで真相を
確かめに行ったノンフィクションです。

読んでいる間、ずっと「すげぇ、本当にやってる……」と思っていました。驚きと憧れと呆れと笑いが混じった感じでしょうか。

ムベンベのことが知りたくなったので、他人の話や報告書ではらちがあかないから現地に行く、と決める決断力と楽観性が凄いです。そして、すぐ仲間集めと情報収集を行い、学生である彼らが企業から協力をとりつけるその行動力も凄いです。もちろん、現地到着後も様々な苦労や予想外の困難にぶつかるのですが、自分達の力で乗り越えていきます。少し違うのですが、でも教育で教えるべき『生きる力』とかって、こういうことなんじゃないのかなーと思わずにはいられませんでした。かなり状況が芳しくなくても、「カワウソもうまい」なんて思えるなんて本当に楽観的でかないません。(笑)

また、普段テレビで見るアフリカとは違う一面が見えるのが面白いです。国が統治していても、村では村の論理が一番であることや、宗教に関する決まりは非常に重要であること、そしてジャングルでは何を狩り何を食べているのかなどなど。それと、野生の肉食獣を見た!なんてレベルではなく、現地の人がどのような生活をしているのかも分かります。探検隊も同じものを食べて同じところで寝泊りしているのですから。いや、凄いよ。とても学生がやることとは思えません。

解説で「この人たち、めちゃくちゃだ!」と評されるのもうなずけます。巻末には隊員たちの簡単な感想があります。本書、文庫版あとがきには、隊員たちの探検から14年後が書かれていて、なかなか興味深いです。冒険心と子供心溢れるノンフィクションでした。




[ 2012/12/03 21:54 ] 随筆 | TB(0) | CM(0)

2012年12月02日(日)

2012年11月の読書メモ 

変身(新潮文庫)〔B-〕
感情力―自分をコントロールできる人できない人〔A〕
あなたが泣くまで踏むのをやめない!〔C+〕
万能鑑定士Qの事件簿 V〔B+〕
M.G.H.―楽園の鏡像 (徳間デュアル文庫)〔B〕

ローファイ・アフタースクール―五十嵐藍短編集〔B〕
惑星のさみだれ2〔C〕
大東京トイボックス4〔B〕
負け方の王道〔B-〕
平等ゲーム(幻冬舎文庫)〔B+〕

罪と罰10(アクションコミックス)〔B+〕


以上、11冊でした。ついに漫画版「罪と罰」を最後まで読みました。結構長い期間をかけて読んだので、一気に読むのとはまた違った良さがあったと思います。

後半、漫画が多かったです。急に読みたくなることもあるんです。新書については、最近本屋さんで新刊を見ても、あまり読みたいものがなくて残念です。知的好奇心を刺激してくれる本が読みたい。

さて、実はこの記事、12月末に12月まとめと一緒に書きました。後からまとめようと思ってもなかなか手がつかなく、ズルズルと翌月末まで……。気がついたときに、すぐ書いておかないと駄目ですね。



[ 2012/12/02 07:20 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)