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2012年11月13日(火)

万能鑑定士Qの事件簿 V 

万能鑑定士Qの事件簿V (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿V (角川文庫)
著者:松岡 圭祐
出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
発行:2010/08/25

評価〔B+〕 Q、フランスへ
キーワード:鑑定士、知識、雑学、フランス

「じゃなくて、個人旅行。ルーヴルとかオルセー美術館の展示品をこの目で見たいって、ずっと前から思ってたの」(本文より抜粋)


万能鑑定士Qシリーズも5冊目、今度の舞台はフランスのパリです。莉子が楽しみに練っていたパリ旅行だったのですが、彼女が一人で旅行すると聞き、同行を申し出たのはなんと高校時代の担任・喜屋武(きやん)。しかも、彼が用意した宿は、彼女の同級生だった楚辺のいるアパートでした。二人は現地に到着後、ゆっくり観光しようとしていた矢先に、楚辺を巻き込んだ大きな事件が発生します。彼女は、友人のため、事件解決へと行動を起こします。

異国の地でも、莉子の鑑定は衰えません。次々と真相を見抜く様は、何度見ても爽快です。今回のテーマは、フォアグラです。高級食材のあれ。読み進めていくと、精肉工場やレストランがいかに注意してお客へ提供しているかが分かります。一流と呼ばれるには、それだけの理由があるってことでしょうか。大変だ。日本の食品業界も品質管理・衛生管理は厳しそうですが、どれくらいのレベルなんだろう。

喜屋武先生の言動が印象に残りました。莉子の変貌に驚いたり、思わぬ一面が見れたり。活躍もしますが、特に終盤の絵葉書のシーンがさすがでした。先生、格好良かったよ。




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[ 2012/11/13 21:15 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2012年11月13日(火)

あなたが泣くまで踏むのをやめない! 

あなたが泣くまで踏むのをやめない! (電撃文庫 み 8-8)あなたが泣くまで踏むのをやめない! (電撃文庫 み 8-8)
著者:御影 瑛路
出版:アスキー・メディアワークス
発行:2011/07/08

評価〔C+〕 どうしてこうなった、御影瑛路
キーワード:ギャグ、学園、

「あなた、あたしの養分になりなさい」(本文より抜粋)


題名と絵と粗筋を見て、昨今流行にのって書くジャンルを急転回したのか?と、正直面食らってしまいました。戸惑いながらも、まぁこの著者の作品だからと読んでみることに。著者が題名でどん引きされる自覚がありつつこの言葉を選んだのは、勇気ある決断だと思います。

表紙から連想できるように、表紙の我侭な、いえ捕食系幼女のアリスが、主人公の高校生・岩下寿也と同居して、彼をあれこれ振り回すコメディです。寿也は両親の関係を見て、男らしい亭主関白的な男を目指しているのですが、好き勝手で毒舌なアリスに手を焼くという、よくありそうな展開です。でも、御影瑛路らしくそれだけではなく、後半は意外とシリアスになってギャグだけでは終わりません。

ギャグとシリアスのバランスは良いのですが、毒舌や傲慢なギャグが目立ち、人によっては不快に感じると思います。良かったのは寿也の同級生、黛千代子でしょうか。自虐系少女である彼女の言動は、なんか笑ってしまいます。

悪くはないのですが、今までの作品に比べると落ちると思います。もうちょっと驚きや意外性、インパクトがあればなあ。つまらなくはないけれど……といったところです。





[ 2012/11/13 21:10 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)