FC2ブログ







2012年09月30日(日)

ひぐらしのなく頃に 第二話 綿流し編 上(講談社BOX) 

ひぐらしのなく頃に 第二話~綿流し編~(上) (講談社BOX)ひぐらしのなく頃に 第二話~綿流し編~(上) (講談社BOX)
著者:竜騎士07
出版:講談社
発行:2007/10/02

評価〔C+〕 日常の描写が長い……。
キーワード:サスペンス、田舎、昭和、

「あの……ごめんなさい。言いそびれちゃってたんですけど……私、園崎詩音なんです。……魅音は双子の姉なんです。」(本文より抜粋)


鬼隠し編に続いて2つ目は綿流し編です。続きものではありますが、鬼隠し編の終わりから再開するのではなく、時間を遡って前原圭一が雛見沢に馴染んできたあたりから始まります。

今回は新キャラ・園崎魅音の妹――詩音が登場します。魅音と詩音は一卵性双生児で、見かけはまったく同じですが、性格は違います。どう違うかは読んでのお楽しみということで。彼女の登場とともに物語は広がりを見せ、何が何だか分からないまま終わってしまった鬼隠し編とは違って、村の歴史など色々と明らかになっていきます。アニメを見てだいたい知っている者の印象としては、鬼隠し編が「恐怖」ならば、綿流しは「謎」と言ったところでしょうか。一番サスペンスっぽいかな。

上巻なので、話はまだゆっくりと展開してますが、どうも祭りが始まるまでの日常の部分が長いです。後半の非日常を引き立たせるため、そして必要なシーンも削れないことを差し引いても、冗長だと思いました。2つ目で主要人物の説明を割愛しているのだから、もう少し短くできるような……。

終盤のあの冒険は結構忘れていて、なかなかドキドキしました。いい味でてます。BOXカバーの後ろの絵に気づき、少々驚きつつ下巻を読むことにします。




スポンサーサイト



[ 2012/09/30 22:04 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2012年09月30日(日)

妻を帽子とまちがえた男 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 

妻を帽子とまちがえた男 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)妻を帽子とまちがえた男 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
著者:オリヴァー サックス、Oliver Sacks 他
出版:早川書房
発行:2009/07/05

評価〔A-〕 奇妙な症状で人生を見つめなおします
キーワード:病気、神経系、人生、哲学、エッセイ

テストは終了したと思ったのだろう、帽子をさがしはじめていた。彼は手をのばし、彼の妻の頭をつかまえ、持ちあげてかぶろうとした。妻を帽子とまちがえていたのだ!(本文より抜粋)


題名を見てまさかと思い、読んでみたら上記の引用のとおり本当に間違えていて、驚きました。本書は、神経科の医師による、非常に珍しい症状の患者たちについて、思うことを綴っています。

裏表紙には「驚きと感動の医学エッセイ」とありましたが、専門的な記述が多いです。前置きと各章の説明は、医学にある程度の知識があれば面白いのかもしれませんが、素人が読むとなると専門用語が多く分かりやすいとは言えませんし、あまり面白いとも言えない気がします。

しかし、患者の描写は面白く引き込まれます。著者もはじめにで書いているように、症状のみを記述するのではなく、患者の生き方や人生を含めて伝える叙述力を重視しているようです。このような奇妙な患者がいるで終わらず、その状況であのように生きている、そのように思っていると、患者が一人の人間として具体的に描かれているのです。記憶が保持できない男性、自分の体の感覚を自覚できない女性、チック症との独自の付き合い方を発見した男性と、健全な人でも人生を考える上で参考になる物語が語られています。また、失語症病棟のある風景「大統領の演説」は皮肉めいていて面白いですし、知的障害の若い女性「詩人レベッカ」はそういう人々に対する見方が変わる新鮮な話でした。

24篇もあるので、さすがに質にばらつきがありますが、どれかは心に響くものがあるのではないでしょうか。解説の部分が少々退屈に感じることもありましたが、著者と患者のやり取り・交流の部分は意義深いものだと思います。



[ 2012/09/30 22:01 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)