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2011年05月14日(土)

すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫) 

すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫)すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫)
著者:松田 公太
出版:新潮社
発行:2005/03

評価〔B〕 飲食業の起業話
キーワード:自叙伝、タリーズ、コーヒーショップ、

情熱は誰でも平等に持つことができる。その点が生まれ持っての資産や容姿、才能とは違う。(第1章より抜粋)


高品質の豆で淹れたスペシャリティコーヒー店は、日本でもだいぶ定着してきました。一杯数百円は高いけれど味とお洒落な感じが受けて、常連となる人もいます。スペシャリティコーヒーと言えば、スターバックスの知名度が高いですが、発祥の地シアトルではタリーズも人気のようです。そのタリーズを日本で広めたのが著者です。彼の生い立ちからタリーズジャパンの近況まで書かれています。

親の都合もあってセネガル・日本・アメリカと異なる文化を渡り歩いた結果、食を通じて文化を伝えることに使命感を持ったとあります。確かに食生活は文化の根本的なもので、外国に住んでもすぐに変わるものではありません。文化に馴染んでも食だけは保守的な人もいます。しかし、そんな食の壁を恐れず、普通の一社会人でだった彼が持ち前の情熱と行動力でどんどん進んでいく姿は、どこか頼もしいですし勉強になります。挑戦することの大切さが分かります。

既読の「田宮模型の仕事」に比べると、派手さも突拍子もない面白さもありません。本当に一から契約、出店までこぎつけた起業活動の記録です。起業後の会社は人がすべてという意見も参考になりますが、起業前の銀行時代の話や開店までの苦労話も面白いです。

一つ気になる点があります。本書ででてくるビジネスパートナー・ミッキーについてですが、この本の記述は事実と異なるとブログ「バリスタ ミッキーのNZ Cafe放浪記」で述べていることです。まだ全て目を通したのではないので、どちらが本当のことを言っているか分かりませんが、どちらが真実でも残念ですね。

プロローグでも述べられていますが、ビジネスのハウツー本ではありません。しかし、情熱や行動が人生を変えるという意見は、仕事に限らず参考になりそうです。




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[ 2011/05/14 22:23 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)