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2012年10月27日(土)

付喪堂骨董店〈7〉―“不思議”取り扱います 

付喪堂骨董店〈7〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)付喪堂骨董店〈7〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)
著者:御堂 彰彦
出版:アスキーメディアワークス
発行:2010/03

評価〔B+〕 3人の選んだ結末とは。
キーワード:骨董店、オカルト、連作短編集

それでは始めましょう。彼が忘れている……、いえ、彼の中で消されてしまった真実の物語を。(本文より抜粋)


6巻の終わりから続く大きなエピソードの後編です。

今までは他人が使うアンティークを付喪堂骨董店の3人が対処していましたが、今度は彼ら自身に関する、物語の中核となる話です。6巻を読んで感じた『ヴィジョン』への違和感、隠されていた重要な過去も明らかになります。

書評では構成が上手いと書かれることの多いこのシリーズ。その意味がやっと分かりました。でも、構成が上手いというよりは、最初からきちんと伏線を張っていると言ったほうが合うと思います。

咲の決断、都和子の決意、そして刻也の出した答えはどれも理解できます。最後は予想通りになりそうと思っていたら、意外な結末となったので少し驚きました。きちんと完結して良かったです。シリーズ全体の評価は、Bくらいですね。次回作は、もう少し斬新さや派手さが加わるといいなあ。




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[ 2012/10/27 21:29 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2012年10月27日(土)

丘ルトロジック  沈丁花桜のカンタータ 

丘ルトロジック  沈丁花桜のカンタータ (角川スニーカー文庫)丘ルトロジック 沈丁花桜のカンタータ (角川スニーカー文庫)
著者:耳目口 司
出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
発行:2010/10/30

評価〔B-〕 狂った雰囲気が漂う部活動
キーワード:学園、オカルト、現代、

内容は把握できないが、名前から想像するにおそらく丘を研究する同好会のようなものらしい。丘が何を示すか、俺には風景的な丘以外に思いつかなかった。(本文より抜粋)


風景をこよなく愛する高校一年生の咲丘は、掲示板に「丘研」と書かれたチラシに目を奪われます。自分と同じ趣味の人がいて、思う存分語り合うことができるかもしれない! 希望を胸に抱き彼は部室へ向かいますが、そこは丘を研究する会ではなく、変わった人たちが集うオカルト研究会だったのです。第15回スニーカー大賞“優秀賞”。

学園もののライトノベルで、主人公が妙な部活に入部するというよくある設定です。部員が奇人変人なのもありがちですが、丘研は「変な」と形容するよりはむしろ「狂った」「反社会的な」といった言葉が似合いそうです。部員達はライトノベルではあまり扱わない、扱いにくい特徴を持っています。しかし、全員を説明しようとするあまり、ひとりひとりの描写が不足しているように思います。人を減らすなどして、もっとじっくり書いて欲しかったかな。

題名に反してあまりオカルトっぽくありません。期待して読んだのですが、その点は残念でした。また、なぜオカルトと題されているかは、あとがきを読めば分かります。でも、こういうのも本文中で誰かに言わせたほうが良かったのでは。

終盤勢いもありますし、登場人物も個性がありますが、話が荒削りのように感じました。キャラクターの癖の強さも含めて、人に薦めるかどうかは迷ってしまう小説です。




[ 2012/10/27 21:21 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)