FC2ブログ







2011年10月14日(金)

大東京トイボックス3 

大東京トイボックス 3 (バーズコミックス)大東京トイボックス 3 (バーズコミックス)
著者:うめ
出版:幻冬舎コミックス
発行:2008/10/24

評価〔B+〕 始動したSOUPの行方は
キーワード:ゲーム業界、社会人、新入社員

「企画にとって何がいちばん大切かわかるか?」(本文より抜粋)


ソリダスワークス主催の共同開発事業SOUP。主宰者仙水の真の意図は明らかにされないまま、ついに第一次審査が開催されます。これにスタジオG3と電算花組は、「デスパレートハイスクール」で挑みます。

仙水が最高責任者だけあって突拍子もない審査ですが、あれぐらい強引でなければ業界全体が動かなさそうですね。彼とソリダスユーロからきた卜部との腹の探りあいも、いかにも大企業っぽくて良いです。

一方、固い信念を持ってゲームを作る太陽でしたが、その姿勢が揺らぎます。部下の仕事の割り振り、他社との共同作業と、小さな会社とはいえ人の上にたつ難しさがうかがえます。ディレクターも大変だ。それはそうとディレクターとプロデューサーってどう違うんでしょうか。現場監督と総監督みたいなもん?

今回もモモの熱意が伝わってくるシーンがありました。怖いくらい。あれほどの覚悟があれば凄いと思います。彼女と太陽が、今後どうのように成長していくのか注目です。




スポンサーサイト



[ 2011/10/14 20:33 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2011年10月14日(金)

万能鑑定士Qの事件簿 II 

万能鑑定士Qの事件簿 II (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿 II (角川文庫)
著者:松岡 圭祐
出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
発行:2010/04/24

評価〔A〕 複線も結末も見事
キーワード:鑑定士、知識、雑学、

「本物と見分けがつかないどころか、機械のあらゆるチェックすら難なく通過する、完璧な仕上がりの偽一万円札が出まっている」(本文より抜粋)


1巻からの続きです。前の巻で少しだけ触れていたハイパーインフレの社会が、偽札偽造によって現実のものとなってしまいます。社会を大混乱に陥らせた偽札事件に、万能鑑定士・莉子が挑みます。

相変わらずの情報量の多さに感心してしまいます。一つの分野にとどまらないところが面白くです。また、紙幣の信用が落ちハイパーインフレとなった世の中を、現実味ある描写で上手く表現してあり舌を巻きます。莉子が航空券購入する場面は、ハイパーインフレの怖さがよく分かるシーンだと思います。実際に可能性のあることだから恐ろしいですね。

終盤、彼女の推理が語られますが、次々と明かされる真相にドキドキしてしまいました。本当に解決するのかこれと思っていただけに、感心し驚くばかりです。伏線の張り方が見事でした。計算されて書かれています。でも、それならなぜ2冊に分けたのでしょうか。出版社の意向でしょうか。それだけが残念です。

莉子は完全無欠の主人公ではなく、鑑定以外は間違えもするし失敗もするので、親しみやすく魅力的なヒロインだと思います。実際にいたら、何についてでもいいから話をしてみたいものです。物知りな人との会話は楽しい。

本書は幅広い知識と巧妙な伏線で2度楽しめます。どこかで目にしたように、確かに人が死なない面白い小説でした。秀作。




[ 2011/10/14 20:30 ] 小説 | TB(0) | CM(0)