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2012年09月19日(水)

付喪堂骨董店〈6〉―“不思議”取り扱います 

付喪堂骨董店〈6〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)付喪堂骨董店〈6〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)
著者:御堂 彰彦
出版:アスキーメディアワークス
発行:2009/10

評価〔B〕 ついに過去が……。
キーワード:骨董店、オカルト、連作短編集

「もう一度言う。君の持つ『アンティーク』が必要だ。そして僕達は――」(第三章より抜粋)


付喪堂骨董店の人々と不思議な道具・アンティークのお話も6巻まできました。この巻もこれまでどおり4章構成ですが、4章とも全部繋がっています。区切りはありますが、流れのある大きな一つの話としてみたほうが良いと思います。

5巻で出てきた男女2人が再び現れます。アンティークの存在を知りつつも、数多く登場してきた人々のように力に溺れることのないように見える彼らは、何を考え何を思うのか? 彼と彼女の話はひと段落しますが、また後で登場しそうです。

後半は、ついに刻也と咲の出会いと過去の一部が明かされます。やっとか!と思いながら読みましたが、やはりこういう主要人物の過去が分かると良いですね。より人間らしさが出てきて。しかし、全てが明かされる訳ではなく、また新たな謎も発生しました。

次の7巻が最終巻です。都和子の過去も語られるのでしょうか? うまく綺麗にまとまることを願っています。



ネタばれはつづきにて。
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[ 2012/09/19 21:45 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2012年09月19日(水)

13階段 (講談社文庫) 

13階段 (講談社文庫)13階段 (講談社文庫)
著者:高野 和明
出版:講談社
発行:2004/08/10

評価〔A-〕 難しい制度について考える
キーワード:死刑制度、ミステリー、冤罪、刑務所、加害者と被害者

「死刑囚の冤罪を晴らすんだ。どうだ?俺と一緒にやってみる気はないか?」(本文より抜粋)


タイトルから連想するとおり、死刑を題材としたミステリーです。推理小説では犯人を暴いて、場合によっては法の裁きを受けさせるところで終わるものが多いのですが、本書は判決が下ってから刑が執行されるまでを描いています。

日本では罪を犯した人に与えられる最大の罰である死刑ですが、犯罪に関係なく暮らしている人々にはあまりピンとこない話題だと思います。時折執行されたことが新聞などで控えめに伝えられる、そんな印象があります。実態はどのようなものなのか、本書はその答えの一つにあると思います。

刑期を終えた三上は、刑務官の南郷から冤罪を晴らす調査に誘われます。冤罪をこうむりそうなその死刑囚は事件当時の記憶がなく、あるのは階段を見たという記憶のみ。死刑執行まで時間がないなか、二人は真相にたどり着けるのか?といったストーリーです。ミステリーの部分よりも、死刑にまつわる描写や情報のほうがずっと印象に残りました。例えば、冒頭のあのシーンはそういう仕組みになっていることは知っていましたが、物語として見ると非常に迫力があり圧倒されます。もちろん、ミステリーとしても楽しめます。途中ミスリードに見事にひっかかりましたしね。やられた。

本書は現実味のあるで単なる娯楽小説では終わりません。加害者と被害者、犯罪と刑罰、難しい問題ですが考えさせられます。刺激的で影響力がありそうな本です。




ネタばれは続きにて。
[ 2012/09/19 21:39 ] 小説 | TB(0) | CM(0)