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2012年11月17日(土)

ローファイ・アフタースクール―五十嵐藍短編集 

ローファイ・アフタースクール―五十嵐藍短編集 (BLADE COMICS)ローファイ・アフタースクール―五十嵐藍短編集 (BLADE COMICS)
著者:五十嵐 藍
出版:マッグガーデン
発行:2012/05/10

評価〔B〕 様々な雰囲気の青春。
キーワード:短編集、現代、ギャグ、シリアス

小高いところに立っているこの場所は、小さなこの町を全部見渡せる。丘の上から町を傍観する神様ごっこ、ということらしい。(神様ごっこより抜粋)


「鬼灯さん家のアネキ」の著者が、同人誌や商業誌で発表した短編を集めて一つの本にした短編集です。表題作をはじめ、8つの短編が収録されています。

主人公が皆、高校生くらいなので青春のイメージが強いです。シリアスなものからギャグまで様々ですが、明るい活発なものよりも、どこか気だるいもしくは物憂い雰囲気のある作品のほうが印象的でした。話の展開を楽しむのではなく、その雰囲気を楽しむ漫画だと思います。

静かな世界で佇む「神様ごっこ」や、ポップだけれど実は軽くはない「暗黒さん」が好きです。短いせいか、何回も読んでしまいます。著者が青くさい作品を評している「アオ」も結構良いと思います。それにしても、ラリ美さんのキャラはあれで良いのでしょうか。色々と心配です。

「鬼灯さん」を分解すると、こうした短編集になるのかなーと思いました。逆か?短編集を一つにすると、「鬼灯さん」になるのかな? しんみり落ち着いた、すっきりした読後感の味わえる漫画でした。



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[ 2012/11/17 18:53 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2012年11月17日(土)

M.G.H.―楽園の鏡像 (徳間デュアル文庫) 

M.G.H.―楽園の鏡像 (徳間デュアル文庫)M.G.H.―楽園の鏡像 (徳間デュアル文庫)
著者:三雲 岳斗
出版:徳間書店
発行:2006/06

評価〔B〕 近未来宇宙ミステリー
キーワード:SF、近未来、宇宙ステーション

「有り得ない。無重力状態の宇宙ステーションで、墜落死なんてね」(本文より抜粋)


宇宙旅行と言えば映画やSF小説の中だけの話でしたが、少し前に企業が民間人向けの宇宙旅行を企画して話題になりました。とはいっても、とてつもなく高価で、内容も弾道飛行による無重力体験で終わるものですが、それでも宇宙も近くなったなあと思わずにはいられませんでした。本書は、そんな現在よりももう少し先の未来、宇宙ステーションで起きた不可解な事件を追う物語です。SF推理もの。第1回日本SF新人賞受賞作品で、2000年に徳間書店から出版された同名の単行本を文庫化したものです。

材料工学の研究者・鷲見崎凌は、従姉妹の森鷹舞衣と共に宇宙ステーション「白鳳」滞在中に、遺体の第一発見者となります。遺体の様子は、まるで数十メートルの高さから落ちたかのようでした。無重力状態の白鳳で、どうしたらこのような事態になるのか? 二人は真相を探り始めます……という粗筋です。

ライトノベルのレーベルであろう徳間デュアルから出ていますが、もともと一般書籍だったためか、それほどライトノベルっぽくありません。そう思うのは、きっとイラストのせいでしょう。

「白鳳」の描写も良いのですが、ネットから発展したミラーワールド、人格を複製できるプログラムのアプリカントも興味深く、まるで本当に未来を見ているかのようで面白いです。こうしたSFの部分と推理の部分のバランスが良くて、違和感なく楽しむことができました。また、主人公たち二人の過去も絡んで、単なる推理もので終わらせません。

でも、もう少し何かこう、もう一捻り欲しかった気もします。圧倒的完成度、大どんでん返しって感じではありません。理系科目の知識がなくても楽しめますが、あったほうがさらに楽しむことができるでしょう。SFですしね。

ちなみに、著者の他作品・少女ノイズとどちらが好きかと問われれば、SFは好きですが少女ノイズのほうが好みです。




[ 2012/11/17 18:51 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)