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2012年09月06日(木)

なぜ通販で買うのですか 

なぜ通販で買うのですか (集英社新書)なぜ通販で買うのですか (集英社新書)
著者:斎藤 駿
出版:集英社
発行:2004/04/16

評価〔B-〕 日本の通販の歩み
キーワード:通信販売、信用、

人々はなぜ、手のひらを返したように、「コトバと写真だけの商品」を買うようになったのか。それって、ちょっとした買い物の革命ではなかったか。(本文より抜粋)


ネットが発達してから街に変化が現れてきました。町の本屋さんが激減したのは、ネット通販、特にAmazonの登場が大きく影響していると思います。最近では、通販と家電量販店が激しい競争をしているようです。通販はどのようにしてこのように大きく成長したのでしょうか。

本書は、通販生活でおなじみのカタログハウス社の社長が、明治からの日本の通信販売の歴史について語ります。この著者は、かなり昔に大ヒットしたルームランナーを作った方だそうです。

さて、僕は上記のようにネット通販の成功の秘密が知りたかったのですが、内容は主に昔ながらの通信販売についてでした。しかし、読んでみるとなかなか興味深いです。なぜカタログではなくカタログ雑誌なのか、日本とアメリカの通販の違いからはじまり、ルームランナーの成功のカギ、実店舗に勝る通販の強みなど、経験豊かで成功を収めている著者の意見は、小売業の人々にとって商売の役に立ちそうです。

序盤の詳しい記述や引用は読みづらく、正確な解説はその業界の人には良いのですが、まったくの素人に読ませるにはどうかなと思います。2章からは読みやすくなったので良かったのですが。それと、砕けた話口調の文章は好みの分かれるところです。本よりも講演のほうが向いていそうな感じです。

また、現役で商売をしている人が自分の会社を語るので、宣伝ととれなくもない点が難しいところです。著者も本分でそのことに触れていますが、それは読む側の価値観次第なのかもしれません。

どの商品を売るか決めるのが通販の個性であるという主張は、本をとおして読むとよく分かります。でも、本書に全面的に賛成かというと、そうでもないかな。物を売る上で有用な内容ですが、好みではないって感じです。評価するのに悩む本でした。




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[ 2012/09/06 23:17 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2012年09月06日(木)

Q.E.D.証明終了32 

Q.E.D.証明終了(32) (月刊マガジンコミックス)Q.E.D.証明終了(32) (月刊マガジンコミックス)
著者:加藤 元浩
出版:講談社
発行:2009/01/16

評価〔A-〕 騙される面白さがあります
キーワード:推理、謎解き

「私が君を驚かしてやろう。見たこともないマジックを見せようじゃないか」(本文より抜粋)


マジシャンの黒法子が、手品のタネを見破る燈馬を驚かそうとする「マジック&マジック」、ある殺人事件と金融危機が複雑に絡み合う「レッド・ファイル」の2話です。

「マジック&マジック」は実に良かったです。全て解き明かしてしまう燈馬に対し、人を欺くプロがいかに挑むのかが見どころで、最後までどちらに軍配が上がるかワクワクしながら読みました。最後のオチが綺麗に決まりまって気持ち良い。アリバイ崩しも良いのですが、こうした騙し合い・コンゲームこそQEDを知らない人に読んで楽しんでもらいたいです。マジックはエンターテイメントだ。

「レッド・ファイル」は金融がらみの事件で、殺人事件としては今までどおりの出来です。ですが、ポートフォリオなど素人には馴染みのない専門用語を分かりやすく説明してくれて、事件の真相よりもなんというか面白かったです。金融工学の専門家・フライヤの予測の話は興味深いですね。事件解決後のおまけ話も、いかにもありそうで良い感じ。

読後感が良かったです。こうしてまた、うまく騙されたいものです。




[ 2012/09/06 23:09 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)